猫はなぜ飼い主の枕を占領するの?取られる・枕を使う理由を解説

猫はなぜ飼い主の枕を占領するの?取られる・枕を使う理由を解説

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猫が寝ている姿を見ると、何かを枕にしている様子を見ることは珍しくありません。前足などの自分の体の一部を枕にしているときもあれば、ティッシュボックスなどを枕にしているときもあります。また、猫と一緒に寝ていたら、枕を取られていたということもあるでしょう。今回は、猫が枕を使う理由や猫に枕は必要かどうかなどを解説します。

猫に枕は必要?

猫と枕

人間は寝るときに枕を使いますが、これは頭が重いために寝ているときも頭を支える枕があったほうが楽に寝られるためです。

猫の頭は人間ほど重いわけではありませんが、人間と違って4足歩行をし、首は頭の後方にあって、常に頭を持ち上げた状態でいなければなりません。

胴体と後頭部をつなぐ筋肉が発達しているので、頭の下に支えるものがなくても頭を持ち上げていられますが、脱力して寝るとき頭を支えるものがあったほうが楽なのは人間と同じです。

猫が「枕」を意識して使うことはありませんが、枕代わりにいろいろなものを使うのは決して珍しいことではありません。猫は枕的なものがあることで楽な姿勢をとることができるのでしょう。

猫が枕にしやすいもの

猫と枕

一段高くなっているもの

猫が枕に使用するものとして、猫が好む形状のものがあります。観察していると一番のポイントは、やはり頭を乗せやすい高さであるという点のようです。

周囲より一段高くなっていると猫が頭を乗せるのにちょうどいい高さですね。筆者の愛猫は、テレビのリモコンやティッシュボックスなどにもよく頭を乗せて寝ています。

ふわふわしたもの

猫はふわふわした感触のものが大好きです。ふわふわした感触のものに触ると、思わず前足をふみふみしてしまう子が多いのですが、これは子猫が母猫のおっぱいをせがむときの動作です。

ふわふわしたものは母親の温かさを思い出させるのでしょう。枕にするものもふわふわした感触のものを好むことが多いようです。


同居する猫やペット

猫の多頭飼育していたり、犬など他のペットと一緒に飼っていると、他の猫や犬を枕にして寝ていることも多く見かけます。

猫は暖かいところが好きなので、他の猫や犬にくっついて寝るのが好きです。前述したようにふわふわした感触でもありますし、枕にするのに最適なのでしょう。


飼い主さんの腕

飼い主さんと一緒に寝るときは、飼い主さんの腕や足を枕にする猫ちゃんもいるでしょう。

猫に腕枕を要求されると動けなくて困るという点もあるのですが、腕を枕にして気持ちよさそうに寝ている姿には癒やされること間違いありません。


猫が飼い主の枕を取る・占領する理由

猫と枕

寝心地が良い

ふかふかで寝心地が良い枕で昼寝をするのは気持ちが良いのでしょう。

筆者の枕も毎日、複数の猫に占領されています。柔らかめの枕を使うようになってからは特に猫たちに大人気になってしまいました。

飼い主さんの匂いがする

猫にとって飼い主さんは保護者、つまり母親のようなものです。

枕には飼い主さんの匂いがついているため、飼い主さんの枕で寝ると、猫は安眠することができます。

甘えたい気持ち

飼い主さんと一緒に枕を使いたがったり、頭や顔の周辺で寝たがったりする猫は、甘えん坊だったり、まだ大人になり切れない気持ちの子だったりすることが多いです。

猫が飼い主さんの枕を一緒に使いたがるのは、飼い主さんに甘えたい気持ちからという理由もあります。

猫と一緒の枕で寝るときの注意点

寝ている猫

猫の健康を守る

愛猫と一緒に枕を使ったり、一緒の布団で寝るということは猫との密着度が高い状態です。そのため猫の健康を常日頃から守ってあげることが飼い主さんの身を守ることにもつながります。

猫は完全室内飼育が推奨されます。完全室内飼育をすることによって病気を発症するリスクをかなり軽減でき、寄生虫から猫を守ることもできます。

また完全室内飼育であっても、1年に1回、ワクチン接種をするようにしましょう。猫は室内にいても、飼い主さんが外に出てウィルスや菌を持ち込むことがあるためです。


猫を清潔に保つ

猫はグルーミングをして自分の体を自分できれいにするので、ほとんど匂いがしません。そして猫が健康であればシャンプーもほとんど必要ではありません。

しかし季節の変わり目などには毛が大量に抜けます。抜け毛をブラッシングしてあげることによって、枕や布団に猫の毛がつくことを軽減できるでしょう。


潰さないように注意

成猫は人間と一緒に寝てもほぼ潰されるという心配はないかもしれませんが、子猫の場合は注意が必要です。

子猫が4〜5カ月程度になれば、体もだいぶ大きくなってくるため一緒に寝ても大丈夫でしょう。しかし2~3カ月程度の子猫は誤って潰すリスクがあるため、一緒に寝るのは避けましょう

猫用枕があると喜んでもらえるかも

クッションに挟まれた猫

猫は枕があることで楽な姿勢をとることができるのかもしれません
猫はちょうど良い高さのもので柔らかいものを枕にする傾向があります
猫にとって飼い主さんの枕は安眠グッズのひとつです

猫は自分が好きなものを枕にして寝ます。必ずしも猫用の枕を用意する必要はありませんが、猫の枕として使えるちょうど良い物を用意してあげる喜んでもらえるかもしれません。

ただし自分のしたいようにするのが猫という生き物なので、飼い主さんの思うとおりにならないこともしばしば。

「せっかく買ったのに使ってくれない」ということもあるかもしれませんが、それも猫ちゃんの魅力の一つです。