迷子の犬をゼロにするために。「鼻紋プロジェクト」第2弾サポーター募集中【6/15まで】

迷子の犬をゼロにするために。「鼻紋プロジェクト」第2弾サポーター募集中【6/15まで】

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シロップがリクルートテクノロジーズ、ほぼ日、日本アイ・ビー・エムと4社協働で進めている「鼻紋プロジェクト」において、実証実験の第2弾がスタートしました。このプロジェクトは犬ごとに異なるとされる鼻の模様「鼻紋」を利用することで、簡単にその犬や飼い主さんの情報がわかるようにすることを目的としたものです。

将来的には動物病院やペットサロンの診察券代わりや、迷子犬の飼い主さんを探す際の手掛かりとなることを目指しています。現在は精度向上のために飼い主の皆さんにご協力を頂き検証を続けている段階で、第1弾では趣旨にご賛同いただいた50人近い飼い主さんに、愛犬の鼻紋写真を撮影していただきました。照合率は100%となり、鼻紋を通して社会に役立つことはないか検討してまいります。

トイプードルの鼻紋 トイプードルの鼻紋
Photo by @cutiepielunaさん Thanks!

雑種犬の鼻紋 雑種犬の鼻紋
Photo by @leo.0831.rさん Thanks!

第2弾も、引き続き限定公開しているiPhoneアプリを利用し、愛犬の鼻紋写真を撮影していただきます。都内の協力施設に設置されている端末を利用してご参加いただくことも可能です。どちらかでご参加いただき、アプリ内のアンケートに答えていただいた方には、Amazonギフト券をプレゼントさせていただきます。第1弾で参加していただいた方も、第2弾に参加していただけます(写真は新たに撮影してください)。

※応募は締め切りました。 たくさんのご応募ありがとうございました。


所有者不明で保護される犬は年間3万匹以上

神奈川県動物保護センターで保護されたミニチュアダックスフンド
神奈川県動物保護センターで保護されたミニチュアダックスフンドたち(2017年撮影)

環境省によると、所有者不明で保護される犬の数は、年間約3万6000匹もいます。このうち飼い主さんに返還された犬は約1万3000匹です(※)。もちろん全てが迷子の犬というわけではありませんが、「迷子札を着けていれば」「マイクロチップがあれば」というシーンは決して少なくないはずです。迷子札は着けていても外れてしまう可能性がありますし、マイクロチップもリーダーが無いと読み取れないという課題があります。

そこで「鼻紋プロジェクト」が目指すのは、迷子の犬を見つけた方が鼻の写真を撮るだけで、その犬の情報や飼い主さんの情報がわかるようになることです。愛犬のもしもの時を考えて飼い主さんができる対策として、鼻紋が迷子札・マイクロチップに並ぶ第3の選択肢になればと考えています。


第2弾「鼻紋プロジェクト」実証実験の概要

鼻紋プロジェクトでは、人工知能(AI)を活用して鼻紋の画像解析を行います。鼻紋を登録しておくと、別の画像に写った鼻紋が同一のものかを照合してくれるというものです。照合率は第1弾の検証で100%となり、第2弾としてさらに使い勝手の良いサービスにするために、ペトことの読者の皆さんに撮影のご協力を頂けますと幸いです。

  • 実施期間:〜6月15日(金)まで
  • 参加方法:iPhone専用の限定アプリで犬の鼻の写真を撮影
  • 参加謝礼:Amazonギフト券
    • 店舗に設置された端末:抽選で20人に500円分
    • ご自身で所有する端末:先着で30人に3000円分

鼻紋プロジェクトへの参加方法

鼻紋プロジェクトへの参加方法を紹介します。とっても簡単ですよ♪

※応募は締め切りました。 たくさんのご応募ありがとうございました。

1. 限定アプリをダウンロード

鼻紋照合撮影

まだ公開されていない限定アプリを先にお試しいただくことができます。以下にあります応募フォームより応募後、運営担当者から連絡をさせていただきますので、限定アプリをダウンロードしてください。普通のカメラ機能だとピントが鼻に当たりづらいのですが、このアプリは鼻紋撮影用に作成されていますので、簡単に撮影することができます。ステップは以下の通りです。

  1. 4枚の鼻紋画像を撮影・プロフィール情報を登録
  2. 登録一覧画面で登録されていることを確認
  3. 30分後、照合可に表示されていることを確認し、再度鼻紋を撮影・認証
  4. 照合結果を確認
  5. 照合結果をアンケートで回答

鼻紋認証の画像

iPhoneをお持ちの方のみダウンロードいただけます。ご了承ください。

2. 都内の協力施設でお試し!

東京にある以下の2施設限定で、施設に設置してある端末を使ってアプリを試すことができます。例えばトリミングする前に撮影していただき、トリミング後に再度撮影すると、見た目が変わっても同一のワンちゃんだとAIが判定してくれるはずです。

協力施設1. hiff cafe tamagawa

hiff cafe tamagawa
神奈川にもほど近い東京・田園調布に、カフェをこよなく愛する獣医師3人がカフェ併設の皮膚・耳の病気に力を入れた動物病院をオープン。落ち着いたウッドベースの店内では、コーヒーやスイーツを飲みながらゆっくりとワンちゃんと過ごすことができます。ペトことの皮膚科担当ライターでもある後藤慎史先生久保聡先生小林真也先生も勤務しています。

協力施設2. Dog Care Salon LINDO

Dog Care Salon LINDO
東京・広尾にあるドッグケアサロンです。ラデュレをイメージした可愛い店内では、ワンちゃんがフリースペースで遊ぶことができます。ペトことのトリマー担当ライターでもある大森洋子先生も勤務しています。

どんな写真を撮れば良いの?

どのような写真を撮ればいいのか、OKのパターンとNGのパターンを紹介します。

鼻紋撮影OK画像のポイント

犬の鼻紋

鼻紋撮影NG画像のポイント

犬の鼻紋

犬の鼻紋はピントが合いづらく、意外と撮影が難しいです。また、犬は黒い鼻紋が多いため、光が反射してしまったり、ブレたりしてしまいます。

犬の鼻紋をうまく撮る方法

なかなか一人だと顔が動いて撮りづらいため、二人掛かりで撮影するのがオススメです。一人がマズルを優しく押さえてあげて、もう一人が鼻紋にピントを合わせて撮影するとうまく撮れます。もし一人で撮影する場合は、おやつを片手に持って、待てをさせたり、寝ている時に撮影したりするとうまく撮れると思います。

犬の鼻紋の撮り方

鼻紋が迷子の犬をゼロにするための第3の選択肢になるかも

犬の鼻紋は、人の指紋のように個体ごとに固有であると考えられていますが、本当にそうなのか。時間がたつと紋様が変化してしまうのではないか。撮影や解析が現実的なのかなどなど、未知の部分が多く残されています。それを一つ一つ検証し、確かめていくのが今回の「鼻紋プロジェクト」です。

鼻紋による個体認証が実用化されれば、いつの日かカメラの前でおすわりするだけで動物病院やトリミングサロンの受け付けができるようになるかもしれません。防犯カメラに迷子の犬が写り、その子の鼻紋からすぐに飼い主さんを見つけ出して通知するといったことが当たり前になるかもしれません。ぜひ今回の実験にご協力ください。