【獣医師執筆】犬にプリンはNG!与えてはいけない理由や手作りの作り方を解説

【獣医師執筆】犬にプリンはNG!与えてはいけない理由や手作りの作り方を解説

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プリンは身近で人気のあるスイーツなので、愛犬にあげても大丈夫か気になる方もいるかもしれません。プリンは犬にとってリスクのある食べ物であり、アレルギーや過度なカロリー摂取、ドッグフードを食べなくなる原因にもなります。今回は、犬にプリンを与える危険性を紹介します。

犬にプリンを与えるべきでない理由

プリン

犬にプリンを与えるべきでない理由01:アレルギー

卵や乳製品にアレルギーを持つ犬は多いと言われています。

少量であれば症状は出づらいですが、大量に食べた場合は要注意です。アレルギー反応としては、以下のような皮膚症状が現れます。


犬がプリンを誤って大量に食べてしまった場合は、その後変わった症状がないか観察するようにしてください。




犬にプリンを与えるべきでない理由02:肥満の原因

プリンはスイーツなので、カラメル含め多くの糖分が含まれています。人間の食べ物の中では比較的カロリーの低いスイーツですが、犬にとっては一口でも十分すぎるほどの甘さです。砂糖の成分であるショ糖を過剰摂取した場合、下痢嘔吐の可能性があり、肥満による糖尿病のリスクも高まります。甘いものの食べ過ぎは、人間同様にリスクがあるということをしっかりと認識しておきましょう。

またごく稀ではありますが、ショ糖が原因で虫歯になってしまう犬もいます。食は健康に生きるために必要不可欠な要素ですので、一生綺麗な歯を保ってあげるためにも、糖分を過剰に与えることは避けましょう。シニア犬(老犬)で食欲がない代わりにプリンを与えたい声もありますが、逆に健康が悪化する可能性があるため、嗜好性が高いごはんを選ぶようにしましょう。




犬にプリンを与えるべきでない理由03:強い香り

人間の食べ物は犬にとって香りの強いものです。プリンなどのスイーツの甘い香りに慣れてしまうと、薄い香りの食べ物を好まなくなってしまう犬もいます。ドッグフードは基本的に薄味で作られているものですので、日常的にプリンなどのスイーツを与えていると、ドッグフードに興味を示さなくなってしまうことも考えられます。

どうしても与えたければ犬用のプリンを

「誕生日や特別な日には、愛犬と一緒に甘いものを食べたい……」と思う方もいるでしょう。しかし、基本的にプリンは卵や牛乳・糖分で作られるものですから、犬にとって安心できるものではありません。どうしても与えたい場合は、犬用のプリンを与えてください。糖分の取りすぎには注意してくださいね。

犬用プリンのレシピ

スイカでひんやり豆乳プリン

スイカプリン

材料

スイカ 150g
豆乳 80cc
ヨーグルト 少々
はちみつ 少々
粉ゼラチン 5g
黒ごま 適量
ミントの葉 数枚

作り方

  1. スイカは、飾り用に小さな三角形に切ったものを4つ用意し、残りはミキサーでジュース状にする。
  2. 鍋に1のスイカジュースと、豆乳、はちみつを入れて火にかけ、ふつふつと沸いてきたら火を止めて、粉ゼラチンを入れ混ぜる。
  3. 2の粗熱が取れたら、グラスなどの容器に注いで、冷蔵庫で冷やし固める。この際に、表面の気泡をつまようじなどで潰しておくと、綺麗に仕上がる。
  4. 3が固まったらヨーグルトをのせ、黒ゴマをスイカの種に見立ててつけた飾り用のスイカ、ミントの葉を飾ってできあがり。

◾️動画・詳細はこちらをご覧ください。

まとめ

ベッドに伏せる犬
アレルギーや肥満、下痢などのリスクがあるためNG
どうしてもあげたい場合は犬用プリンを
甘いものに興味を示す犬も多く、プリンを食べたがる犬も多いようです。しかし、プリンをはじめとするスイーツは犬にとって体に良い食べ物ではありません。犬は基本的にドッグフードから必要な栄養を摂取することができますから、プリンは与える必要のないものです。愛犬の健康管理のため、プリンを与えることは避けましょう。

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