
ペットと別れた悲しみはどう癒す? 飼い主500人に聞いた結果とは
ペット飼育者であれば誰にも訪れるペットとの別れ。アイペット損害保険会社が飼い主544人に行った調査では、「ペットと別れた飼い主の6割が体調不良に陥る」という結果が出ました。
ペットと別れて体調を崩す飼い主は約6割
ペットとお別れする原因を調査した結果、一番多い原因は「老衰」であることが判明。次点で病気や事故、突然死や脱走などが挙げられていました。

体調不良の症状として「突然涙が止まらない」が最多

そして、現れた症状について具体的に聞いたところ、「突然悲しくなり、涙が止まらなくなる」という症状が他の回答と比べて圧倒的に多くなりました。何気ない日常生活の中で、ペットのいない哀しみを実感し、涙してしまうことは特別なことではないのかもしれません。
その他には、「他の犬を見たりすると悲しくなり涙ぐんでしまうことがあった」や「暫くの間、口数が少なくなった(ふさぎこむ程ではない)」という回答が見られました。
悲しみを癒す方法は「新しいペットを飼う」こと
では飼い主の方はどのようにして悲しみを癒しているのでしょうか。
ペットとお別れした悲しみを癒すきっかけとなった出来事を聞いたところ、32.7%が「新しい犬・猫を迎える」ことを挙げました。以下、「同じ経験を持つ人と悲しみを共有する」や「犬・猫の遺品を整理する」という回答が続いています。その他には、「時間が解決した」という回答が見られました。

そして、ペットと別れた飼い主の半数が、実際に新しい犬・猫を迎えることも分かりました。その中でも、ペットとお別れをしてから3年以上が経過してから新しいペットを飼い始めるという回答が最も多くなっています。新しいペットを飼うことで傷を癒すにしても、気持ちの整理に要する時間は必要なのでしょう。
もっと一緒にいればよかった……。向き合い方に後悔している飼い主も
また、ペットとお別れする前の向き合い方について後悔していることの有無を調査したところ、7割近くが「後悔している」と答えました。その後悔の内容を聞くと、「もっと一緒の時間を過ごせばよかった」という回答が最も多いことが分かっています。
以下、犬の飼い主は「後悔していることはない」「もっと健康管理に気を使えばよかった」と続きますが、猫の飼い主はこの順位が逆転しています。
猫の飼い主は「健康管理や治療/手術」に関する後悔が犬の飼い主よりも多いことが分かりました。また、心の準備に対する後悔も猫の飼い主に多いことから、愛猫との別れが飼い主にとって予期せぬタイミングだったことも伺えます。
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以上の結果から、ペットと別れた飼い主の多くは心身ともに不調が見られることがわかりました。一方で、ペットを飼ってよかったと答える飼い主や、また新しいペットを飼うという飼い主もいることから、ペットに対する愛情が深いことが伺えます。今一緒に過ごしているペットとの時間を大切に過ごしたいですね。
今回の調査結果の詳細は以下のページで閲覧できます。
・ペットと別れた飼い主の6割が何らかの不調を感じた経験を持つ | ペット保険のアイペット損保