
宮古島から来た元野犬/保護犬カフェ出身の柴犬 保護犬猫を迎えた家族たちの話
シリーズ「#OMUSUBIさとおや部」では、実際に保護犬・保護猫を迎えた飼い主さんたちから、迎えた当初の話や現在の様子をお聞きして紹介します。保護犬・保護猫を迎えて幸せに暮らしている飼い主の皆さんは、ぜひハッシュタグ「#OMUSUBIさとおや部」で幸せな様子を教えてください。犬や猫を飼いたいと思っている方は、この記事やハッシュタグが付いた投稿を参考にして、保護犬・保護猫を迎える選択肢を検討してみてください。週末はいろいろな場所で譲渡会が開催されていますよ♪
miku_tora_simba_teto_chachaさんと5匹の元保護犬猫たち
最初に紹介するのは5匹の元保護犬猫たちと暮らすmiku_tora_simba_teto_chachaさんのお話です。さまざまな事情があって家族になった5匹たち。仲良くできたのでしょうか?我が家には、1匹の元保護犬「未来」(ミク・柴犬)と4匹の元保護猫「トラ」「シンバ」「テト」「茶々」(ちゃちゃ)がいます。
最初にやって来たのは、黒猫兄弟のトラとシンバ。知人がどうしても飼えなくなったということで、生後7カ月の2匹を一緒に引き取りました。一人娘がまだ5歳の頃です。

「この光景が日常になってほしいなー(〃ω〃)」
その2年後にテトがやって来ます。テトは私の友人の知人が、家の前で倒れている野良猫を保護した際にその猫ちゃんが妊娠していたようで、赤ちゃんが3匹も生まれてしまって困っていたのでそのうちの1匹を引き取ることにしました。
母猫がいたので、3カ月間たっぷりおっぱいを飲ませてもらった後に我が家にやって来ました。優しいトラとシンバはすぐに仔猫(テト)を受け入れてくれました。

「今年の冬は、5匹で犬猫団子?????」
そしてその3年後、猫の中で唯一の女の子の茶々がやって来ます(年齢不詳)。茶々とは家の前で出会ったのですが、初対面とは思えないほど懐いてきて、よっぽどお腹が空いていたのか、呼びかけるとそのまま家に入ってきました。最初は先住猫たちに警戒していましたが徐々に慣れてきて、今ではみんなにベッタベタの甘えたちゃんです。

そしてその1年後に柴犬のミクがやってきます。ミクとは保護犬カフェで出会いました(鼻の小さな点がチャームポイント)。当時のミクは3歳です。ミクは繁殖リタイア犬だと聞いています。
心雑音がある以外は特に病気とかもないですがすごく大人しくて、神経質で我が家にきてすぐの時はガッチガチに緊張していました。ゆっくりゆっくり環境にも慣れて来て、もうすぐミクが来てから2年がたちます。猫ちゃんたちに猫パンチされてもめげずに、付かず離れずの距離で馴染んできています。
これからペットを飼おうと思ってる方に保護猫や保護犬もこんなに可愛いんですということが伝わればと思います。
suzushizu922さんとみずきちゃん
続いて3匹の猫と暮らすsuzushizu922さんのお話です。今回は3匹目に迎えたサビ猫のみずきちゃんを紹介していただきました。みずきは我が家で3匹目に迎えた雑種の女の子で、現在1歳4カ月です。2017年、平塚市内のTNR現場で物置の下でひたすらに鳴いているところを保護されたそうです。

その後、保護したNPO法人「平塚のら猫を減らす会」が参加した、平塚市主催の譲渡会で出会い、生後4カ月ほどの時に我が家に迎え入れるに至りました。
実は積極的に里親になろうと思っていたわけではないのですが、相当のビビりでケージの中で毛布に埋まる様子などにすっかり心をつかまれ、先住との相性を見るトライアルの申し込みをしました。
ビビりのみずきのために自宅2階の1室を専用部屋にしたのですが、想像通りの警戒ぶりで、人がいるところでは食事もトイレもしなくて……。これは慣れるまで何カ月かかるかわからないな~と思いました。

ただ、猫同士が慣れるのはとても早かったです。我が家の年長猫が非常におおらかな子で、威嚇も何もなく、猫が大好きなみずきをあっさり受け入れてくれました。
2匹目の子も保護猫カフェ出身のせいかなじむのが早く、先住2匹とつるんで生活スペースの1階へやってきたり、一緒にご飯の催促に来たりするようになりました。まあ、それでも側を通るだけで軽く距離を取られていたので、特に食事のときは息を潜めて忍び足で移動していたのですが。
ただ、その頃には座ってさえいれば、人の側で先住たちと猫団子になっていたり、体を撫でさせてくれたりしてたので、それで十分慣れたな~とホクホクしていました。
今でも急にそばで動くとビクッとするのですが、ごくまれに食事時間以外で鳴きながら何かを訴えてくる時があります。そんな時は撫で撫でされたい気分の合図、写真のように座って仰向けの赤ちゃん抱っこだと特大のゴロゴロとスリスリをしてくれます。

「猫同士楽しくやってくれたらそれでいいわ」なんてクールを気取っていましたが、実際スリスリされるとニヤニヤがとまらないもんです(笑)。最初から人にベタベタな先住2匹とは違う幸せ、それに加えて人との縁を運んでくれたみずきに感謝しています(この譲渡がきっかけ、縁となり、現在みずきを保護した団体で活動しています)。

komastagram877さんと小町ちゃん
最後は宮古島出身の小町ちゃんを迎えたkomastagram877さんのお話です。殺処分寸前でレスキューされたという小町ちゃんは、新しい家族と仲良く慣れたのでしょうか?小町は宮古島出身で推定2歳の雑種犬です。「ペットのおうち」で出会いました。

推定1歳のときに殺処分直前でレスキューされ、関東に空輸されて預かりボランティアさんのお家で里親を探しながら数カ月過ごしたのちに、私たちと出会いました。
迎えた当初は常に尻尾を巻いて私たちを警戒し、トイレとご飯以外1日中同じ場所から動かない日が10日ほど続きました。

心が折れそうになりましたが、毎日諦めず適度に距離を保ちながら根気よくコミュニケーションを取り、ようやく10日過ぎた頃から尻尾を振ってくれるようになりました。
主人に慣れるまでは1カ月かかりましたが、今ではお腹を見せて撫でて〜と要求するほど甘えん坊です。いい意味でワガママにもなり、私たちに遠慮なく自己主張できるようになってくれたことがすごく嬉しいです。

1歳まで完全に野生で育った野犬、成犬になってからの保護・里親でしたので警戒心も強かったですが、最初の懐かなさを知っているからこそ今のいろんな表情や表現、甘えてくれるところが可愛くて嬉しくてたまりません。野犬でも、保護犬でも、こんなに可愛いんだと言うことをもっともっとたくさんの人に知っていただきたいです!
