【FUN LETTER】散歩に行けない愛犬、ストレスを溜める私。それなら任せたほうがいい。(エウレカ共同創業者 西川 順さん)

【FUN LETTER】散歩に行けない愛犬、ストレスを溜める私。それなら任せたほうがいい。(エウレカ共同創業者 西川 順さん)

みなさんは、「エウレカ」という会社をご存じでしょうか? 「Pairs」(ペアーズ)ならほとんどの方がわかると思いますが、その運営会社がエウレカです。2008年に創業し、急成長を遂げたエウレカですが、実は蔭で支えた1匹の犬がいました。

それが、エウレカ共同創業者 西川 順さんの愛犬「ジョブ」さんです。ペットショップで西川さんと目が合ったその日から始まった新たな暮らし。ジョブさんは文字通り、西川さんと一緒にエウレカの成長を見届けてきました。

今回のFUN LETTERは、現在はエウレカの取締役副社長を退任し、エンジェル投資(※)や新たな事業の立ち上げで活躍する西川さんにお話を伺います。

エウレカ時代に比べれば時間の余裕ができたという西川さんですが、それでも忙しいときや体調を崩しているときなど、ジョブさんのお散歩ができずに困ることがあるそうです。

そこで今回は、以前ペトことで紹介したペットシッターマッチングアプリ「ぱうわん」を利用していただきながら、お話を伺っていきます。

※創業期のベンチャー企業に個人で出資すること




――最初に、ジョブさんとの出会いを教えてください。

10年前くらいに、ふと立ち寄ったペットショップで少し大きいコーギーが安くなって売られてたんです。かわいそうだな。どうなるのかなと思ってたら、店員さんに「抱っこしてみますか?」って言われて。抱っこしたら連れて帰りたくなるのわかってたから断ったんですけど、「抱っこだけでも」と言われて、抱っこして……。

一度は外に出たんですけど、やっぱり、「私が連れて帰らなかったらこの子どうなるんだろう」と思って、その日に連れて帰りました。名前はアップル創業者のスティーブ・ジョブスからもらっているので、実は「ジョブス」が本名です。女の子なんですけどね(笑)。



――その頃はどんな働き方をされていたんですか?

前職を辞めて、エウレカを創業したばかりのときでした。起業なんて考えたこともなかったんですけど、部下だった赤坂君に「起業しようと思ってるんですけど、西川さん一緒にやりませんか?」と言われて。彼の目標達成能力が非常に高くて、起業して一緒に働くイメージができたというのが大きかったですね。

最初はマンションの一室から始まって、朝から晩まで働いていたのでジョブさんも当たり前のように一緒に出勤していました。会社に泊まり込んだときも一緒でしたね。エウレカが成長してオフィスが大きくなるにつれ、CDO(Chief Dog Officer)として毎日のように会社へ連れて行っていました。

社員たちもジョブさんがいることで気分転換になったり、癒やしになったりしていたようです。連れて行かないと「ジョブさん来てないんですか?」と社員から催促されることもありました(笑)。ずっと一緒だったので、ジョブさんも寂しくなかったと思います。逆に退任してからのほうが打ち合わせで家を出ることが多くて寂しい思いをさせているかもしれないですね……。



――でもペットシッターは以前から探していたそうですね。

そうなんです。風邪とか胃腸炎で体調を崩したときにジョブさんを散歩に連れて行くことができなくて。だから今回、ぱうわんを使ってみるのを楽しみにしてました。まずはアプリのインストールからですね。



自分とジョブさんの情報を登録して、カレンダーから日時を選択して(※)、シッターさんの性別も選べるんですね。「提出」を押したら……これだけなんですね。

ぱうわんは通常1時間後の予約からできます。



――体調を崩したときはペットシッターにお願いしなかったんですか?

お願いしようとして、二つお店を見つけて電話したんですけど、一つは急な依頼で人がいないので受けてもらえませんでした。もう一つは、「お店まで狂犬病やワクチンの書類を持ってきてください」と言われて。外に出られないからお願いしたいのに(笑)。ぱうわんはそのような証明書の写真を提出できるのがいいですね。



――個人で活動されるペットシッターさんもいると思いますが、そういう方にはお願いしなかったんですか?

どんな人か何も知らないとお願いしにくいですよね。特別な資格を持って無くても、普通にお散歩ができるだけでいいんですけど、それを確かめるために時間取られるのもなあというのもあります。ぱうわんだと顔写真とかプロフィール、レビューとか見られるので安心ですね。私はこの情報で十分です。

今回は動物看護師経験もあり、現在は主に出張トリマーとして活躍される吉田麻美さんが迎えに来てくれました。自宅以外にも、場所を指定してお願いすることが可能です。

――ジョブさんがお散歩に行っている間に、西川さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

大学を卒業してから記者になって、ライターと編集の仕事をしていました。紙の業界ってすごい古くて、就職活動してたとき面接で「26歳くらいで結婚して子ども産んで辞めちゃうんでしょ?」って言われるような時代でした。

それからインターネット業界に転職しました。ビジネスとして「紙業界はマーケットがこれ以上大きくなることはないだろう」と思ったこともあるんですけど、新しい産業って常に人材不足なので男女の性差関係なく働けるかなという考えもありました。

ジョブさんはいつもの散歩コースを先導していきます。

実際に転職してみて、仕事ができれば男も女も関係なかったんですけど、とにかく大変でしたね。 最初に入った会社は外資で、取材とか編集だけのはずだったんですけど、人が足りないので、取材して、記事を書いて、ページをデザインして、HTMLとCSSコーディングをして、サーバにあげるまで全部一人で。

その後も営業と一緒にタイアップ記事を営業したり、新規事業のサービス設計をしたり、社員の入社・退社対応が常にあったりというのは外資ならではでした。それを25歳くらいのときに経験できたのですごく勉強になりましたね。

でも、とにかく人がいないので1人で10人分ぐらい仕事をして、円形脱毛症になったり急性胃腸炎になったり……。ただ、若かったんで体力もあったから、男性の方が体力があるとかそういうことを感じたことはありませんでしたね。

ジョブさん、ウンチをしてすっきり! すかさずシッターさんが排泄ログをカウントします。

あ、ジョブさんいまウンチをした。回数がわかるのはありがたいです。


――そこから何社か転職を経てエウレカを創業されるわけですが、起業するのは必然だったと思いますか?

いえ、赤坂君と会ってなかったら起業していないと思います。たぶんですけど、普通に会社員として働いていた気がします。ただ、一度起業したことで自分は変わったと思いますね。今までお給料もらう側だったのが払う側になって、「私たちがちゃんとしないと社員のお給料が払えない」という責任感を持ち始めてからですね。

誰も知らない会社に「入りたい」って言ってくれる人たちが増えてくると、会社を作るってすごい責任重大なんだなって思うようになりました。それと同時に、みんなと一緒に頑張れば頑張るほどいろいろなことが変えられるってめちゃくちゃ面白いんです。

それを一度味わってしまうと、またやりたくなってしまう……。よく「お金があるからもう仕事しなくていいじゃないですか」って言われるんですけど、そういう問題じゃないんですよね。お金を稼ぎたくて起業するわけじゃなくて、楽しいんです。大変だけど楽しい。病気なんじゃないですか(笑)。



――西川さんはペトことを運営するシロップにも投資されていますが、どういう経緯だったのでしょうか?

エウレカにいたとき社員から、「知り合いでペットの会社を始めた人がいるんで紹介していいですか?」って言われて。でもペットビジネスって世界的に見ても、生体販売やペットフード以外で成功している会社ってほとんどないんです。

そんな市場で保護犬猫とのマッチングなんて時間がすごいかかりますから、代表の大久保さんに「給料が低いままで10年我慢できますか?」て聞いたら「やります」って答えたので投資させてもらいました。



カルチャーを変えるって大変なんです。今でこそ一般的になったマッチングアプリですが、昔は「出会い系サイト」と同じものと認識されていました。使うのは危険というイメージがあって、抵抗のある人も多かったのではないでしょうか。

「Pairs」がそれを変えたのと一緒で、ペットショップが当たり前だったのを「保護犬猫から迎えましょう」と転換するのは相当なお金と時間が必要だと思ったので、それをやる気があるならと投資させてもらいました。現在そういうエンジェル投資を20社ぐらいやっていて、自分の勉強にもなってます。

ジョブさん帰ってきましたね。



――「ぱうわん」を使ってみていかがでしたか?

お散歩は飼い主が行くのが一番良いと思うんですけど、自分が散歩に行けないというストレスを抱えたり、実際に散歩に行けなかったりするよりは、お願いして代わりにやってもらった方がいいと思います。明日から頼みます(笑)。

ベビーシッターも最近流行ってますけど、誰かにお願いできることは、思い切ってお願いしてしまえば自分の時間が使える。それで空いた時間をゆっくり子どもや愛犬と過ごすほうが健全な気がしますね。

日本は何でも「自分でやるべきだ」っていうプレッシャーがすごいじゃないですか。自分で全部やろうとするからお母さんの負担もすごい。そのカルチャーを変えるには、多くの人がサービスを使うしかないと思います。絶対に頼もうと思いました。



――創業したエウレカを離れ、今後はどのような活動を考えているのでしょうか?

エウレカは良い会社になったと思います。良い後継者が育って、私たちが退任した後もすごい勢いで事業を伸ばしてくれてます。「育てた」とは思っていなくて、優秀な人たちが勝手に育ってくれたんですけど、そういう枠組みを作れたことが一番貢献できたことかなと振り返っています。今後も、自分がやるかエンジェル投資をするかで、組織を作ったりカルチャーを作ったりすることができればと考えています。

――ありがとうございました。最後に、西川さんにとってジョブさんはどんな存在か教えてください。

もはやいるのが当たり前になっているんですが、今、一人暮らしなので、家に帰っても誰かが待っているというのが嬉しいですね。あとは「散歩に行く」「ご飯をあげる」という責任があるので、仕事・生活の両面でリズムがきちんとなるのが助かっています。例えば、夜遅くまで飲み過ぎないとかです(笑)。




提供:株式会社ぱうれんつ 掲載内容有効期限:2019年8月9日

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