
盲導犬を蹴る動画に関連団体が「看過できない」と声明 輩出団体は「厳重に対処する」※追記あり
盲導犬ユーザーが盲導犬を蹴る様子を撮影した動画がSNSで拡散していた件で、全国盲導犬施設連合会と加盟8団体が声明文を発表。声明文によると、既にユーザーは特定されており、輩出団体は「厳重に対処する」と同連合会に報告しています。
動画は10月8日(日)午後8時頃に和光市駅(埼玉県)の副都心線上りホームで撮影されたもの。撮影者によると、盲導犬ユーザーがホーム上で盲導犬を殴ったり、前足が宙に浮くほどの力で何度もリードを上に引っ張ったりして犬が苦しそうにしていたことから撮影を始めたそうです。動画では盲導犬ユーザーが右足で左に寄り添う盲導犬を蹴り、無理やり方向を変えて歩いていく様子が確認できます。
![盲導犬ユーザーが盲導犬を蹴る瞬間]()
声明文によると全国には独立した運営を行う11の盲導犬育成団体があり、11日(水)にそのうちの1団体から「当会卒業生であることが判明した」と報告があったそうです。全国盲導犬施設連合会は、「身体障害者補助犬法、動物愛護法、盲導犬育成事業者が守らなければならない盲導犬訓練基準に照らして、看過できない重要事項と受け止めています」とコメントしています。

盲導犬ユーザーが盲導犬を蹴る瞬間(※撮影者提供の動画より)
声明文によると全国には独立した運営を行う11の盲導犬育成団体があり、11日(水)にそのうちの1団体から「当会卒業生であることが判明した」と報告があったそうです。全国盲導犬施設連合会は、「身体障害者補助犬法、動物愛護法、盲導犬育成事業者が守らなければならない盲導犬訓練基準に照らして、看過できない重要事項と受け止めています」とコメントしています。
追記(13日14時半):盲導犬は保護されました。
当初より撮影者の動画をもとに事実確認を行っていた動物保護団体「RJAV被災動物ネットワーク」は、盲導犬の輩出団体から「盲導犬は虐待していたユーザーから引き揚げた。今後も当施設では提供しない」と連絡を受けたことを同団体のFacebookページ上で報告しました。RJAV被災動物ネットワークが保護された盲導犬の動画を公開しています