再生医療をペットのがんや怪我の治療に活用 日本アジア投資が名大発ベンチャーJ-ARMに投資実行

再生医療をペットのがんや怪我の治療に活用 日本アジア投資が名大発ベンチャーJ-ARMに投資実行

Share!

日本アジア投資は9月2日(金)、ペット向けの再生医療を手掛けるJ-ARM(Japan Animal Regenerative Medicine)に投資実行したことを発表しました。J-ARMは名古屋大学医学部発のベンチャー企業で、ペット自身の細胞を培養する「自家細胞治療」技術の研究開発を行っています。

再生医療とは、体外で培養した細胞を患者に投与することで免疫力を高めたり体内組織を再生したりする治療法です。これまで治療を諦めざるを得なかった病気や怪我に対する新たな治療法として注目されており、最近では人間だけでなくペットのがんや怪我の治療に活用されています。

J-ARMは、リンパ球を体外で約1000倍に増やして体内に戻す「活性化リンパ球療法」によるがん治療や、骨髄液や皮下脂肪から取り出した幹細胞を体外で培養し、損傷した組織を再生する「幹細胞療法」の研究開発を行っています。また、薬事法で培養した細胞の販売が禁じられているため、同社は獣医師への培養トレーニングや培養キットの販売も行っています。今後は、ドナーとなるペットの細胞を培養する「他家細胞治療」技術の確立を目指していくとしています。