【獣医師監修】マンクスってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

【獣医師監修】マンクスってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

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マンクスは猫の中では珍しく、尻尾が無いのが特徴的な猫です。尻尾が無い理由についてはさまざまな憶測があり、「ノアの方舟(はこぶね)に最後に飛び乗ったため、扉に尻尾を挟まれてしまったのでは?」という人もいるほどです。今回は謎に満ちたマンクスの飼い方や歴史について紹介します。

マンクスの基礎知識

マンクスは英語で「manx」と表記します。

名前はマンクスの発祥地で、世界一危険なバイクレースが開催される島として有名なイギリスのマン島に由来しています。

マンクスの歴史

マンクスはイギリスのマン島を原産とする猫です。

マンクスの祖先は船に乗ってマン島にやって来たと考えられており、マン島で暮らすうちに突然変異で尻尾の無い子猫が生まれました。

正確な時期は分かっていませんが、1750年頃には現在のマンクスが「stubbin(スタビン)」という名前で呼ばれていた記録が残っており、マンクスは古くから地元の人に愛されていたことが伺えます。

マン島はグレートブリテン島とアイルランド島に囲まれた孤島として独自の生態系を保っていました。他の猫種と長い間交わることのなかったマン島の猫は、尻尾を持っていない特徴が徐々にスタンダードになっていきました。

そして始祖のマンクスが誕生して300年以上たった今では世界に知られる猫種となったのです。マンクスは短毛の猫ですが突然変異で長毛で生まれてくることもありました。

長毛のマンクスはブリーダーたちの手により品種改良され、マンクスとは異なる「キムリック」という名前で主要な血統書登録団体であるTICAやCFAに登録されています。

マンクスの性格

マンクスは、とても優しくて遊ぶことが大好きな性格をしています。

頭がいいので、飼い主さんをじっと観察して手足を使ってどうやってドアを開けることができるのかすぐに覚えます。そして、おやつのある部屋を見つけたら自分でドアを開けて入っていくでしょう。

犬のような一面も持ち合わせていて、投げたおもちゃを取ってきてくれたり、おもちゃを土に埋めたりします。

マンクスの特徴

すべてのマンクスが尻尾を持っていないわけではありません。マンクスは尻尾の長さや特徴によっていくつかのタイプに分けることができます。

  • ランピー:尻尾が全く持たないタイプ。
    ※ランピーは致死性の高い先天性疾患を発症する可能性が高いとされています(詳細は後述)。
  • ライザー(ランピーライザー):ごくわずかに尻尾を持つタイプ。
  • スタンピー:普通の猫に比べると短いが、尻尾を持つタイプ。
  • テイリー(ロンギー):曲がっているが、普通に尻尾を持つタイプ。

マンクスの歩き方

マンクスは後ろ脚が前脚より長いため、ウサギ跳びのような「マンクスホップ」と呼ばれる歩き方をすることも魅力の一つです。

マンクスの毛色

マンクスの毛色は、ボンベイ猫のようなブラックからアメリカンショートヘアーのようなシルバータビーまでさまざまです。マンクスは短毛種の猫なのでお手入れも簡単です。

マンクスのかかりやすい病気

マンクスは遺伝的な問題によって、便秘とマンクスシンドロームと呼ばれる病気になりやすいといわれています。

便秘は生まれつきしっぽが短いことと関係しており、腰の骨である腰椎が変形を起こして排便する力が弱くなることで起こります。

猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったという場合も少なくありません。定期検診は怠らないようにしてください。

マンクスシンドローム(マンクス症候群)

マンクスシンドロームは、マンクスの中でもランピータイプ(無尾)に発症しやすい病気です。

ランピー遺伝子は無尾の遺伝子なだけでなく、致死遺伝子でもあります。そのため両親がランピータイプの場合、子どもは流産もしくは死産してしまう可能性が極めて高いです。

子どもが無事に生まれてきたとしても、生後半年を過ぎた頃に脊椎破裂や膀胱の機能障害を発症してしまいます。

肥大型心筋症

猫の心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こることによって心臓が正常に機能しなくなってしまう病気です。詳しくは、以下の関連記事を御覧ください。

泌尿器疾患

おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。






マンクスのキャットフード

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

猫の食べ物は「エサ」と呼ばれていた時代から、家族の「ごはん」と呼ぶ時代へ変わりました。私たちと同じように、猫も栄養バランスの良いごはんを食べることで健康を維持することができます。ごはん選びをする際は、以下の3点を気を付けていただくといいでしょう。

1. 総合栄養食を適量与える

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

猫が必要とする栄養は人間と同じではありません。そこで生まれたのが「総合栄養食」と呼ばれるごはんです。おやつなど「一般食」や「副食」と呼ばれるごはんだけ食べていると体を壊してしまいますので、「総合栄養食」のごはんを選ぶようにしましょう。

総合栄養食を食べていても与える量が少なければ痩せてしまいますし、多ければ太ってしまいます。パッケージに書かれた食事量は目安ですので、ボディ・コンディション・スコアで「3」の「理想体型」を維持できる量を与えるようにしてください。

猫のボディ・コンディション・スコア

2. 添加物の少ない新鮮なごはんを選ぶ

フレッシュペットフードのペトコトフーズ

猫のごはんと聞いて「カリカリ」と呼ばれる茶色い豆粒を想像される方も多いと思いますが、正しくは「ドライフード」と呼ばれる加工食品です。保存しやすく食いつきも良いことから猫のごはんとして一般的になりましたが、高温加熱によって食材本来の栄養が失われ、添加物も多く含まれることから見直しが進んでいます。

実際に、市販のドライフードを製造する工程の1つである高温加熱処理が、タンパク質の品質劣化を招き、熱に弱いビタミンを破壊し、さらには発がん性物質を生成してしまうことが、研究により判明しています。

そこで生まれたのが素材本来の旨味や香りが楽しめ、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」と呼ばれる新鮮なごはんです。ペトコトフーズもその一つで、子猫からシニア猫(老猫)まで毎日のごはんにすることができます。もちろん総合栄養食で、主食としてもOKですし、トッピングとしてもご利用いただけます。

PETOKOTO FOODS for CATSと猫


また、水分量が70%ほどあるので、尿の活性化で腎臓病予防としても機能します。実際に従来のドライタイプのキャットフードよりも、水分がより多く含まれたフレッシュフード等を食べている猫の方が尿路結石になるリスクが約50%下がることが研究により明らかになっています。新鮮で美味しく、健康なごはんを選ぶことが長生きできる秘訣です。

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マンクスの迎え方

保護猫から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、純血の猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。

OMUSUBIで保護犬猫を探す



ブリーダーから迎える

マンクスにはさまざまなカラーバリエーションがありますので、希望のカラーがある方はブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。

マンクスは遺伝性疾患が多く出ていますので、どのような交配が行われて生まれたのかの確認が必要です。

ペットショップから迎える

ブリーダーと同様に、どのような交配が行われて生まれたのかの確認が必要です。

マンクスを迎える前に理解を!

見た目がかわいいだけでなくて、頭もいいマンクスの魅力をお伝えすることができたでしょうか?

マンクスはフレンドリーで人と遊ぶことが大好きです。家に迎えた際はたくさん遊んであげましょう!

なお、本稿は以下を参照して執筆しています。