【アフリカ9カ国縦断記】女子一人旅で見つけたサバンナの野生動物たち(ケニア編)

これはアフリカの野生動物に会うために、私が2カ月半かけ陸路移動&テント泊で9カ国を縦断した時の体験記です。時々英語すら通じないThe異国の地。テントの中でハイエナやカバに怯えながら爆睡した夜、野生動物を警戒しながら見上げた南天の星空などを胸に呼び起こし、この記事を書いていけたらと思います。

自己紹介

※興味がない方はこの欄はスキップして読み始めちゃってください。いじけたりしません。今後の執筆モチベーションに影響するだけです。

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行ってきます

2017年5月より株式会社シロップにインターン生として入社した井島(いじま)です。この記事に関しては「あまりかしこまって書かなくてもいいよ」と編集長に言われたので、アフリカや野生動物に興味があるそこのあなたへ。情熱と感動たっぷり自由にお伝えしたいと思います!

私は2月〜4月中旬までの2カ月半でアフリカ9カ国を縦断してきました。「女性ひとりなんて危ないよ?」と言われながらも決断した理由は、動物観(人間が持つ動物に対する潜在的価値観)という分野を勉強している身として、野生動物と人との関係性を自分の足で見てきたいと考えたからでした。そして単純に、野生動物に会ってみたくて仕方なかったんです。

オーバーランドツアーとは?

「アフリカにいる間ずっとひとりだったの?」と聞かれますが、そんなはずありません私はビビリです。冒険もしつつ、健康安全にも細心の注意を払います。2カ月半のうち大半はオーバーランドツアーに参加していました。アフリカへの旅行を検討している方でも、あまり聞き慣れない名前なのではないでしょうか? これは日本ではまだ有名ではないのですが、ヨーロッパでは最近話題になっている旅のスタイルなのです。

オーバーランドツアーでは、テントや調理用具など生活に必要なものを車両に詰め込み、悪路を長時間移動できるように改造された大型のバスを使い、同じ目的地を持つ人々が集まって陸路移動で旅をします。あえて過酷な旅を選ぶ者同士、お互いに学びあい、時に笑い、時に励まし、協力しながら旅を進めていきます。トラックは悪路にも強いため、街はずれや公共交通機関がないところまで出かけることができるのが特徴です。

陸路移動のため治安状況には敏感である必要があり、悪路に強いからと無理に進もうとすると事故の原因になります。オーバーランドツアーを行っている会社はたくさんありますが、こればかりはガイドさんや会社の経験値がものを言うと思いました。金額で判断をせず、信頼できる会社を選びましょう。


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このトラックで移動します。壊れない日本車

大型バスでさまざまな国を陸路移動し、夜は基本的にテントで眠ります。快適なホテルに泊まって過ごす旅では見えてこないアフリカが、確かにそこにはありました。

アフリカの大地でテント泊

オーバーランドツアーは基本的にテント泊をするのが特徴ですが、ツアー会社によってはホテル部屋も用意しています。私が参加したグループでも、年配の方や新婚カップルの方々は部屋を選ぶ人が多かったです。しかし、個人的にはテント泊を全身全霊全力でお勧めします‼︎

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テントはこんな感じで毎晩設置します


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カバやクロコダイルの住む川のそばで(景色最高)

金額的な安さもそうなのですが、マラリア感染の恐れがある東アフリカの場合、テントだと蚊対策が非常に楽だったことも理由の一つです。面積も狭く移動のたびにテントを畳むので、殺虫スプレーさえあれば夜は快適でした。一方でホテル部屋は窓や扉に隙間があり、蚊が大量発生しているような部屋もありました。7畳ほどの部屋に100匹以上はいるだろうという数の蚊が飛び交い、蚊帳の中にも所狭しと並んでいる様子を目撃した瞬間は、心の底から「あ、日本に帰りたい」と思いました。

現地で自炊

旅行中はガイドさんを先頭に自炊生活をします。ツアーによっては、買い出しからメニュー決めの全てを自分たちで行う場合もあります。その土地によって仕入れ可能な食材が異なるので、時には「東アフリカはフルーツの種類が豊富でよかったね〜」なんて話を旅仲間としていました。


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アボカドを食べるために醤油も買いました

買い出しの際に、スーパーではなく地元の人たちが売っているところから購入すると生活のサポートにつながります。そのため、私たちのガイドさんはよく路上で売っている食材を購入するようにしていました。訪ねた村の人がローカル料理を作ってくれたこともありました。衛生面を気にする方も多いと思いますが、火を通せばある程度のものは大丈夫!なはず! 

アフリカなどの途上国では、物乞いをする人々に出会う機会も多いです。そのような時にただお金をあげるのは簡単です。しかし、物やサービスに「対価を支払う」という形で現地にお金を落としていくのが観光客の振る舞いとして望ましいのではないかと思っています。

ツアー会社・日本の代理店

この特集を読み終える人の中には、オーバーランドツアーに参加したくなる人もいると思います。絶対1人や2人は決意している気がします。なので限定的ではありますが、おすすめの会社を紹介しておきます。

  • Nomad Tower
  • 今回私が参加したツアー会社。年齢層は幅広く、メンバーの入れ替わりが多く刺激的でした。同年代だけではない、色々な人に会えます。

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  • G adventure
  • 各所のキャンプサイトで時々会う機会がありました。若者限定のツアーがあるらしく、班を決め、買い出し調理などほぼ全てを自分たちで行うスタイルでした。人間関係の面ではトラブルなども多そうでしたが、とにかくアグレッシブに行きたい人は合っているかもしれません。

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  • 道祖神(日本の代理店)
  • 私の担当をしてくださった方はとても親切で、渡航前にナーバスになっても現地情報を細やかに教えてくださったので非常に助かりました。添乗員付きの日本人ツアーも取り扱っているので、アフリカに興味がある人はまずお話を聞きに行ってみるといいかもしれません。

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旅の始まり2月6日〜11日【ケニア編】

それでは、縦断旅の始まりケニアの旅をまず回顧していきます!

日本出発! 第一関門マラリア薬確保

日本から香港経由でアディスアベバまでは、なんと17時間の空の旅。斜め後ろの席の人が大人気映画「ハ○ルの動く城」を大音量で流していたので、音にあわせてそのシーンを反芻しながら過ごしていました。


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日本の離れる時は王道の日本食でさようなら

アディスアベバに到着!
ケニアのナイロビへの便がほんの少し(4時間)だけ遅延したので、これから始まる冒険への想像を膨らませていました。ここから、トイレが汚いのには慣れていきます。東アフリカは水洗式のトイレよりも、昔懐かしのボットン便所(分からない人は画像検索しましょう)が多く、お世辞にも清潔とは言えません。きれい好きな方こそ青空トイレを選ぶでしょう。

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一応、水洗式のトイレ

乗り換えも終え、無事ナイロビ空港に到着したら、ホテルに向かう前にまずマラリア予防薬の確保に動きます。東アフリカでは蚊を媒体とするマラリアにかかってしまう確率が高いので、観光客は予防薬を服用することを推奨されています。厳密にはマラリアにもいくつか種類があるようですが、その中でも悪性マラリアに感染してしまうと最悪の場合死に至ります。現地の人々は「風邪のちょー重いバージョンさ! HAHAHA」と、薬の服用はしていない様子でしたが、蚊帳や虫除けスプレーなどの対策はしているようでした。

私と現地の人々とでは蚊に対する耐性に雲泥の差があるので、予防薬を手に入れないといけません。しかしナイロビは外国人女性がひとりで行動するには治安が悪すぎるのが現状。そして私はビビり。そこでドライバーさんに多めにチップを渡し、ついて来てもらいました。途中若い男性組に絡まれましたが、ドライバーさんが追い払ってくれてたので事なきを得ました。現地の人と一緒にいるのは想像以上に大事なのです。

一方、マラリアの薬探しは日本で聞いていたよりも苦戦を強いられました。2店舗でぼったくられそうになりながらも、三度目の正直で無事に薬を確保! 後から聞いた話、渡航前後2週間も飲んだほうがいいらしいので、これから行く人は日本である程度調達したほうがいいかもしれません。


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三度目の正直でたどり着いた薬局。お姉さんがいい人でした

象の孤児院【The David sheldrick Wildlife Trust】

オーバーランドツアーメンバー待ち合わせの前日。ナイロビの空気にビビっていた私は、観光に出て行くか迷っていました。しかし、その日は「ATMで現金調達」「スーパー行ってシャンプー購入」というふたつの重要任務がありました。「ビビリ上等……!」と意を決してホテル前にいるドライバーさんに値段交渉。その日は上記の任務遂行に加え、象の孤児院に連れて行ってもらう事になりました。

The David sheldrick Wildlife Trust(象の孤児院)はナイロビ中心部からから車で30分ほどの場所にあります。ナイロビに来る観光客はまず立ち寄る有名なところみたいです。


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目印は小さいけど分かりやすい立地です

ここでは何らかの理由でコミュニティから外れてしまった子象を保護し、野生に返す活動をしている象の孤児院です。時間になると10頭の象がスタッフに連れられミルクを飲み始めます。子象が哺乳瓶をくわえ、仲間と一緒に泥水で遊ぶ姿はとても無邪気な愛らしさがあり、大切に保護されている様子を垣間見る事ができました。


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この孤児院では入場料は7ドル以上とされていて、寄付として支払います。象が泥水で遊んでいる間にスタッフの方が一頭一頭、保護に至った経緯などを説明してくれます。

こんなにたくさんの観光客は一体どこにいたんだろう……と思うくらい観光客に人気な様子でした。ミルクやりの時間を事前に調べ、早めに到着できるようにしておいた方が間近で見ることができるでしょう。余談ですが、ナイロビの渋滞は過酷です。社会問題。

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行き30分、帰り2時間

縦断開始! 【マサイマラ国立保護区】

一番始めに訪れたナショナルパークはマサイマラ国立保護区でした。ケニア南西部に位置し、タンザニアのセレンゲティ国立公園と隣接しています。野生動物に国境は存在せず、私たちの想像を超えるスケールで命のドラマを繰り広げられているようです。

動物たちの出迎え

まさか初日から野生動物なんて見られないだろう、と思うのは大間違いでした。広がる地平線、雨季らしい黒々とした雲、そして……野生動物!(歓喜)


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これは夢でしょうか、VRでしょうか。布団の中で「あー、アフリカ行ったら象の群れとか、ハイエナとか、ライオンに会えるのかなぁ」と夢見ていた頃の自分を思い出し、とても感慨深く、感動が溢れました。


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念願の象が見られてハッピーすぎる時

マサイマラ国立保護区では2日間を過ごします。マサイマラのキャンプサイトではテント泊ではなく、簡易的なホテル(?)でした。なかなか快適です。


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夜は冷えるので寝袋も必須

大自然の中でランチ

四駆車で保護区内をゲームドライブ(自然保護区の中を野生動物を探しながらドライブすること)して、お昼は見晴らしの良いところでランチ。50m先ではガゼルの群れが周囲を警戒しながら雨季ならではの青々とした草を食べていました。なんとも、贅沢の極みのような時間です。

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あー自然だなぁ

チーター親子のハンティング

「マサイマラ国立保護区で何が一番印象に残ってる?」と問われたら、それはハンティングの現場を目撃した瞬間です。


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よくドキュメンタリー番組などで狩りの瞬間が放映されることがありますよね。皆さんはそのシーンを見て、どう感じることが多いですか? 獲物になる動物をかわいそうに感じたり、そのシーンに付けられたBGMがハラハラ感を助長していたり、なんだか非日常感がありますよね。私がチーター親子のハンティングを目撃できたことは確かに幸運なことです。しかし、ここまで印象に残っているのは、珍しい場面を目撃できたからではありません。


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言葉で表すのは難しいのですが、ハンティングは野生動物の世界での普遍的な日常を感じさせる一コマだったのです。普通というか、当たり前というか。

広ーい大地のほんの片隅で、ガサガサガサーッ!とガゼル、チーター親子、3匹の動物が駆け抜け、狩り、狩られ。ガゼルの断末魔でさえも、広すぎる自然にスポンと飲み込まれていくような雰囲気でした。ハンティングの場面に遭遇しそこで抱いた意外な感情は、私の肉食に対する価値観への問いかけになっているかもしれないし、なってないかもしれません。

四駆車で走っているためガタガタとブレていますが、チーター親子の狩り瞬間を目撃した時に捉えた動画があるのでよかったらご覧ください。ドキュメンタリー映画にはないありのままの動画の方が言いたいことが伝わるはず、というポジティブ思考。

感激の【ナクル湖】

ナクル湖はフラミンゴの名所として有名な、とてもとても美しい公園です。私が行った時は時期が悪かったのもあり「湖面を埋め尽くすピンクのフラミンゴ!」と言う景色は見られなかったです。


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しかしなんとなんと、サイの親子とヒョウの親子に会えました! 実はサイとヒョウは、ゲームドライブのガイドさんが口々に「みんな会いたがるけど、彼らは見つけるの難しいんだよね……」とつぶやく二大巨頭なのです。(サイはその後2カ月、こんなに近くで見られることはなかったです。)


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ヒョウの時は双眼鏡でガン見していたため、後ろ姿しか撮れず……しかしタンザニアで奇跡は起きました。またタンザニア編でたっぷりベストショットをご紹介します♪


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アフリカの洗礼〜湖畔周辺のホテル選びに要注意〜

ナクル湖に近い宿に到着した時、その日はテントではなく部屋で宿泊することを知らされ、私たちは大いに喜びました。「早寝して体力つけよう〜」とウキウキ気分で扉を開け、「Oh…」とつぶやき扉を閉めます。開けた瞬間、おぞましい数の蚊が飛び交っているのを目撃したのです。

「奴らがマラリアにしか見えない……」と意味不明に思考停止しましたが、虫除け用にハッカ油を持っていることを思い出し、意を決して突入。結果は惨敗。

一体どこに潜んでいたんだよ! と言いたくなるほど新たな軍団が現れたのです。フロントの人に相談したら10cmくらいの蚊取り線香をくれました(短っ!)。大して効かないだろうとは思いましたが挑戦。

そうしたら驚きです‼︎ 1時間後に部屋に戻るとかなり蚊の数が減少していることが一目瞭然。私はすぐに壊れた窓はカーテンに重石をつけて密閉し、蚊帳は広げて新しく蚊が入らないようにしました。その結果、一夜の安全な寝床が確保できたのです。

私はこの日を教訓に、常に強力な殺虫スプレーを2本はストックしておくようになりました。小学生の時、指に止まる蚊を眺めながら「蚊は潰されるかもしれない危険を犯して頑張ってるんだなぁ」と考え、血を差し出していた私はもういません。


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旅の相棒、もう親友でした

Jambo‼︎

本当は9カ国すべてまとめて書こうと思っていたのですが、ケニアだけでだいぶ長くなってしまいました。読んでくださった方がアフリカに興味を抱くきっかけや、渡航を決める着火剤になってくれたら……と思っていたらつい夢中に。

読んでくれた方が多かったらまた編集長が続きの許可をくれると思うので、アフリカや動物に興味ありそうなお友達にもシェアしていただけると嬉しいです。まぁ、ここはアフリカらしくHAKUNA・MATATA(意味:なんとかなるさ)精神でいきましょう。それではウガンダ編で!

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