【犬と暮らす住まい】マンション、戸建て、都会、田舎……ライフスタイルに合った住環境とは

【犬と暮らす住まい】マンション、戸建て、都会、田舎……ライフスタイルに合った住環境とは

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愛犬の住環境は人間の環境に合わせざるをえません。「今、お住いの家は持ち家でしょうか?」「賃貸でしょうか?」「それとも戸建てでしょうか?」「マンションでしょうか?」「そもそも周りの環境は都会でしょうか?」「田舎でしょうか?」さまざまな環境で愛犬と暮らしていると思います。それぞれのライフスタイルにに合った犬と暮らす住まいについて愛犬家住宅コーディネーターの池田がお届けしていきます。

田舎に住むということ

田舎に住むことのメリット、デメリットをご紹介します。


田舎に住むことのメリット

自然豊かな田舎に住む第一のメリットは、大自然が多く散歩がしやすいことです。散歩は愛犬と暮らすうえで大切なコミュニケーションです。
空気が良いので、朝や夜はとっても静かでお散歩も快適で、車の排気ガスも少なく、空気がとってもキレイで気持ちが良いです。

愛犬も散歩が毎日同じ場所では飽きてしまうかもしれません。散歩のコースを変えて、いろいろな景色を見せ、いろいろな音を聞かせてあげる環境で散歩をすれば、新しい刺激を得ることが出来ます。
自然の空気を感じながら暮らすということは、愛犬の健康にもとても良い影響を与えてくれると思います。


また、田舎は家賃が安いので、庭付の一戸建ても購入しやすく、庭付の一軒家の賃貸も多くあり、愛犬と暮らしやすい環境です。
ペットと暮らす場合は、家賃が増えたり敷金を多く払ったりすることになりますが、それほど大きな負担になるような金額ではないと思います。

一軒家であれば大型犬との暮らしにも向いてますし、ペット応相談の物件であれば柔軟に対応して頂けることも多いです。自宅の庭で愛犬とのびのびと走り回れるのは一戸建てならではの特権です。十分な広さがある場合は多頭飼も可能です。

田舎に住むことのデメリット

田舎に住むことの心配な点は、動物病院が少ないことです。住んでいる地域に病院はあると思いますが、設備が整っておらず、緊急で利用することはできないことが多いです。

もしペットに何かが起きた時は1時間以上かけて隣の街まで行くことになることになります。緊急で対応してくれる病院の場所は確認しておきたいですね。また、車がなければ病院へ連れて行ってあげることが難しいところも多く、運転ができない方はとても不便です。


また、公園や広場を利用することができる一方で、犬専用の遊び場がありません。ドッグランがある公園はとても少なく、公園や広場は人間も利用するので、犬の利用が禁止でなくても人間が優先になります。

残念ながらマナーを守れない人も少なくなく、愛犬と一緒に利用することができる公園や広場も減ってきているというのが現状です。また、愛犬と一緒にドッグカフェへ行ったり、テラス席で一緒に食事をしたりすることができないお店もまだまだ多いとは言えません。

都会に住むということ

次は都会に住むことのメリット、デメリットをご紹介します。

都会に住むことのメリット

便利な都会に住むことのメリットとしてまず挙げられるのは、愛犬と一緒に楽しめる施設やお友達ができることです。ドッグカフェやドッグサロンやドッグランなど、犬のための施設も多く存在します。
テラス席なら犬もOKですというお店も多く、たくさんの犬と飼い主さんが集まってお食事会などしています。イベントも多くあり、そのイベントでお友達をつくることもできます。

また動物病院が多くありますので、愛犬の体調が悪いと感じた時はお散歩のついでに病院に行くことも可能です。夜間も対応している病院や、24時間している病院もあるため、緊急時にも病院を探しやすく安心です。

都会に住むことのデメリット

都会は地価も高く一戸建てを建てるのに多くの費用がかかります。のびのび遊ばせることが出来る庭を持つことはさらに難しいでしょう。
アスファルトばかりで土を踏んだことのない犬もいるかもしれません。夏のアスファルトは熱くなり、昼間にお散歩をすることなどできません。 散歩は必要ですが、足を傷つけてしまうような環境では愛犬も楽しく過ごせません。 火傷してしまう可能性がありますので気を付けましょう。

なお、人口密度の高い都会ですから、遭遇する人や車や犬の数が多いです。外へ出れば人や車や犬に遭遇することになります。
飼い主以外の人間やペットに会うのを怖がる犬の場合はそれだけでストレスを感じることもありますので、人や車の少ない時間帯に散歩をするなど考える必要があります。


また、犬が苦手な人やアレルギーを持つ方も多いですので、マナーが問われることになり、行動に制限が多かったりします。思うように動けない状態が続けば、ストレスが増えるのも当然です。

お散歩中に道端や公園でトイレを済ませるということが難しい環境でもあり、トイレトレーニングができていない犬と飼い主さんは暮らしづらいかもしれません。 愛犬が急に飛び出したりすると車に引かれる危険性もありますので、十分な躾をしておかないといけません。

住んでいる家の形態で気を付けること

持ち家、賃貸それぞれのライフスタイルで考えるべきポイントをご紹介します。

戸建ての持ち家

戸建ての持ち家を購入すると簡単に引っ越しをすることができません。隣人が犬を好きか、町内での犬のマナーはどうなのかを先に調べておくといいでしょう。

隣人が犬を嫌いな場合は特に問題です。トイレのマナーや吠える声などに敏感で苦言を言われることも多々あります。内窓を付けるリフォーム工事や防音のカーテン使うことも考えましょう。

新築住宅であれば0からプランを考えることが出来ますので、お隣さんに配慮した愛犬と暮らしやい間取りを作ることができます。
高い塀で囲むことでプライベートなお庭を造ったり、防音対策をしたり。思い切って階段をなくし、室内をスロープにすることもできます。愛犬の足腰への負担が減り、椎間板ヘルニアや脱臼、骨折を防ぐことができます。


お庭付きの場合は庭をフェンスや柵で囲うことが必要です。
敷地の外に出てしまわないようフェンスや柵の設置は欠かせません。ちょっと目を離したすきに外に出てしまうという危険性はもちろん、子どもにけがをさせる可能性やご近所とのトラブルの原因にもなります。

小型犬の場合は、フェンスのすきまなどから外に出てしまう危険性もあるので、愛犬のサイズに合わせた柵を設置しましょう。
通行人と目線が合いすぎると無駄吠えが癖になってしまいますので、高さや強度、すきまの間隔などに注意してセレクトするようにしてみてください。

マンションの持ち家


マンションの持ち家も戸建ての持ち家と同じように、簡単に引っ越しをすることはできません。
ペットと一緒に住める物件は大きく分けて二つあります。ペット可物件とペット共生型物件です。ペット可物件とは、オーナーからペットを飼育しても良いと許可されているものです。

一般のペット可マンションは、単にペットが飼えるマンションであり、入居者の中には犬や猫が苦手な人もいます。 ペット共生型物件は、管理規約にペット飼育が正式に許可されているもので、入居者の誰もがペットと暮らすことを前提とした物件で、敷地内や共用部分にペットのための施設が完備されています。

ペットと住むことをお考えでしたらエレベーターや通路でのマナー、ペットのための設備などが充実しているペット共生型物件を選んで下さい。

賃貸


賃貸は大規模なリフォーム工事を行うことができません。愛犬と暮らしやすい空間を創るには家具を組み合わせてワンちゃんスペースをつくったり、愛犬グッズや散歩の道具など収納を工夫しましょう。

ペット可物件の賃貸住宅は、退去時の原状回復費用(修繕費)が高くつく傾向があります。ペットが壁紙や床、建具等を傷付けた場合は借主の責任になりますので、修繕費を請求される場合が多いです。

床にはカーペットやジョイントマットを敷いて床に傷がつかないようにしましょう。カーペットやジョイントマットは下の階への防音対策にもなります。壁にも貼るだけのクッションシートがありますので活用してください。
普段から躾や対策をして、退去時に高額な請求をされないようにしましょう。

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将来をしっかり考えた住環境選びを

これから「愛犬と暮らす住まい」について考えている方は、愛犬を生涯お世話することを前提に、自分たちの将来のことも考えなくてはなりません。 自分たちの年齢や家族構成、愛犬の将来を考慮した上で、住まいを選ぶことをおすすめします。


ペット可の新築分譲マンションもだいぶ増えてきて、「ペット飼育可」は当たり前になる時代になりました。 特にペット共生型マンションなどでは、飼い主も他の居住者も快適にペットを受け入れることができる環境づくりに励んでいます。

ペットとともに暮らす生活が飼い主とペット、さらにペットを飼育しない人にとっても豊かなものにしていく必要があります。