犬の毛すっごい滑るよ! 「バナナの皮は滑る」でイグノーベル賞の馬淵教授が実証実験

犬の毛はフローリングを2倍以上滑りやすくさせる――イグノーベル賞を受賞した北里大学の馬渕清資名誉教授と、犬の靴と靴下の専門店「docdog」(ドックドッグ)の共同実験で、フローリング上のわずかな犬の毛が滑りやすさを引き起こしていることが明らかになりました。馬淵教授は、「(人も犬も)足裏で滑ると、転倒して深刻な事故になったり、関節部分に傷害が発生したりします」とコメントしています。

実験はオスのオーストラリアン・ラブラドゥードル(10.5kg)を被験犬として、人の手で犬の足裏をセンサーに押し付けて滑らせ、摩擦係数を計測する方法で行われました。

オーストラリアン・ラブラドゥードル 北里大学の馬渕清資名誉教授
実験の様子(左)、北里大学の馬渕清資名誉教授

摩擦係数はゼロに近付くほど滑りやすい状態を意味します。測定結果では何もない状態で0.478だった摩擦係数が、抜け毛を増やすごとに少なくなり、犬の抜け毛150本(※)がある場合では0.232となりました。ちなみにバナナの皮の摩擦係数は0.066です。

※犬種や個体で差があるため人間が1日に抜ける毛量で算出

研究のグラフ 測定結果のグラフ

馬淵教授によると、「人や犬の足裏が滑らないのは水分の豊富な皮膚組織が接地することで、水の凝集力により摩擦が増すからであり、抜け毛や被毛がその間に入り込むとその力が阻害されて滑る」と説明。摩擦係数は体重に関わらず足裏の滑り具合そのものを示すため、「今回の測定結果は滑り事故の発生確率を予測する際に、便利な指標になる」とコメントしています。

フローリングで犬が滑ると膝蓋骨内方脱臼や椎間板ヘルニア、股関節形成不全などの慢性疾患を悪化させるリスクがあり、小型犬の場合は脱臼や骨折などの怪我を負う可能性もあります。docdogのオウンドメディア「docdog lab」の獣医師も、犬の場合は肉球周辺の被毛が歩くときに毛が床との間に入り込んで滑りやすくなると指摘。被毛のこまめなカットや滑り止めのついた靴下の着用を検討してほしいとコメントしています。

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