【動画あり】愛犬の気持ちが色でわかる!? 新型「イヌパシー」15日から予約開始

【動画あり】愛犬の気持ちが色でわかる!? 新型「イヌパシー」15日から予約開始

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言葉じゃなくても通じ合える未来へ――心拍計測によって犬のキモチを解析する犬用ウェアラブルデバイス「INUPATHY(イヌパシー)」の2018年モデルの先行予約が15日(日)からスタートします。888個限定で、価格は先着111台の早割りが2万9700円(税別)、残りが3万3000円(税別)です。発送は2018年12月上旬を予定しています。

「INUPATHY(イヌパシー)」2018年モデル
「INUPATHY(イヌパシー)」2018年モデル

予約開始に先立ち開催された報道関係者向け発表会では、INUPATHYを開発するラングレスの山入端佳那氏と山口譲二氏の共同代表が登壇。技術説明が行われ、実際に犬がINUPATHYを装着している様子が公開されました。なお、山口氏は特集「PET TECH TALK」にも参加していただいていますので、ぜひご覧ください。

共同代表の山口譲二氏と山入端佳那氏
共同代表の山口譲二氏(左)と山入端佳那氏


愛犬の心をよみとくデバイス

犬用ウェアラブルデバイスはシャープも「犬向けバイタル計測サービス」の開始を発表したばかり。開発自体はINUPATHYが先行しており、発表会では、愛犬のあかねくんを連れた代表の山口氏が、「この子の気持ちを知りたいという気持ちが抑えられなかった」と2011年からスタートした開発の経緯を説明しました。

山口氏の愛犬あかねくん
山口氏の愛犬あかねくん。INUPATHYの発表会に興奮気味?

開発期間は累計7年。2018年モデルがVer.5で、これまでアメリカでクラウドファンディングによるVer.4の提供は行われていましたが、一般販売は初めてとなります。今回は国内限定での発売ですが海外からも注目を集めており、特にブラジルなど南米からの引き合いが多いそうです。


開発当初から現在のイヌパシーにいたるまで

「犬の気持ちを知るデバイス」といえばタカラ(現タカラトミー)の「バウリンガル」を思い出す方も多いと思いますが、バウリンガルが犬の声(吠え)を解析していたのに対し、INUPATHYが解析するのは犬の心拍数です。心臓の拍と拍の間隔のばらつき具合を解析することで、犬が緊張状態にあるのか、リラックス状態にあるのかを常に知ることができます。

INUPATHYの基礎理論「なぜ犬の気持ちを分析できる?」

解析された犬の精神状態はハーネスの上部(犬の背中側)にあるライトで知ることができ、表示される結果は以下の5パターンです。
  • 緑:リラックス
  • オレンジ:興奮
  • 紫:ストレス
  • 白:興味津々(集中している)
  • 虹:ハッピー

リラックス状態で眠るあかねくん
あかねくんは山口氏に抱かれてリラックス状態(緑色)

右の子がおやつをもらう際の色の変化にご注目ください

2018年モデルは国内で生産を行っており、ハーネスを含め100gまで軽量化。リチウムイオンバッテリーを使用し、1時間半〜2時間の充電で約12時間連続駆動することができます。

また、連動するスマートフォン向けアプリも開発中で、心拍数の変化や解析結果をスマホ画面でも知ることができるほか、日々の体調管理もできるようになる予定です。iOS、Androidとも12月の発送にあわせてリリース予定となっています。

2018年先行モデルとして、2018年7月15日先行予約開始

会員限定の仮申し込みでは111台が3分で完売

INUPATHY 2018年モデルの詳細は以下の通りです。なお、6月30日に実施したメルマガ会員限定の仮申し込みでは、111個が3分で受付終了になったそうです。

製品名 INUPATHY 2018年モデル
予約開始日時 2018年7月15日(日)午前11時
販売価格(税別) 先行予約早割:2万9700円 先行予約:3万3000円
注文受付個数 888個(※メルマガ会員限定の仮申込111個を含む)
発送予定日 2018年12月上旬
本体サイズ・重量 W2.6×H7.6×D5.1cm、100g
販売対象国 日本
購入サイト 公式サイト


犬専用から他の動物への応用も視野に

今回の発表会では、「INUPATHY(イヌパシー)」2018年モデルだけでなく、これまで経営補佐として関わっていた山入端氏が代表取締役CEOとして経営参画することも発表されました。その山入端氏、実は猫派。犬以外のデバイス開発を考えていなかった山口氏に、INUPATHYの技術は犬だけでなく猫や他の動物、人間へも応用することができると話し、共同代表という形で経営に携わることになりました。

ペットテックから心拍変動解析をコアにした研究開発ベンチャーへ

また、社名も株式会社イヌパシーから、「Language-less communication」(言葉じゃなくても通じ合える未来へ)をコンセプトにした株式会社ラングレスへと変更されました。現時点で犬以外への応用は検討段階ですが、INUPATHYで得た技術のライセンスアウトによる事業展開を想定しています。山入端氏は、「まずは今回の製品を使っていただいた方々の声を大事にして、次期バージョンへ向けた開発を進めていきたい」と話しました。