【獣医師監修】ブリティッシュロングヘアってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

【獣医師監修】ブリティッシュロングヘアってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

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ブリティッシュロングヘアという猫種を知っていますか?名前から少し想像が付くかもしれませんが、実は短毛種であるブリティッシュショートヘアから派生して作出された猫種なんです。見た目がペルシャ猫に非常に似ていることから、ブリティッシュロングヘアの原産国であるイギリスにある血統書登録団体では猫種として認められていないとか……。今回は謎に満ちた猫種「ブリティッシュロングヘア」の歴史や性格、特徴について紹介します。

ブリティッシュロングヘアの基礎知識

ブリティッシュロングヘア
Photo by britishdozaraさん Thanks!

ブリティッシュロングヘアは英語で「British Longhair」と表記します。

これは、ブリティッシュロングヘアの原産国はイギリスであることから「イギリスの」という意味の英単語「Britihsh」と「長毛」という意味の英単語「Longhair」が組み合わせられたことに由来しています。

ブリティッシュロングヘアの歴史

ブリティッシュロングヘア
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ブリティッシュロングヘアは名前から少し想像が付くかもしれませんが、短毛種であるブリティッシュショートヘアから派生して作出された長毛の猫種です。

そのため、ブリティッシュロングヘアの歴史はブリティッシュショートヘアの歴史と深く結びついているので、ブリティッシュショートヘアとブリティッシュロングヘアの歴史を併せて紹介します。

「イギリス最古の品種」といわれるブリティッシュショートヘアの歴史はとても古く、ローマ帝国時代にネズミ捕りのためにイギリスに持ち込まれた猫が祖先であるといわれています。しかし実は、ブリティッシュショートヘアは現在に至るまで二度の絶滅の危機に瀕しています。

そして、血統を守るために交雑が行われたので、昔のブリティッシュショートヘアと現在のブリティッシュショートヘアでは少し容姿が異なっています。

一度目の絶滅の危機は第一次世界大戦(1914年〜1918年)の後です。戦争の被害や食糧不足の影響から、ブリティッシュショートヘアを始めとする多くの猫種が絶滅の危機に瀕してしまいました。

ブリティッシュショートヘアの血統を守るために、当時のブリーダーたちはブリティッシュショートヘアと体のサイズがよく似ていたペルシャ猫と掛け合わせることにしました。

ペルシャ猫は長毛の猫種であったことから、子どもの中にはブリティッシュショートヘアと似た容姿を持つ短毛猫だけでなく、長毛猫も生まれました。そこで、短毛猫は「ブリティッシュショートヘア」、長毛猫は「ペルシャ猫」とされました。

その後、ブリティッシュショートヘアは第二次世界大戦(1939年〜1945年)の後にも絶滅の危機に瀕してしまいました。

そこで、当時のブリーダーたちはブリティッシュショートヘアと「ブリーダーたちが家で飼っていた短毛猫」や「ロシアンブルー」「ペルシャ猫」「バーミーズ」など、あらゆる猫種と掛け合わせることによってブリティッシュショートヘアの血統を守ろうとしました。

その結果、本来のブリティッシュショートヘアの容姿とはかけ離れた「ブリティッシュショートヘアと呼ばれる猫」がたくさん現れるようになりました。

そのため、ブリティッシュショートヘアの原産国であるイギリスを本拠地とし、猫の主要な血統書登録団体の一つである「GCCF」では、「ペルシャ猫とブリティッシュショートヘア」もしくは「>ブリティッシュショートヘア同士」の掛け合わせによって生まれた猫で3代目以降のみを純血の「ブリティッシュショートヘア」として認めています。また、3代目以降に生まれた猫であっても長毛を持っていた場合は「ペルシャ猫」として登録しています。

一方、アメリカを本拠地とし、猫の主要な血統書登録団体の一つであるTICAでは、1979年よりペルシャ猫とブリティッシュショートヘアの掛け合わせによって生まれる長毛の猫を「ペルシャ猫」ではなく「ブリティッシュロングヘア」という猫種として登録しています。

ブリティッシュロングヘアの性格

ブリティッシュロングヘアはブリティッシュショートヘアと同じように友好的で愛情深い性格をしています。

飼い主さんに対してとても忠誠心の高い猫種ですが、「抱っこしてもらうこと」よりも「飼い主さんと同じソファーに座ること」や「飼い主さんの近くでお昼寝をすること」などのような程よい距離感を好む猫種です。寛容性があるので小さな子どもがいる家でも飼うことができます。

ブリティッシュロングヘアの特徴

ブリティッシュロングヘア
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ブリティッシュロングヘアは筋肉質で、少し丸みの帯びた体つきが特徴的な猫種です。顔はペルシャ猫の血を引いていることから、大きな目と少し短めの鼻をしています。

一番の特徴は毛の密度です。他の猫種よりも圧倒的に密度の高い豪華な被毛をしています。基本的に、ブリティッシュロングヘアの身体的な特徴は毛の長さ以外はブリティッシュショートヘアと共通しています。

ブリティッシュロングヘアとペルシャ猫との違い

ブリティッシュロングヘアとペルシャ猫は両方とも筋肉質な体つきをしていて、大型猫であるということから、少し似ています。

しかし2種類の顔つきは全く異なります。ペルシャ猫は短い鼻を持っていることから、あらゆる猫種の中でも、ずんぐりとした印象を受けることが特徴です。ペルシャ猫について詳しくは、以下の記事をご覧ください。


ブリティッシュロングヘアの平均寿命や体重

ブリティッシュロングヘアの寿命は14〜17年です。平均的な猫の寿命が15年前後なので、少し長めといえます。

ブリティッシュロングヘアの平均体重はメスが3.5〜5.5kg、オスが4.5kg〜6.4kgです。

ブリティッシュロングヘアの毛色

ブリティッシュロングヘアの毛色はバリエーションが豊富です。

ゴールド

ブリティッシュロングヘア
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シルバー

ブリティッシュロングヘア
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クリーム

ブリティッシュロングヘア
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ブラック&ゴールド&シルバー

ブリティッシュロングヘア
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ブリティッシュロングヘアがかかりやすい病気

ブリティッシュロングヘアは先天的な理由により、肥大型心筋症になりやすいといわれています。また、種類に限らず猫は腎臓病になりやすい体質を持っています。

猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。

肥大型心筋症

猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。

泌尿器疾患

おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。






ブリティッシュロングヘアのキャットフード

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。

1. 総合栄養食を適量与える

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。

総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

猫のボディ・コンディション・スコア

2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。

実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。

そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。

PETOKOTO FOODS for CATSと猫


また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。

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ブリティッシュロングヘアの迎え方

ブリティッシュロングヘアの迎え方はさまざまです。猫を迎える際にぜひ参考にしてみてください。

保護猫から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。

OMUSUBIで保護犬猫を探す



ブリーダーやキャッテリーから迎える

血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーやキャッテリーから迎えるという方法もあります。

実際に猫が生まれた場所へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。

ペットショップから迎える

ペットショップでは血統書付きのブリティッシュロングヘアを見つけることができます。

ふわふわの毛がかわいいブリティッシュロングヘア

ブリティッシュロングヘアはブリティッシュショートヘアと同じように、少し太りやすい体質をしています。

猫を家に迎えた際は食事制限だけでなく、たくさん遊んであげることで猫が健康的に過ごせるように心掛けましょう。

獣医師相談のインスタライブ開催中!

食のお悩み相談会

ペトコトフーズのInstagramアカウント(@petokotofoods)では、獣医師やペット栄養管理士が出演する「食のお悩み相談会」を定期開催しています。愛猫 のごはんについて気になることがある方は、ぜひご参加ください。

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