
踊るネコちゃん/お出かけ大好きワンちゃん 保護犬猫を迎えた家族たちの話
犬や猫の迎え方はペットショップやブリーダーさんなど、さまざまあると思いますが最近では、保護犬・保護猫から迎えることも珍しくなくなってきました。でも、「保護犬・保護猫を迎えるのって大変じゃないの?」「子犬・子猫からじゃなくても懐くの?」といった疑問や不安を持っている方も少なくないと思います。シリーズ「#OMUSUBIさとおや部」では、実際に保護犬・保護猫を迎えた飼い主さんたちから、迎えた当初の話や現在の様子をお聞きして紹介します。保護犬・保護猫を迎えて幸せに暮らしている飼い主の皆さんは、ぜひハッシュタグ「#OMUSUBIさとおや部」で幸せな様子を教えてください。犬や猫を飼いたいと思っている方は、この記事やハッシュタグが付いた投稿を参考にして、保護犬・保護猫を迎える選択肢を検討してみてください。週末はいろいろな場所で譲渡会が開催されていますよ♪
wakaponsanさんと雑種猫のチャコくん
今回のトップバッターは雑種猫のチャコくん。実はチャコくん、アクロバティックな動きをする猫ちゃんとしてメディアでも紹介されたこともある有名猫なんです。もしかしたら一度は目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。そんなチャコくん、実は保護猫出身でした。今回、wakaponsanさんにチャコくんを迎えた経緯をお聞きすることができましたので紹介します。
チャコは笹かま模様の雑種で、保護された時は推定生後1カ月。家に迎えたのは生後半年で、今は2歳です。ある家の庭に兄弟3匹とともに捨てられていたそうで、保護猫施設アニマルエイド(埼玉県上尾市)に届けられて保護されました。保護された後も、猫風邪や真菌などで病院通いも多く、人慣れもなかなかせずに、里親が見つからず半年がたってしまったと聞いています。
うちの先代猫はやはり保護猫で、19歳で亡くなりました。その猫の療養食やオヤツなどがたくさん残っていて、それを寄付しようとネットで調べて訪れたのがアニマルエイドです。季節外れの雪が降っていた11月でしたが、その時、雪を窓から眺めていたのがチャコでした。
先代猫を見送ってまだ2カ月だったこともあり、猫を再び迎える気持ちは無かったのですが、チャコを初めて見た時に運命の出会いを感じで、迎えることを決めました。


生まれてずっと仲間と一緒に暮らしていたのに急に独りぼっちになって、知らない人に知らない場所に連れてこられて、とても怖かったと思います。家に着いてもしばらくベッドの下に隠れて出て来ませんでした。そこでオヤツのちゅ〜るを出したところ、じりじりと出てるきて、夢中で食べました。それで安心したのか、ベッドに登ってきて、一緒に寝てくれました。
最初のうちはソファーの隙間に入り込んだりと、狭い場所に隠れてしまって心配しましたが、やはりひとりが寂しかったのか、3日もすると、甘えてそばを離れなくなりました。すぐに慣れてくれたのは、アニマルエイドさんで大切に育てられ、人を信用してくれていたからだと思います。

チャコを迎えて1カ月半後には、同じアニマルエイドからすず香(シャムミックスの3歳の女の子)を迎えました。2匹はすぐ仲良くなって、寂しくなくなったのか、人にべったりくっつくことはなくなりました。
迎えた当初から、元気で運動神経がよい子だなあとは思っていたのですが、おもちゃで遊ぶと、そのジャンプが大胆かつアクロバティックで、SNSに写真を載せたところ反響があり、テレビで紹介されたり、雑誌などにも載せてもらえたりしました。
チャコは、見た目は平凡なんですが、ジャンプなどの全身の表現力がとても個性的で、毎日笑いと癒やしをもらっています。猫を迎えたいと思った方は、ぜひ、保護猫も選択肢の一つとして考えてもらえれば嬉しいです。
koharunahiさんと雑種犬のアキちゃん
猫ちゃんに続いてワンコの保護犬出身は、動物愛護センターからkoharunahiさんのおうちに迎えられたアキくんです。迎え方がどうであれ、すぐ人に懐く子もいれば、ガウガウしてしまう子もいます。一番大切なのは、飼い主さんがどれだけ愛情を注げるかということですよね。
アキは雑種の中型犬です。出会いは何気なく見ていた「ぺットのおうち」という里親募集サイトのインスタの写真でした。その姿があまりにもウチの子(先住犬のこはるです)に似ていたため、最初は「もしや兄弟犬では?」と思ったくらいで、その姿が頭から離れませんでした。
「もしかしたら里親さんが現れるかもしれない」。そう思いながら毎日サイトを見ては悩む日々。そうこうしているうちにその子の期限が近づいても里親さんは現れず、とうとう家族に「この子を引き取りたい!」と相談。そうしてやって来たのがアキでした。
動物愛護センターからの直接譲渡という事でしたので、娘と迎えに行きました、迎えに行った時のアキは全身汚れが酷くて、一見笑顔だけど手からオヤツを食べることもあまりできないでいました。あまりにも毛がガビガビと汚かったので、病院の先生がバリカンで毛を刈ってくれて、ガリガリでした。

病院でのメディカルチェックの結果、歳は5〜10歳だろうという事。残念ながらフィラリア陽性ではありましたが(現在予防薬を通年投与して親の寿命が来るのを待っているところです)、そんな事は我が家にとって何の障害でもありませんでした。引き取って最初の数カ月間は本当に山あり谷あり怒涛の日々で、何度か噛まれたりもしました。正直、引き取って良かったのかと葛藤もしました。

でも、すでに我が家の子として迎えたこの子をやっぱり手放すことは出来なくて、悩みながらトレーナーさんに相談したり、模索しながら過ごし、幸い家族がその子を受け止めて一緒に向かい合ってくれたおかげで今の毎日があります。
アキが落ち着いたなぁと思い始めたのは引き取って半年くらいでしょうか? 明らかに目が柔らかくなって、甘え方が自然になって来た気がします。最初は部屋中にマーキングをするので家の中でマナーベルトをしていましたが、今では一切することもなくなり、リビングで終日フリーでも問題なく、先住犬こはるとも穏やかに過ごしています。
こはるとは何となく姉と弟のような感じで、アキがちょっかいかけて、こはるが怒るのがいつものパターン(笑)。でも、お互い尻尾を振りながら穏やかにやりあっているので仲は良いのかな? ひとえに穏やかで優しいこはるのおかげでもありますが (^_^;)
家族の中で1番好きなのは間違いなく娘のsakiで、いつも甘えています。正直、いまだに抱っこやハグ、ブラッシングなどできない事(できるか様子を見ています)はありますが、家に帰れば嬉しそうに迎えてくれて、散歩やご飯やオヤツを楽しみにしてくれて何より本当は甘えん坊なアキが、こはると一緒に家の中でまったりと過ごしている姿が嬉しくてたまりません。
うちは穏やかな流れじゃなく、かなり山あり谷あり。その度に泣いたり怒ったり笑ったりしながら今があり、ゆっくりと家族になっています。これから保護犬を迎える方にこんなパターンもあるんだな。でも家族になれるんだなと思ってもらえればいいかなあと思います。
peace3loveloveさんと雑種犬のピースちゃん
人を信用できなくてガウガウしてしまう子がいれば、別の方法で愛情を確かめようとする子もいます。ピースちゃんはどんなメッセージを出して、飼い主さんはどのように接してあげたのでしょうか。peace3loveloveさんのお話を紹介します。
ピースは推定13歳のミックス犬です。以前も子犬の里親になって12年ほど育てたのですが、今回は子犬を育てる時間的余裕がなかったため成犬をと考えていました。インターネットの里親募集サイトで希望に合う子を探して出会ったのがピースです。
ピースは引っ越しで置き去りにされた所を保護団体に保護されたので、人馴れに関しては全く問題ありませんでした。家に来て4日目に足を痛めた様子で歩けなくなり病院へ。診察の結果は問題なく、帰りは歩いて帰るという事が2度ありました。
また裏切られると思って愛情を試したのかもしれません。仮病のような行動やイタズラがあったため、きちんと向き合う必要があると思って一緒の時間を増やしました。すると、問題行動はピタッとなくなりました。
シニアになっても好奇心旺盛で、旅行が大好きなワンコになりました。これからもいろんな所へ行って楽しく過ごして欲しいと思います。