
愛犬と犬キャンするなら移動手段は車?電車?
愛犬とのキャンプを楽しむためのハウツーコラム。今回は「移動手段」をテーマに、犬も自然も大好きなドッグトレーナーでもあり、森林セラピーガイドの資格を持つ峯岸が解説します。
愛犬とのキャンプ、移動手段はどうする?

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キャンプの移動手段でパッと思いつくのが「車」「バイク」「電車」といったこところでしょうか。
そのなかでも犬とのキャンプには「車」もしくは「電車」での移動が中心になるかと思います。犬が一緒ですので、途中の休憩場所や犬が楽しく過ごせる時間を考えて決めると良いでしょう。
車を利用して犬とキャンプへ行く

私と愛犬の小町は車でキャンプに行きます。理由は3つ。
理由1:荷物が多い
1つ目は、荷物が多いことです。テントやタープ、調理器具といったもの以外に、私は小町と一緒にトレッキングをすることが多いので、ザックやトレッキングシューズなど、より多くの荷物を積まなければなりません。理由2:犬に合わせた休憩がとれる
2つ目は、移動中、犬の体調を見ながら休憩が取りやすいことです。散歩をさせたり、お水を飲ませたり、新鮮な空気を吸ったり、スキンシップを取ることで犬は落ち着き安心できます。
高速道路のサービスエリアには、犬と散歩できるエリアやドッグランが設置されている所もありますし、一般道でも犬が同伴できる道の駅など休憩スポットがたくさんあります。
理由3:動物病院を含め現地での移動手段として
3つ目は、現地での移動手段の確保です。多くの場合、アクティビティーができる場所はキャンプ場から少し離れたところにありますし「家に調味料を忘れてきた!」なんてことがあっても、キャンプ場の中、あるいは徒歩圏内にスーパーが無いことなんてざらです。
また、ないに越したことはありませんが、犬が病気や怪我をした時には速やかに病院にも連れていかなければなりません。
荷物がたくさん積めて、犬の体調を見ながらのんびり、ゆっくり目的地に向かえて、緊急事態にも対応できることを考えると、車での移動を選択することをおすすめします。
犬とキャンプで車移動のデメリット

車のデメリットとしては「渋滞」です。キャンプシーズンは道が混んでいることが多いですね。
スケジュール通りに進まないこともありますし、せっかくリラックスしにキャンプに行ったのに運転で疲れてしまって「何のためにキャンプに行ったのかな?」なんて思ってしまうことも。
事前に渋滞も考慮して計画することで犬への負担も大きく軽減できます。
キャンプ場でよく見かける車は、SUVやバンタイプの車です。これらの車であれば犬、キャンプ道具、人も3〜4人は乗ることができると思います。
キャンピングカーで犬とキャンプへ行く

最近では、キャンプブームということもあり、キャンピングカーを所有される方も少しずつ増えているようです。
「車でキャンプに行きたいけど、荷物があまり乗せられない」とか、「長い休みを使ってキャンプ場を点々と移動しながら楽しみたい」なんて方にはキャンピングカーという選択肢もあるでしょう。
キャンピングカーも内装はさまざまです。キッチンやトイレが備え付けられているものや寝る場所だけというものもあります。予算や好みに応じて選びましょう。
「いきなり購入は......」という方には、まずはレンタルキャンピングカーを試してみるのも良いかもしれませんね。
電車を利用して犬とキャンプへ行く

最近流行っているのが「グランピング」や「手ぶらでキャンプ」です。
キャンプ道具を持たずに行けることやテントの設営、撤収の必要がないので手軽にキャンプができるのが魅力です。
このようなキャンプスタイルであれば電車での移動も可能です。目的地の最寄り駅から先はバスかタクシーを使ってキャンプ場に向かうことになるので、駅からの移動手段も確保しておく必要があります。
なお、犬を電車に乗せる際には、鉄道会社ごとに条件があります。
ペットバギー(カート)やスリングでの乗車はできないことも多いため、事前に使用路線の条件を確認しておきましょう。
宿泊スタイルから犬との移動手段を考える

キャンプにはさまざまな宿泊スタイルがあり、何を選ぶかで移動手段はもちろん、快適さや楽しみ方も変わってきます。
私と愛犬小町はほとんどの場合テント泊です。テントで過ごす時間は、より身近に自然を感じられ、私たちにとっては最適な宿泊形態です。
しかし、コテージやキャンピングカーなど、キャンプの宿泊形態は他にもあります。移動手段を踏まえながら、皆さんがどのようなキャンプをしたいかで決めると良いでしょう。
テント泊

キャンプといえば、まずはテント泊。これを楽しみたくてキャンプに行く人が多いのではないでしょうか。
テント泊は、日々の生活から離れ、自然の音を感じながら眠ることができ、つかの間、野生に戻った気がします。
犬にも木々のこすれる音、水の流れる音、動物や虫の声など、自然を感じながら眠ると大きなリラックス効果が期待できます。
テント泊の場合、荷物が多くなることがほとんどですので、車での移動が良いでしょう。ただし、グランピングであればテント泊でも必要な設備が揃っているため、電車での移動でも問題ないでしょう。
コテージ泊

テント張りや撤収する時間が省けるのがコテージ。
バンガローやキャビンと呼ばれることもあります。テントの設営、撤収の時間が省け、その時間を遊びや料理に当てられるのが人気です。
「いきなりテント泊はちょっと」というのであれば、キャンプデビューにはコテージがピッタリかもしれません。
キッチンや、BBQセット、トイレ、バスが備え付けだったり、ベッド、マット、布団などが用意されている施設もあります。
コテージによって設備はさまざまですので予約の段階で必ず確認してください。なお、すべてのコテージに犬が入れるわけではありません。
キャンプ場によっては、コテージ内ペット禁止になっていることがありますので、こちらも事前確認が必要です。
こちらは宿泊先の設備によって、必要な持ち物が変わってくるため、それにより車か電車かを考える必要がありますね。
自分・愛犬のスタイルに合わせた移動手段を

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キャンプの宿泊スタイルは楽しみ方同様に人それぞれです。テント泊でもコテージ泊でもご自分のスタイルに合わせて選ぶのが良いでしょう。
また、宿泊無しのデイキャンプも立派なキャンプです。日帰りでも十分に人も犬も自然を満喫できます。
私と愛犬小町はキャンプでは野生化(自然に触れて過ごすこと)を目的の一つにしています。
デイキャンプでも野生化は十分に実現できます。まずは、どんな形でもいいのでキャンプを体験してみましょう!