愛犬と梅雨を乗り切るために注意したいトラブルと快適に過ごすポイントを紹介

愛犬と梅雨を乗り切るために注意したいトラブルと快適に過ごすポイントを紹介

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ジメジメとした梅雨の時期はいつものように散歩が行きづらくなり、犬にストレスがたまったり皮膚や耳をかゆがったり、嘔吐や下痢など体調に影響が出たりすることがあります。快適な室内空間を保つため、エアコンの除湿機能などで上手にコントロールしてあげましょう。今回は、梅雨の時期に気をつけたい犬のトラブルや、愛犬と快適に過ごすためのポイントなどを解説します。

犬が梅雨に起こしやすいトラブル

レインコートを着た犬

梅雨の時期に犬が起こしやすいトラブルとして以下の4つが挙げられます。

  • 皮膚疾患
  • 耳の疾患
  • 食中毒
  • 問題行動

皮膚疾患

皮膚の病気は、カビや寄生虫などの発生数に比例して梅雨の時期に発症する確率が格段に上がります

毛に覆われた皮膚の病気は見た目に分かりにくく、犬が痒がる仕草などから気がつくことが多いため、初期のうちに治療するには毎日の観察が欠かせません。

いつもより「皮膚をかいている」「皮膚が赤くなっている」「抜け毛が多い(脱毛している)」などの症状が見られれば、皮膚トラブルが考えられるため、早めに動物病院へ連れて行きましょう。


耳の疾患

耳の中に湿気が溜まり蒸れることで、梅雨の時期は炎症などの疾患が起きやすくなります。

耳垢が黄色かったり、濃茶〜黒かったりする場合は、耳の疾患を抱えている可能性が高いでしょう。また、垢の色だけでなく、独特な匂いを放つことも、耳のトラブルの特徴です。

特に「ミニチュアダックスフンド」や「シーズー」「マルチーズ」などの耳が垂れた犬種や耳毛が多い犬種は、こまめにチェックしてあげましょう。

ケアの方法と注意点
ガーゼや薄手のタオルにイヤークリーナーやぬるま湯をつけ、手前のひだを優しく撫でるように拭き取るだけで大丈夫です。

また、耳の中の毛が多い犬種は、梅雨が来る前に専門家やトリマーにカットしてもらうと通気性が良くなり、外耳炎の予防になります。こちらも飼い主自身が行うには危険が伴うため、専門家に依頼しましょう。


食中毒

梅雨の時期は食べ物が腐りやすいため、食中毒になる恐れがあります。

食中毒の場合、「食欲不振」「下痢」「嘔吐」などの症状が見られます。


問題行動

雨が連日続くことで、いつもより散歩の時間が短くなると、運動不足に陥り、ストレスが溜まってしまいます。

それによって「今までできていたことができない」「無駄吠えをするようになる」などの問題行動に発展する恐れがあるため、室内ドッグランに連れて行ったり、室内でノーズワークなどの頭も使う運動をさせてあげましょう。


梅雨時の愛犬との散歩の工夫

雨の中散歩する犬

愛犬が雨の日の散歩を嫌がる場合は、無理に散歩させる必要はありません。しかし、工夫ひとつで雨の日の散歩を楽しむこともできそうです。

レインコートを着せる

雨で体が濡れると、乾かすのが大変です。また体温を下げないためにも、着ることに慣れてしまえば、レインコートはとても便利です。

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散歩時間を短縮する

雨の中の散歩は、犬の体の熱を奪うため「梅雨冷え」を起こす可能性があります。

梅雨冷えは、犬が気温の変化についていけず、体が冷えることで「食欲不振」や「下痢」「嘔吐」などの症状を引き起こします。

散歩時間を短縮させることで、お互いに負担のない雨の日散歩をしましょう。

散歩コースを工夫する

いつもの散歩コースではなく、屋根のある公園といった濡れにくい場所への散歩もおすすめです。


愛犬が梅雨を快適に過ごすためのコツ

おもちゃを持った犬

頭を使う遊びをさせる

室内で体を動かす遊びや頭を使った遊びを取り入れましょう。

おやつを入れられる仕組みになっているおもちゃを与えたり、簡単なトリック(芸)を教えたり、嗅覚を使ったノーズワークもおすすめです。


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一緒に遊ぶ時間をつくる

飼い主との時間は犬にとって1番楽しい時間です。時間があるときは、おもちゃを引っ張り合いっこしたり、おもちゃを投げたりして室内で運動させてあげましょう。

興奮させすぎるとせっかくのストレス解消のための運動が、反対にストレスになることもあるため、愛犬の様子を見ながら遊んであげましょう。

屋内ドッグランに連れて行く

室内で頭を使わせたり、運動させたりしても、ストレスを溜めてしまう犬もいます。雨の日が長く続くようであれば、屋内ドッグランを活用しましょう。

※新型コロナウイルスの感染予防対策として営業時間やルール変更をしている店舗もあるため、事前に店舗へ確認した上でお出かけください。愛犬を守ることも、愛犬のために飼い主さん自身の健康を守ることも飼い主としての大切な役目です。


快適な湿度・環境を保つ

湿度が高くなり過ぎないよう、エアコンの除湿機能や除湿機を活用し、湿度を45〜65%に保ちましょう。

細菌やカビが増殖しないよう、空気清浄機の設置もおすすめです。

こまめな掃除・洗濯

細菌の繁殖を防ぐため、犬のベッドやソファはもちろん、人間のベッドやソファ、余裕があればカーテンなども洗えると理想的です。

洗うことが難しければ、除菌スプレーなどで対応しても効果がありますが、その際は頻繁に使用するか掃除機などの家電を併用するとより高い効果を見込めます。

梅雨の時期は普段よりも清潔な環境を保つよう心がけましょう。

こまめなブラッシング

ノミダニ予防に、普段からこまめにブラッシングをしてあげてください。

毛を整え、皮膚へのマッサージ効果だけでなく、皮膚や毛に異変があった場合にも早く気づくことができます。


湿気対策で愛犬と梅雨を元気に過ごそう!

2匹の犬
湿度の高い梅雨は、皮膚や耳にトラブルが起こりやすい
梅雨の時期は愛犬の「運動不足」「ストレス」に要注意
こまめな掃除で、愛犬が快適に過ごせる環境をつくりましょう
梅雨だからといって気持ちまでジメジメする必要はありません。湿気対策をしつつ、愛犬と過ごす時間をめいっぱい楽しみましょう!