猫との冬の過ごし方!暖房器具や冬用ベッドを活用して乗り切ろう

猫との冬の過ごし方!暖房器具や冬用ベッドを活用して乗り切ろう

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猫たちも冬になると私たちと同じように食欲が増えたり、よく眠るようになったり、さらに気分が落ち込んでしまうこともあるのだとか。猫自身も、外の気温に合わせて冬毛に変わるなどの冬支度をしますが、私たちにできることは対策してあげましょう。今回は、冬を愛猫と快適に過ごすために知っておきたいポイントを紹介します。

猫にとって冬はどんな季節?

窓辺の猫

猫にとって冬は暗くて寒い季節です。寒いと体力を奪われやすくなり「風邪」や「インフルエンザ」にもかかりやすくなります。

冬の間は、いつも以上に寒さ対策や体調管理に気を付けてあげてくださいね。


冬に見られる猫の変化

くつろぐ猫

冬に見られる主な猫の変化としては大きく以下の3点が挙げられます。

  • 食欲が増える
  • 冬毛で太って見える
  • 寝床を探し始める(野良猫の場合)

私たちが衣替えをするように、猫たちも本格的な冬が来る前に冬支度します。その子によっては、身体が大きくなり、太って見えることも。

1. 食欲増進

大きくなる原因の一つが食欲の増進です。

イギリスのリバプール大学がフランスの猫研究センターと共同で4年をかけて行った研究によると、外が寒くなると猫たちの食欲が夏に比べて15%ほど増進したそうです。

これは、冬の冷たい外気の中で運動をするためのエネルギーを蓄えるためだと考えられています。

2. 冬毛で「もふもふ」に

寒くなると愛猫の身体が大きくなるのは、すべてが食べ物のせいとは限りません。

体重が増えたのではなく、冬毛になって身体が大きく見えるだけということも考えられます。

特にダブルコートを持つ猫たちは毛の変化が激しいので、季節の変わり目には普段より念入りなブラッシングをしてあげることが肝心です。


3. 暖かく過ごせる寝床探し(野良猫の場合)

野生の動物たちが冬眠の支度を始める頃、野良猫たちは暖かい寝床を探し始めます

もちろん猫は冬眠をしませんが、十分な食料が捕れなくなると、日中活動できるようエネルギーを保存するため、野良猫たちも冬眠のような状態で眠りにつくのがわかっています。

野良猫たちの寝床探しに関連して、私たちも気をつけなくてはいけないことがあります。それは、猫たちが暖かい寝床として車のボンネットやタイヤなどの隙間に入って眠っている可能性があるということです。

寒い朝には特に、猫が車の中で眠っているかもしれないということを考え、エンジンをかける前にタイヤをチェックしたりボンネットを強めに叩くことが推奨されています。


愛猫のための冬の寒さ対策

窓辺の猫

暖房機器で室温調節

愛猫にお部屋で快適に過ごしてもらうためには、まず室温を快適温度にしてあげる必要があります。

長毛種やダブルコートの被毛を持つ比較的寒さに強い猫たちは多少寒くても問題はありませんが、毛の短い猫や、子猫や老猫など体温の調整が難しい猫と暮らす方は特に注意が必要です。

猫が気持ちが良いと感じる気温は25~28℃程度といわれています。


猫用ベッドで夜も安心

愛猫用に暖かいベッドを用意してあげれば、夜間暖房を低く設定しても大丈夫です。

小さな箱に入るのが大好きな猫たちのために四方を囲まれたハウスタイプのベッドを用意してあげるのもいいですし、その中に湯たんぽなどの電源を使わないあったかグッズを入れてあげるとさらに安心です。

ベッドを使う様子を観察して、愛猫にとって一番快適な寝室を作ってあげると寒い季節もストレスなく過ごせるでしょう。



冬の時期の猫のお留守番と注意点

重なる猫

家族が家にいるときはストーブなど、使用に注意が必要な暖房器具も使えますが、愛猫を家に残して外出するときは手の届く位置に熱いものがあると心配です。

そこで、愛猫にお留守番をさせることが多い家庭には、オイルヒーターをおすすめします。

熱い空気を出して部屋を暖かくする通常の暖房器具と違い、オイルヒーターは少し触っただけではやけどをしにくく、猫の力では倒せないほど重いものが多いので、比較的安全にお部屋を暖めてくれるためです。

もちろん、エアコンも安全にお部屋を暖めることができますが、毎日稼働する場合には定期的なフィルターのチェックを欠かさないようにしましょう。愛猫の毛がたまり、詰まる恐れがあります。

ケージに入れた方がいい?

犬に比べてダブルコートの被毛を持つ猫が少ないように、猫は犬よりも体温調整が苦手だといわれています。

猫たちは体内で体温を調整するというより、自分から過ごしやすい場所へ移動して適温を保ちます。

そのため、いたずら好きな猫でない限り、ケージに入れてお留守番させるより、お部屋の中を自由に移動できるようにさせてあげるのが良いでしょう。

ケージの中でお留守番させなくてはいけない場合は、大き目のケージの中に箱型のベッドを置いてあげるなど、寒くなったときの避難場所を作ってあげるといいですね。

猫の冬の健康管理

眠っている猫

冬を迎えたら愛猫のために乾燥対策が必要です。

水分摂取で体内の乾燥対策

猫は水を飲まない傾向がありますが、水分の摂取は大切です。

特に気温が下がって涼しくなってくると水を飲まなくなるため「冷たい水ではなくぬるま湯にする」「水飲み場を数カ所設ける」などして愛猫が水を飲むように促しましょう

いつもドライフードを食べているなら、ウェットフードに変えることで食事から水分摂取ができるようになります。

特に「愛猫に長生きしてほしい」と願う飼い主さんにはヒューマングレードの食材を使用し、余計な添加物も入っていない「フレッシュフード」がお薦めです。

総合栄養食の「ペトコトフーズ」なら、子猫もシニア猫(老猫)も毎日のごはんにすることができます。

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皮膚の乾燥対策

私たちの肌が冬場乾燥するように、猫の皮膚や肉球もこの時期になると乾燥しがちになります。

皮膚の乾燥を防ぐ一番簡単なケアは、ブラッシングをしてあげること。

ブラッシングで毛の流れを整えるとともに、皮膚にもともとある油を身体全体にいきわたらせることができます。

また、ひどい汚れがない限りお風呂に入れないこと、乾燥する季節にはプロテインが多めの食事に変えてあげるのも効果的です。

オメガ3などのサプリメントを補助的に与えるのも効果があるといわれています。

肉球の乾燥対策

肉球を乾燥から守ってあげるには、まず日頃から猫の肉球を触っておくことが大事です。

そうすることによって肉球の変化にいち早く気づくことができるというのもありますが、気難しい猫たちに「肉球を触らせる」という特訓をしておく、という意味もあります。

ひどい乾燥でひび割れてしまう前に、舐めても安心な肉球クリームでケアしてあげるといいですね。


冬に気をつけたい猫の病気

テーブルの上にいる猫

冬という寒い環境下は、猫にとって体力を奪われやすくなり「低体温症」や「猫風邪」にかかりやすくなります。

低体温症

気温が下がる冬、寒さ対策を施さないと「低体温症」になる危険性があります。

愛猫を低体温症から守るためには「外に出さないようにすること」「温度管理をしっかりすること」が大切です。

猫風邪

猫風邪も冬の猫にとっての天敵です。「咳」や「くしゃみ」をしたり、身体が熱くなっていたり、鼻水などいつもと違った様子が見られたら動物病院へ連れていきましょう。

風邪を防ぐには、冷たい外気をシャットダウンするのも大事ですが、栄養のある食事を与えて免疫力を高めておくことが最も効果的です。

前述したように、猫たちは冬になると食欲が増進するため、獣医師と相談して食事も見直してもいいかもしれません。

猫のことを考えた環境作りで、冬も快適に!

ニットに隠れる猫

いつも私たちのそばにいてくれて、癒やしを与えてくれる愛猫。

本格的な冬が来る前に、猫にとって快適な環境を作ってあげましょう。


参考文献