
余命2カ月からの生還/お腹全開の甘えん坊 保護犬猫を迎えた家族たちの話【#OMUSUBIさとおや部Vol.1】
新連載「#OMUSUBIさとおや部」では、実際に保護犬・保護猫を迎えた飼い主さんたちから、迎えた当初の話や現在の様子をお聞きして紹介します。保護犬・保護猫を迎えて幸せに暮らしている飼い主の皆さんは、ぜひハッシュタグ「#OMUSUBIさとおや部」で幸せな様子を教えてください。犬や猫を飼いたいと思っている方は、ぜひこの記事やハッシュタグが付いた投稿を参考にして、保護犬・保護猫を迎える選択肢を検討してみてください。週末はいろいろな場所で譲渡会が開催されていますよ♪
1. shochan620さんと雑種犬の昇太くん
最初に紹介するのは、雑種犬の昇太くんを迎えたshochan620さんのお話。迎えた頃は、寂しそうに鳴く昇太くんを見て「うちで大丈夫かな?」と心配になることもあったそうです。昇太は柴とシェパードが入った雑種。約3年前、推定7カ月でうちの初めてのワンコになりました。牧場の番犬小屋で生まれ、訳あって石垣島の保健所に連れてこられたところを、大阪の方に保護されたそうです。その方のブログで一目惚れして譲渡会へ会いに行ったのが出会いです。
かなりの内弁慶だった昇太くん。他に犬のいない初めての生活。初日は「クーン、クーン」と寂しそうに鳴き続けました。「先住犬のいる飼育経験豊富な方に育ててもらった方が、昇太のためなのでは?」と随分悩みました。
それから段々と本領発揮。今ではすぐにお腹全開する、甘えん坊でヤンチャな(かなりのビビリでもあり)我が家のアイドルとなったのでした。親バカですが、可愛くて仕方ないです。もちろん大変な事もありますが、毎日ドタバタ楽しく振り回されております。
2. _ginrumさんとジン&ラムちゃん
続いて、白猫兄妹のジン&ラムちゃんを迎えた_ginrumさんのお話です。迎えてから、ラムちゃんには疾患があることがわかったそうです。里親募集サイトで兄弟仲良く遊んでいる2匹の子猫が気になり応募してみました。しかし、その子たちは既にトライアルが決まっていました。保護ボランティアさんから他の猫の提案があり、白猫5兄弟とお見合いをすることになりました。
この子たちは臍の緒の付いた状態でダンボールに7匹入れられて喫茶店の裏口付近に捨てられていたそうです。発見者の方からボランティアさんへと引き継がれ、生き残った5匹でした。
猫とのお見合いは、家族でボランティアさんのお宅の1室で自由に動き回る子猫と触れ合いながらお話を伺う形でした。1時間以上猫たちの様子を見せてもらいましたが、そっくりな5匹の子猫が走り回る中で、ずっと私の側にいる子猫2匹がジンとラムでした。
数日後、我が家にやってきた2匹。実はこの2匹、別々のお宅で保護されていて一緒に暮らしてはいませんでした。なので初めはシャーシャー言っていました。けどそこは子猫。あっという間に仲良くなり、あっという間に家にもなれてしまいました。
我が家に兄妹でやってきたジンとラム。来て数日後、ラムの様子で気になる事が。「鳴き声が変わっている」「ジンが呼んでも知らんぷり」「大きな音も気が付かない」「餌の給仕の音にも反応しない」といった事に気が付きました。耳が聴こえてないのかもしれない。ネットで調べたら青い目の白猫はかなりの確率で耳が聴こえない子がいる事を知りました。ラムも先天性難聴だったのです。
心配した難聴でしたが耳が聴こえない不便もありますが、人間がフォローしながらラムは不自由なく暮らしています。その後、里親募集サイトで見つけたコルンを我が家に迎え、3匹仲良く遊んだり喧嘩しながら暮らしています。
我が家の掛け替えのない存在の可愛い猫たちは元捨て猫でした。ペットショップに並ぶ子猫を買うという方法もあります。けれど殺処分になってしまう命を少しでも減らせるよう、保護ボランティアさんの猫を迎え入れる方法もぜひ一度検討してみてほしいです。
3. yuki.caramelmanさんと野良猫だったうにくん
ワンコのいる家に迎えられた猫ちゃんもいます。雑種猫のうにくんを迎えたyuki.caramelmanさんのお話を紹介します。ワンコも前橋保健所から迎えた元保護犬だったそうです。うには雑種の男の子で、10歳くらいです。昨年の秋、犬の散歩中に歩道にうずくまっているのを見つけ、看取り覚悟で保護しました。腎臓が悪く口内炎もあり、猫風邪も罹っていました。関係各所に届け出ましたが飼い主さんの名乗り出はありませんでした。
獣医さんの見立てでは、状態からして飼い猫の可能性は極めて低いこと、人懐こいのは餌やりさんの世話になっていたのではないか、とのことでした。点滴でだいぶ回復し、現在は腎臓病の療法食を食べ、経過観察で通院も続けています。
保護から2週間は犬と完全隔離、その後徐々に慣らし、今は室内完全フリーです。いつの間にかものすごく甘えん坊になり、人の側が大好きです。とにかくかわいくてしかたありません。
4. machiko.ookawaさんと2匹の元野良猫たち
最後は、2匹の元野良猫「ミケランジェロ」ちゃんと「まる」くんを迎えたmachiko.ookawaさんのお話を紹介します。私はミケランジェロ(♀)とまる(白猫♂)という素敵な猫二人と暮らしています。ミケランジェロは2011年5月に私の地元の池の近くで見つかりました。嵐の日でした。生後すぐ母猫に育児放棄され雨の中、野池の草むらの中で鳴いているところを保護しました。彼女はとても小さくびしょ濡れで目もまだ明いていない状態でした。
家に連れて帰りましたが、猫を飼ったことは一度もないので、何をしたらよいのか何を食べさせたらよいのか全く分かりませんでした。当初の予定では彼女が自分でご飯を食べることが出来るくらい元気になるまで世話をして里親を探すつもりでした。
当時は、Instagramもまだしてないし猫友達もおらず、右も左もわからなかったので、獣医さんに聞いたりネットで調べたり本を買ったりして子育て頑張りました。かなり大変で、でも同時に小さな子猫が力強く成長する様子をみる喜びを味わった2週間後には、情が移り彼女がいない生活なんて想像できなくなっていました。
まるは2016年10月交通事故に遭ったすぐ後に通りで見つけました。出血も酷く息をするのもやっとでした。そしてさらに尿毒症、貧血、脱水症状、白血病の合併症を患っていたので、余命2カ月と言われましたが奇跡的に生還しました。
まるの後ろ足と尻尾は麻痺しているのでオムツを着用しています。リハビリを続けているので今のところ良い状態です。ミケランジェロは努力のかいあって、立派に美人に成長してくれました。どうぞ私たちのことを信じて応援してくださいね。