
愛犬が空を飛ぶ「飛行犬」とは 全国の撮影所や撮り方、注意点を解説
皆さんは、「飛行犬」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? もしかしたら言葉は聞いたことがなくても、文字通り犬が飛んでいるかのようにジャンプしている写真をInstagramなどのSNSで見たことがある方がいるかもしれません。いつか愛犬の飛行犬写真を撮りたいと思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、そもそも飛行犬とは何か、どこでどうやって撮影できるのかなどについて紹介していきます。
飛行犬とは

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飛行犬とは、実際に犬が空を飛ぶのではなく、犬が全力疾走する際に4本足全てが地面から離れ、スーパーマンのように空を飛んでいるように見えるように撮られた写真のことを意味します。なお、「飛行犬」という言葉は淡路デジタルの登録商標になっています(※)。
飛行犬が人気になった理由
飛行犬の魅力は、なんといっても犬の躍動感ある姿です。普段飼い主さんに見せている顔とは違う顔で走る犬も多いため、いつもと違った一面を発見できるのも多くの飼い主さんを魅了している理由の一つです。飛行犬撮影所では、スポーツ報道向けのプロが使う機材で、経験豊富なカメラマンさんがタイミングを逃さず撮影してくれます。愛犬が飛ぶ姿だけでなく、クオリティーの高い美しい写真が撮れるのも人気の一つです。
飛行犬の歴史
飛行犬の撮影が始まったのは2005年のこと。兵庫県淡路島の南あわじドッグラン・飛行犬撮影所にて、元祖飛行犬写真家の的場信幸さんによって生み出されました。それから14年、現在では全国各地で飛行犬撮影会が開催されています。海外メディアにも取り上げられるなど、世界中から注目される新しいスタイルのペット写真です。飛行犬の撮影に適した犬種

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一般的に目にする飛行犬の写真は小型犬が多いですが、小型犬に限らず、どの犬種でも飛行犬の写真を撮ることができます。犬たちにぴょんぴょん飛び跳ねるスキルが求められるわけではありませんので、うちの愛犬は飛べなそう……と心配することはありません。
大型犬でも飛行犬撮影ができる?
大型犬の場合、高さを感じられるポジションまで飛ぶことはあまりありませんが、それぞれに大型犬ならではの魅力があります。例えばゴールデンレトリーバーなら、美しい毛並みが風になびいてエレガントでかっこいい写真になります。普段は垂れている耳が立つこともあり、新鮮な表情が見られるのも魅力の一つです。他にも、ふわふわの毛に覆われ雪国の犬らしくどこかミステリアスな見た目が印象的なシベリアンハスキーや、普段はおっとりと構えているバーニーズマウンテンドッグが飛行犬として撮影された姿は、まるで無重力の空間にいるような軽やかさです。
中型犬は小型犬に負けない子も
中型犬でも小型犬並みの高さの「飛行」をしたり、独特の魅力があったりする犬もいます。例えば、もこもことした短中毛がチャームポイントの一つである柴犬は、全身のコロコロなシルエットが飛行犬との相性も抜群です。コーギーのように足が短くても大丈夫。両手両足をピンと伸ばして、全力で飛ぶ姿がとても可愛らしい一枚になります。とてもエネルギッシュなビーグルも、撮影所でノーリードになったらスイッチオン! 耳をなびかせながら元気いっぱいに走ってくれます。
飛行犬を撮るには?

飛行犬は登録商標となっていますので、「飛行犬」を撮影したい場合は専用の撮影所・撮影会に行く必要があります。
撮影所で撮影する
撮影所では、專門のカメラマンが専用機材で撮影してくれます。犬がノーリードで、20m~30mくらいのコースを走れるような広い場所が会場になっています。開催日によって会場が変わりますので、できるだけ家から近い場所での撮影を希望する方は、各日程の中から近所で開催される日を選んで予約しましょう。野外での撮影のため、冬季・夏季は飛行犬撮影会の開催が少ない月もあります。詳細は公式サイトからスケジュールを確認してください。
飛行犬撮影所
飛行犬の撮影会場
これまでに開催された飛行犬の撮影会場を一部ご紹介します。他の会場でも開催されていますので、検討されている方は上記の飛行犬撮影所サイトでご確認ください。北海道・東北エリア
北海道:ACIUドッグランパーキング(千歳市)、ローズドッグラン(旭川市)など。青森県:ドッグランてくてくピクニック(八戸市)など。
岩手県:ドッグワン北上(北上市)など。
福島県:磐梯スノーDogsなど。
関東甲信越エリア
東京都:お台場ドッグリゾート、愛犬ヴィレッジ東新宿、イーノの森DogGarden(江東区)、スーパービバホーム豊洲店(江東区)、わんダフルネイチャーヴィレッジ(あきる野市)など。神奈川県:DOG DEPT 湘南江ノ島店、湘南銀河大橋ゴルフ(平塚市)など。
千葉県:小谷流の里ドギーズアイランド(八街市)、DOG DEPT 木更津店など。
埼玉県:ドッグパーク幸手(幸手市)、アイトールカフェ(蕨市)など。
栃木県:ペットリゾートカレッジ日光、マウントジーンズ那須 那須ゴンドラ山頂、那須どうぶつ王国など。
山梨県:ドッグリゾートwoof(山中湖)など。
長野県:DOG DEPT GARDEN 軽井沢店など。
新潟県:ウェリナ・ドッグパーク(猪苗代町)など。
東海エリア
静岡県:犬の森POM(浜松市)、陽だまりドッグラン(静岡市)など。西日本エリア
兵庫県:南あわじドッグラン(南あわじ市)など。広島県:LAUGHTER(広島市)など。
岡山県:ドッグラン&カフェBowWow(岡山市)など。
鳥取県:ペットサポート&スポーツフィールド カニス(八頭郡)、大山 森の国ドッグラン(西伯郡)など。
四国エリア
愛媛県:ドッグラン&カフェテリアKONG(松山市)など。高知県 Dog and Sea(高知市春野町)など。
九州エリア
福岡県:ファームリゾート糸島(糸島市)など。熊本県:くまもとドッグランもりのみやこ(熊本市)など。
大分県:湯布院ガーデンホテル ドッグラン&リゾート(由布市)など。
お台場に常設の飛行犬撮影所がオープン

2019年4月、「東京お台場 大江戸温泉物語」の敷地内にある「お台場ドッグリゾート」に常設の飛行犬撮影所がオープンしました。料金は1回3780円(税込み・別途ドッグラン入場料)で、正面のみの撮影となるため通常の撮影料の半額となっています(要電話予約)。
飛行犬撮影会の予約方法
予約方法は2通りあります。インターネット予約
インターネットから24時間いつでも予約することができます。予約状況の確認も受け付けているようです。- 東日本:飛行犬公式サイト お問合せフォーム
希望日の3カ月前から予約ができます。 - 西日本:飛行犬撮影所統括本部・西日本本部 公式サイト
希望日の1カ月前から予約ができます。
電話予約
撮影所と曜日により電話番号が異なりますので、おかけ間違いにはご注意ください。- 東日本:飛行犬撮影所 東日本本部
- TEL:0480-31-6850
受付時間:10:00~19:00 ※年中無休 - 西日本:飛行犬撮影所統括本部・西日本本部
- TEL(土日祝祭日のみ):0799-39-1160
- TEL(平日可):090-9612-1749
個人でも飛行犬写真を撮ることはできる?

撮影:元祖 飛行犬写真家 的場信幸
個人でも一眼レフやスマホカメラを使って空を飛んでいるように見える写真を撮ることは可能です。ただ、「飛行犬」は淡路デジタルの登録商標となっているため、個人で撮った場合は「飛行犬」として世の中に発表することはできませんのでご注意ください。また、撮影の際には注意点があります。
飛行犬の撮り方
ノーリードで撮影しますので、犬が数十メートル走ることができるドッグランなどを探しましょう。実際、走っている犬を撮影しようと思うと想像以上のスピードにびっくりします。カメラは落とさないようにしっかりと持つか、固定できるアイテムがあると理想的です。犬が地面から離れていることがわかる構図になるように、カメラを地面の近くで構えます。犬が走るコースからは一定距離離れましょう。犬がスタート地点に立ち、走るタイミングになったら連写モードで撮影をします。一人では難しいので、犬をゴール地点から呼ぶ人、撮影する人の最低2人がいるといいでしょう。
飛行犬を撮影する際の注意点
犬が自由にできるドッグラン以外の公園や広場などでノーリードにするのはNGです。犬や周囲の人の安全を第一に撮影することを意識してください。ドッグランによっては写真撮影が禁止されていたり、特殊な撮り方が非推奨となっていたりする場合があります。初めて行くドッグランの場合は、問題ないか管理局へ問い合わせたり、ドッグランの注意書きを見たりするなど確認が必要です。
まとめ

「飛行犬」は淡路デジタルの登録商標
個人で撮った場合は「飛行犬」として世の中に発表することはできない
公式サイトで撮影会を探して参加しましょう