【高知県】県と市の共同で動物愛護センター新設へ 現施設は限界があり「殺処分せざるを得ない状況」

【高知県】県と市の共同で動物愛護センター新設へ 現施設は限界があり「殺処分せざるを得ない状況」

高知県は8月30日、県市連携会議で県内初となる動物愛護センターの設置を決定しました。同県ではこれまでも動物愛護の普及活動や保護動物の譲渡などに取り組んでいましたが、現状の「小動物管理センター」では収容能力などに限界があり、新センターを設置することになりました。

今回の会議では県と市の共同でセンターを設置する方針の合意が行われ、設置場所や規模、運営開始時期などは専門家と協議しながら2017年度までに具体化していく予定です。健康政策部食品・衛生課の担当者は、「他県の視察等を行い、施設内容の具体化を進めている」とコメントしました。

高知 動物愛護センター

保護数を減らして譲渡数を増やすために

高知県内には現在、高知市と四万十市の2カ所に「小動物管理センター」が設置されていますが、もともと殺処分が行われることを前提に設置された施設であるため、保護された動物が一部屋に複数収容される状態で運用されてきました。現在は個体ごとのスペースを確保するようになったものの、収容力が足りず通路や倉庫まで活用している状況です。

センターでは保護される犬猫を減らすために飼い方の講習会や動物愛護教室を開くなど、さまざまな取り組みを行っていますが、2015年度に保護した野良犬は343匹、野良猫は1541匹、ペットの引き取りは犬が145匹、ネコが300匹と保護数が収容能力を超えているため殺処分を行わざるを得ないのが現状です。高知県は2014年度の殺処分数が2299匹で、全国ワースト20位となっています。県は、新たなセンターが設置できれば今よりはるかに充実した取り組みができるようになるとしています。

食品・衛生課は今年5月に動物愛護の考え方を同県サイトで公開し、「人の命が大切なように、動物の命についてもその尊厳を守るということは動物愛護の基本です。高知県では、これまでもその理念で取り組みを進めてまいりましたが、これからは小さくとも尊い命をなお一層大切にしていくことで、人と動物が共存できる地域づくりを目指していきたいと考えております」と説明しています。

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