手術はちょっと待って! 犬の避妊・去勢手術に関する意外な研究結果

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最近「アメリカケネルクラブ」(AKC)が犬の避妊・去勢手術について、従来の「生後6カ月で行うほうがいい」という考えには科学的な誤りがあったとして、成熟してからの実施を推奨しています。

早期の避妊・去勢手術はリスクが高い?

プロのドッグトレーナーでもあるHFCのブランチ社長は、成熟前に避妊した大型犬が共通しておしりの整形異常や関節異常が起きていることに気付き、長年観察を続けてきました。そしてAKCとカルフォルニア大学デービス校獣医学部(UC Davis)の連携による研究によって、ブランチ社長の懸念していた健康問題が科学的に認められました。

一般的に避妊・去勢手術は犬が成熟するまで待つより、生後6カ月で行うほうがいいと推奨されていました。しかし今年4月、AKCはUC Davisの研究結果を考慮した上で、健康と長生きのため、「避妊・去勢手術は成犬になってから行うべきだ」と見解を改めました。

UC Daviseのベンジャミン・ハート名誉教授によると、飼育環境にもよりますが、一般的に犬は1歳を過ぎると成熟し始めるそうで、その前の避妊手術はさまざまなガンの発生に影響を与えるとしています。生後6カ月を待たずに避妊・去勢手術を行ったジャーマンシェパードなどの大型犬の場合は、寿命を縮める恐れのある複数の関節障害を起こすリスクが3倍になり、失禁病の一因にもなることがわかりました。

第2稿:2018年3月31日 公開
初稿:2016年8月12日 公開