【獣医師執筆】猫はバジルを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

【獣医師執筆】猫はバジルを食べても大丈夫!栄養成分や与える際の注意点を解説

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イタリア料理でよく使われるバジルは、ほんのり甘さを感じる香りと爽やかな味わいが人気です。ハーブの一種で、スーパーで購入できるだけでなく、自宅でも比較的簡単に栽培できるので、気軽に食卓に取り入れることができるが魅力ですよね。ジェノベーゼのパスタにカプレーゼ、マルゲリータなど、バジルの香り漂う料理でホームパーティーも素敵です。そんなバジルを使った料理を飼い主さんが頬張って作ると、愛猫も興味津々!でも猫はバジルを食べても大丈夫なのでしょうか。バジルに含まれる成分とともに、猫にバジルを与えるときの注意点などを紹介します。

前提として、猫は総合栄養食のキャットフードを食べていれば、それ以外は与える必要がありません。

猫はバジルを食べても大丈夫

バジル

猫がバジルを食べても問題はありません。ただし、与え過ぎには注意が必要です。もともと猫は肉食動物なので、バジルの消化は苦手。そのため猫にバジルをあげるときは、消化しやすいように細かく刻んであげるのがよいでしょう。

また、バジルなどのハーブ類は、猫にとっては刺激が強いものです。そのため与え過ぎには注意して、ごく少量にしておきましょう。

猫が食べて大丈夫なバジルの栄養成分

バジル

イタリアン食材に欠かせないバジルですが、実は原産はインド、インドシナ半島、モルッカ諸島。そこからヨーロッパに広がり、料理に使うスパイスとして知られるようになりました。シソ科の植物で、香りに特徴があります。そんなバジルには、どんな成分が含まれているのでしょうか。早速みていきましょう。

バジルの成分(葉・生、100gあたり)
エネルギー(kcal) 24
たんぱく質(g) 2.0
カリウム(mg) 420
カルシウム(mg) 240
マグネシウム(mg) 69
βカロテン(μg) 6300
ビタミンK(mg) 440
ビタミンC(mg) 16

カルシウム

カルシウムは歯や骨の形成を助ける働きがあります。ただし、過剰摂取は尿路結石(尿石症)の原因にもなるので注意が必要です。

カリウム

カリウムは塩分を排出する働きがあるので、血圧を維持してくれます。また利尿作用が体内の水分量を調整してくれるので代謝が良くなります。

ビタミンK

ビタミンKは出血した際に血液を固めて止血したり、骨にあるタンパク質を活性化したりして丈夫な骨を形成する働きをします。

猫にバジルを与えるなら少量を

ねこ

手に入りやすいハーブの一つ、バジルは猫が食べても大丈夫です。とはいえ、ハーブは猫にとって刺激が強過ぎる場合もあり、猫によっては、下痢や消化不良につながることもあります。愛猫に与えるときは、ごく少量からはじめましょう。

与えていい量

バジルを総合栄養食へのトッピングやおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内にしてください。毎日の最適カロリー量はペトコトフーズの「カロリー計算」(無料)で簡単に計算することができます。

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