フロントライン プラスで犬も猫もノミ・マダニ駆除、予防の徹底を! 使い方や安全性を解説

犬や猫を飼っている皆さんは、定期的に「フロントライン プラス」を使った愛犬・愛猫のノミ・マダニ対策を行っていますか? 「やらなければ……」と思いながら、「毎日のブラッシングでも特に見つかっていないし」「猫で室内飼いだからたぶん大丈夫」と自分に言い聞かせて実行できていない方も少なくないのではないでしょうか。

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「フロントライン プラス」販売ページ

しかし、皆さんの目に見えている(もしくは見えないからいないと思っている)のは、ノミのライフサイクルの中でも5%ほどの成虫です。あとの95%は卵、幼虫、さなぎの状態で屋内外を問わず隠れています。ノミやマダニがもたらす病気の脅威はペットの犬や猫だけでなく、飼い主さんも他人事ではありません。犬も猫も人も、死に至る恐ろしい病気が報告されていますので、油断せずに対策を行いましょう。

体調が悪そうな犬と猫と人

今回は、なぜノミ・マダニの駆除・予防が必要なのか、犬や猫のノミ・マダニ駆除・予防対策として定番商品となっている「フロントライン プラス」の効果や成分について、フロントラインシリーズの違いについて解説します。なお、本稿は松波動物メディカルの提供でお送りします。

ノミ・マダニ駆除・予防の定番「フロントライン プラス」

犬や猫のノミ・マダニ対策として、ほとんどの飼い主さんが一度は「フロントライン」という単語を耳にしたことがあるはずです。それもそのはず、フロントラインの歴史はとても古く、主成分であるフィプロニルの発見はちょうど30年前の1987年にさかのぼります。

有効性と安全性の実証プログラムを経て1994年にヨーロッパで「フロントライン スプレー」が発売されると、日本では、

が発売されました。現在ではフロントラインシリーズは世界113カ国以上で愛用されるノミ・ダニ対策の定番製品となっています。

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フロントラインシリーズの種類と違い

フロントラインシリーズの違いを以下の表にまとめました。

商品名
フロントライン スプレー
フロントライン スポットオン
フロントライン プラス
成分
フィプロニル
フィプロニル
フィプロニル
(S) – メトプレン
塗布方法
噴霧
滴下
滴下
ノミ(卵)
×
×
ノミ(幼虫)
×
×
ノミ(さなぎ)
×
×
ノミ(成虫)
マダニ
ハジラミ
×
×
シラミ(犬)
×
×

フロントライン プラスは、フロントラインシリーズで最も新しい商品です。フロントライン プラスにはフィプロニルに加えメトプレン(※)も配合されている点が大きく異なります。メトプレンは昆虫の成長を抑制する働きを持ち、フィプロニルで有効ではなかったノミの卵、幼虫、さなぎ、そしてハジラミとシラミ(犬)についても駆除効果があります。

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※メトプレンにはS型とR型があり、昆虫の成長抑制効果があるS型が配合されています。

フロントライン プラスの評判・利用者の声

フロントライン プラスの効果・効き目

フロントライン プラスは犬や猫の肩甲骨の間に垂らして使用します。配合成分フィプロニルが皮脂腺に蓄えられ、皮脂と共に放出されて24時間以内に全身に行き渡るのです。さらに即効性があるだけでなく、長期間にわたって皮膚および被毛中に残留し、その殺虫効果は以下の通りです。

  • ノミの成虫を24時間以内にほぼ100%駆除
  • マダニ・ハジラミを48時間以内にほぼ100%駆除
  • シラミ(犬の場合)を48時間以内にほぼ100%駆除

フロントライン プラスの有効期間

ノミの駆除・寄生予防 約1〜3カ月 約1〜1.5カ月
マダニの駆除 約1カ月 約3週間

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寒くなったらノミ・マダニ対策をしなくても大丈夫?

ノミは気温が13℃以上あれば生息可能です。気温が下がる冬季は卵が成虫になるまで最長180日ほどを要しますが、ピークシーズンの梅雨から夏にかけては最短12〜14日で成虫になります。冬季はそれほど心配しなくても大丈夫だと思われがちですが、暖房の効いた室内は13℃以上になります。マダニも15℃以上で活動し始めますので、室内ではノミだけでなくマダニもぬくぬくと成長・繁殖を続けることができてしまいます。

うちの猫は室内飼いだから大丈夫でしょ……?

室内飼いの猫もノミ・マダニ対策は必要です。生後6カ月でまだ外に出ていないトイプードルにマダニが寄生した事例も報告されています。飼い主さんが外から連れてきてしまうこともありますので、「室内飼いだから大丈夫」という油断は危険です。

ノミ・マダニで犬や猫だけでなく人の命も危ない!?

ノミやマダニは刺されてかゆくなったり、体に悪そうなイメージがあると思いますが、実際どれくらい注意すべきなのか分からない方も多いと思います。愛犬・愛猫だけでなく飼い主さん自身にも関わることですので、ノミやマダニがどんな生き物で、どんな危険があるのかを知っておきましょう。

ノミが付いてしまって、困っている犬と猫のイラスト

ノミって何?

ノミは、日本はもちろん世界各地に生息している代表的な外部寄生昆虫です。体長は数ミリほどで、哺乳類などの恒温動物に寄生し、吸血して生きています(成虫の場合)。

マダニって何?

マダニもノミと同じく代表的な外部寄生昆虫と思われがちですが、実はマダニは昆虫ではなく、クモやサソリなどと同じグループの動物です。体長はノミよりも小さく1ミリ以下のものが多く、こちらも世界中に生息しています。マダニは種類が非常に多く、犬や猫に寄生するマダニとして「耳ダニ(ミミヒゼンダニ)」「疥癬(ヒゼンダニ)」「ツメダニ」などが知られています。

ノミ・マダニが犬や猫にもたらす病気

ノミやマダニは動物に寄生しますので、犬や猫も例外ではありません。命にかかわる病気もあり、代表的なものとして以下の病気が挙げられます。

ノミアレルギー性皮膚炎

犬と猫に共通し、激しいかゆみや発疹、脱毛などが主な症状です。一度発症すると、その後はわずかな寄生でも皮膚炎に悩まされます。

サナダムシ(瓜実条虫)

こちらも犬と猫に共通し、サナダムシの卵を宿したノミを食べてしまうことで寄生します。体内で50センチ以上になることもあり、下痢や嘔吐の原因になります。

犬バベシア症

特に恐ろしいのが犬のバベシア症です。バベシア原虫が犬の赤血球に寄生して赤血球を破壊し、貧血や発熱、食欲不振や黄疸などの症状を引き起こします。急性の場合は死に至ることもある恐ろしい病気です。

ノミ・マダニが人にもたらす病気

ノミやマダニには、犬や猫だけでなく人にも病気をもたらします。代表的なものとして以下の病気が挙げられます。

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

SFTSは、2013年に初めて死亡例が報告されてから、2017年11月1日までに全国で306症例、56人が死亡している恐ろしい病気です(※)。マダニがウイルスを媒介していると考えられています。

2017年10月、徳島県においてSFTSに感染した犬から人にSFTSが感染した事例が報告されました。これは国内で初の事例です。犬や猫を飼っている方は、犬や猫のためだけでなく、自分のためにもダニ予防を行う必要があるのです。

※参照:「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」(国立感染症研究所)

ノミ刺咬症

ノミ刺咬症は、ノミに刺されることで起こる皮膚炎です。患部をかくと、細菌感染によって重い症状になることもあります。

猫ひっかき病

猫ひっかき病は、ノミを媒介とした病気です。その名の通り、感染した猫に引っかかれたりかまれたりすると、リンパ節が腫れて発熱や頭痛を起こすことがあります。

爪の長い猫に顔や腕を引っ掻かれてしまった男性のイラスト

日本紅斑(こうはん)熱

日本紅斑熱はマダニを媒介とした病気で、1984年に徳島県で発見されて以来、関東より西の地域で確認され、死亡例の報告もあります。

フロントライン プラスの使い方・やり方

フロントライン プラスの使い方や、よくある質問について紹介します。

フロントライン プラスの投与方法

  1. フロントライン プラスは、肩甲骨の間に垂らします。最初に上部の切れこみ線部分を折りますが、このとき緑の面を手前に向けて折ると薬液が体にかかってしまう場合がありますので、外側に向けて折るようにしてください。
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  2. 皮膚が見えるように被毛をかき分け、皮膚の上に直接垂らします。その際、薬液が被毛の上を流れ落ちないように気を付けてください。
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  3. 薬液を全量垂らして終了です。これでノミに対して1~3カ月間、マダニに対して約1カ月間、新規の寄生を防御することができ、ノミのすべての発育ステージ(卵・幼虫・さなぎ)を最大3カ月間阻害する作用があります。
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「フロントライン プラス」販売ページ

時々使えば十分でしょ……?

フロントライン プラスのノミの成長駆除効果は少なくとも1カ月持続します。しかし、数%のノミが産卵可能となるため、さなぎの数は減少しますが、ゼロにはなりません。投与を繰り返さないとノミのライフサイクルが再び回りだし、犬と猫はノミの再寄生を受けてしまうのです。毎月1回のフロントライン プラスでノミのライフサイクルを遮断することが重要です。

子犬や子猫はいつから使用できる?

犬も猫も、体重に関係なく8週齢以上から使用可能です。ただし、衰弱している場合は獣医師に相談しながら使用してください。

シャンプー、トリミング、お風呂は大丈夫?

投与前にシャンプー、トリミング、水浴をしても問題ありませんが、被毛や皮膚が乾いてから使用するようにしてください。投与後も、24時間で有効成分が体全体に拡散し、シャンプーやトリミング、お風呂、雨や雪などの影響をほとんど受けません。

犬の場合は投与後24時間以降、猫の場合は48時間以降にシャンプーをしても製品の有効性が維持されていることが確認されています。

嫌がる・暴れる場合

犬も猫も、個体によってフロントライン プラスの液体が皮膚に付くのを嫌がる場合があります。少し気にする程度であれば、滴下はすぐ済みますので、優しく保定してあげてください。どうしても嫌がる場合は、ご飯を食べているときやおやつをあげながら滴下する方法がおすすめです。チラチラ気にするかもしれませんが、目の前の誘惑には勝てないはずです。

フロントライン プラスの安全性・副作用

配合成分メトプレンは、昆虫の成長サイクルを妨害する昆虫成長抑制剤です。哺乳類に対して事実上無毒性と考えられています。フィプロニルについても、経口・経皮による毒性試験の結果、犬・猫・ヒトへの安全性が確認されています。犬および猫に5倍量の投薬を行った安全性試験でも異常は認められませんでした。ただし、ウサギや鳥など安全性が確認されていない動物には使用しないでください。

犬や猫が舐めてしまった

滴下タイプのフロントライン プラスは、犬や猫が舐めてしまわないように頸部(肩甲骨の間)へ滴下することとされています。この位置であれば、体の柔らかい猫でも舐められないためです。万が一、舐めてしまった場合、溶媒の性状によって一過性の流延(よだれ)が見られる場合があります。特に他頭飼いの場合は別の犬や猫が舐めてしまう場合がありますので、注意してください。

アレルギー反応が見られる

フロントライン プラスの使用に限らず、アレルギー反応は個体ごとに特異的に起こります。特に、初めて使用する場合は異常がないかよく観察するようにしてください。個体差によって、一過性の過敏症(かゆみや赤み、脱毛など)が見られる場合があります。治らなかったり、悪化する場合は獣医師に診てもらうようにしてください。

飼い主さんの手に付いてしまった

フロントライン プラスを滴下した後は、完全に乾くまで触らないようにしてください。万が一、液が手に付いたり、目に入ってしまった場合は一過性の皮膚反応や刺激が起こる場合がありますので、水でよく洗い流してください。治らなかったり、悪化する場合は医師に診てもらうようにしてください。

「フロントライン プラス」のよくある質問

ノミ・マダニ対策の商品はフロントライン プラス以外にも出ていますので、それらとの違いや、なぜフロントライン プラスがノミ・マダニに有効なのかについて詳しく解説します。

ホームセンターなどで売ってる市販薬との違いは?

フロントライン プラスは動物用医薬品です。ホームセンターやペットショップ、スーパーマーケットなどが取り扱うことはできず、動物病院だけで処方されています。ホームセンターなどでは動物用医薬部外品としてフロントライン プラスの類似品も販売されていますが、動物用医薬品と動物用医薬部外品では安全性や効能の評価基準が異なります。

実際に、フロントライン プラスとホームセンターで販売されていた市販品の一つでノミ駆除率を比較したところ、フロントライン プラスがほぼ100%の駆除率だったのに対し、市販品は投与直後から駆除率は低く、持続力も弱いという結果になりました。

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ジェネリック医薬品との違いは?

フロントラインは先発医薬品として、ペットのノミ・マダニ駆除薬として長い歴史を持ちます。一方で、その特許が切れたことで同じ有効成分を持つ後発医薬品、いわゆるジェネリック医薬品も販売されるようになりました。値段だけ見ればジェネリックのほうが安いのですが、安全性や有効性も同じなのでしょうか?

もちろんジェネリックも申請のために各種の試験データが必要となりますので、安全性や有効性は保障されています。しかし重要なのは、有効成分だけが製品の性能を決める決定的な要素ではないということです。フロントラインの特徴は、有効成分とそれを拡散し、持続させる溶媒の組み合わせです。その処方はフロントライン独自のものになりますので、「ジェネリックでフロントラインと同じものが安く手に入る」と考えるのは正しくないのです。

フロントライン プラスはなぜ効果があるの?

フロントライン プラスは、「フィプロニル」と「メトプレン」という二つの成分が働くことで、ノミ・マダニを駆除・予防します。

フィプロニルの作用機序

フィプロニルは殺虫・殺ダニ作用の強い化合物で、無脊椎動物の中枢神経に働き掛け、抑制性の神経伝達作用「ガンマアミノ酪酸(GABA)」を阻害することで、過剰興奮を引き起こして殺虫します。

フィプロニルの特徴

  1. フィプロニルは三つの作用部位を持つため、薬剤抵抗性を獲得する確率が非常に低いとされています。
  2. GABA受容体は哺乳類と無脊椎動物で構造が異なり、GluCI-N受容体は哺乳類に存在しないことから、哺乳類に高い安全性を持っています。

フィプロニルの持続性

フランスのバイオテックセンターでビーグルを対象に行われた試験では、投与から1カ月以上たっても投与部だけでなく腰部でフィプロニルを検出することができました。ノミの95%を駆除するためにはフィプロニルが0.7μg/被毛1g必要ですが、腰部でも有効な数値となっています。

メトプレンの作用機序

フロントライン プラスではフィプロニルに加えて、昆虫幼若ホルモンに類似した昆虫の成長抑制剤メトプレンが配合されています。メトプレンは昆虫幼若ホルモンに類似した昆虫成長抑制剤で、ノミの「卵のふ化」と「幼虫からさなぎへの変態」を阻害します。メトプレンは長期にわたって皮膚と被毛中に残留し、ノミの卵へ直接浸透するだけでなく、メスの成虫が卵巣内にメトプレンを濃縮することでふ化をも阻害します。

フィプロニルだけでもノミ・マダニへの高い駆除効果はありましたが、未成熟段階のノミの成長を止めるメトプレンによって、ノミの寄生予防がプラスされ、総合的なノミ対策が可能となったのです。

ノミのライフサイクルを断ち切る総合的ノミ対策を

ノミには「卵→幼虫→さなぎ→成虫→寄生→卵」というライフサイクルがあり、そのライフサイクルを断ち切らなければノミを駆除することができません。ノミのさなぎの死亡率は低く、6カ月〜1年間も生存することができます。そのため1回の駆除ではさなぎのノミを駆除することができず、完全なノミ予防にはなりません

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死亡率が高いのは卵から幼虫にかけてのステージですので、成虫・卵・幼虫のノミを狙って駆除することで、さなぎへの成長が止められます。ノミのライフサイクルを断ち切れば、再寄生を防ぐ完全な駆除ができるのです。これは総合的ノミ対策「IFC(Integrated Flea Control)」として、獣医学の権威であるカンサス州立大学のマイケル W. ドライデン獣医寄生虫学教授も推奨しています。

フロントライン プラスで定期的なノミ・マダニ対策を

ノミ・マダニの駆除・予防は、お散歩に行くワンちゃんだけでなく、室内飼いのネコちゃんも欠かせない日常的なケアの一つです。飼い主さんにとっても怖い病気がありますので「目に見えてないから大丈夫だろう」と油断しないようにしてください。一般的なご家庭には「フロントライン プラス」がオススメですが、1回使って終わりではなく、ノミ・マダニのライフサイクルを断ち切るためにも定期的な使用を心掛けてください。

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「フロントライン プラス」販売ページ

提供:松波動物メディカル 掲載内容有効期限:2017年12月31日

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