
猫部屋で保護活動はじめました【今日のシロップ】
こんにちは、編集長の山本です。最近ひょんなことから子猫を2匹保護して、個人的に保護活動をはじめました。家で保護して里親探しをする予定だったものの、いろいろあってシロップの猫部屋を借りることに。でも、ありがたいことに2匹はすぐ新しい家族のもとへ旅立っていきました! 現在は3匹目が居候中です。今回は、保護することになった経緯や猫部屋での様子を紹介します。
事件は先々週の夜に起こりました。仕事が終わって帰宅していると、家の近くの駐車場に人だかりが。どうしたのかなと思って見てみると、車の下にいる4〜5匹の子猫を「かわいい〜」と愛でていました。

困ったな……というのが最初の感想。野良猫の寿命の短さも、野良猫の生活が過酷なのも、よく知っています。子猫となれば生きていくのはさらに大変。保護してあげたいと思いつつ、実は数日後に保護猫の一時預かりを始める予定で、自分が保護できなかったのです。
一時預かりをする予定の保護猫ポロちゃん
どうしようかと思って預かり元を予定していた保護団体の代表に連絡したところ、「予定の子は延期してもいいので、ぜひその子たちを保護してあげてください」とのこと。
え、いま……?
戸惑う自分。
代表から、「次もそこにいるかわからないので、私なら捕まえるね」と言われて覚悟を決めました。猫を受け入れる準備ができていたのは幸いでしたが、「はてさて、猫ってどうやって捕まえるんだ?」と考えながら帰宅し、準備を整えて猫がいた場所に戻りました。
※誰かが外で飼っている猫を捕まえてしまうと、窃盗罪や占有離脱物横領罪に問われる場合がありますので注意が必要です。
キャリーバッグを捕獲器代わりに
何も道具が無い中で思いついた方法は、宇宙船型キャリーの中に猫缶を入れ、入り込んだらカポッと蓋をしてしまうというもの。これが意外にも大当たり。早速近づいて来たのは、ペンギンみたいなシルバーの猫。中を覗き込んで、猫缶を食べるためスポッとキャリーに入ってくれました(毛色とファーストペンギンの意味もあわせて、「ペンペン」と命名しました)。
難なく蓋をして確保。キャリーの中で暴れるペンペンを家に連れ帰り、同じようにしてもう1匹も確保(後日、「タモ」ちゃんと命名しました)。次は3匹目……と思ったのですが、冷静に考えて2匹のお世話をするだけでも大変だと気づき、この日は終了にしました。

洗面所の片隅で固まる2匹
ごはんと水とトイレを用意して、続きは次の日。
野良猫を捕まえたら最初にすること
野良猫を捕まえたら、まずは動物病院に連れていきます。成猫であれば不妊去勢手術が必要ですし、子猫でも血液検査、ノミや回虫などの検査・駆虫をしなければいけないからです。今回は、家の近くに猫の専門病院「猫の診療室モモ」があり(院長の谷口先生にはペトこと専門家ライターとしてもご執筆いただいています)、事情を話して診ていただけることになりました。人馴れしている猫と違って野良猫は全力で暴れますので、普段から保護された猫の扱いに慣れている病院にお願いするのがオススメです。

実際、家でキャリーに入れるのも一苦労。逃げ回る2匹を何とか捕まえたものの、1匹に指を噛まれてしまいました。こんなとき、「液体ばんそうこう」や「ペットグローブ」があると安心です(どちらもすぐに買いました)。
病院で検査・駆虫をしていただき、2匹とも生後2カ月前後で女の子でした。血液検査(FIV・FeLV)は問題なし(ただし、正確にわかるのは生後6カ月くらいからだそうです)。この日は平日だったので、そのまま家で放置して仕事に行くわけにもいかず、オフィスの猫部屋に連れて行くことにしました。あってよかった猫部屋。

あっという間にお結び決定
猫部屋で解き放つと一目散に逃げ隠れる2匹。脱走防止の格子をすり抜けたり、扉を勝手に開けようとしたり。
よそ見をして足を滑らせるタモちゃん
てんやわんや。手のかかる子たちでしたが、それも含めてかわいいもの。猫たちからすれば、いきなり知らないところに連れてこられて心を開けるはずもないですよね。ちょっとずつ慣れていく様子を見ながら時間をかけて……。



と思っていたら、なんとMDチームの南雲が「うちで迎えます!」と手を挙げ、連れて帰ってくれました。

新しい家族のもとへ
しばらくケージ生活ですが、人が見ているところでもごはんを食べているそうです。猫部屋で慣れても新しい環境になればリセットされてしまいます。早々に家族が見つかって安心しました。捕獲から1週間というあっという間の出来事でしたが、お見送りはやはり寂しい気持ちがありました……。
幸せになるんだよ!

名前は左が「詠」(うた)、右が「音」(おと)に決定しました
南雲家での暮らしはInstagramでご覧いただけます。
そして3匹目へ
子猫たちを見送り、怒涛の1週間だったなあと思いながら帰宅していると、なんと捕獲した場所に子猫たちの姿が。前に残していった子たち……。再び準備をして、捕獲のために戻ります。前回と同じようにキャリーをセットすると、一瞬で3匹目を捕獲。あまりの警戒心の無さが、逆に心配(笑)。
同じシルバーの毛色で、おそらくペンペンの妹なので、名前はペンギンのギンちゃん。次の日に病院に連れていき、オフィスの猫部屋に入ってもらいました。
ギンちゃんは前の2匹とは全然違って、お喋り(よく鳴く)。ちょっと鈍くさいところがあって、懐っこい性格です。次の日には甘えてきて、抱っこができるほど。これにはスタッフみんなメロメロになってしまいました。

今後、姉妹サイトの「OMUSUBI」(お結び)で里親募集をする予定です。ギンちゃんのことが気になる方、ぜひ応募お待ちしております。迎えることはできないけど保護活動を応援したいという方は、よろしければAmazonのほしい物リストにご協力いただけますと幸いです。
Amazonでは動物保護団体のほしい物を掲載する「動物保護施設 支援プログラム」という取り組み(※OMUSUBIが、掲載される保護団体の選定・審査で協力しています)も行われていますので、ぜひそちらもご覧ください。
猫部屋での保護活動の様子はInstagram(@petokotolife)で紹介していきます。フォローがまだの方は、よろしくお願いします。
猫が幸せになりますように。