
最も危険だと思う駅は「JR飯田橋駅」 視覚障害者などへの緊急アンケートで半数が「ホームドアを設置して
日本盲人会連合(日盲連)と東京都盲人福祉協会(都盲協)は9月6日、8月15日に東京メトロ青山一丁目駅で起きた視覚障害者の転落事故を受けて実施した緊急アンケートの結果を公表しました。
危険だと思う駅(東京都内)

東京都内で危険だと思う駅で一番多かったのは、JR飯田橋駅でした。理由として、ホームがカーブしているため、列車とホームの間隔が広いことが挙げられています。
次に多かったのはJR新宿駅で、同駅は小田急線でも回答が多くなっています。理由としては、利用頻度の高さに対して安全対策が不十分という点が挙げられています。実際に「人混みで線路側に押し出された」「点字ブロックの先に柱があり、ぶつかってホームに落ちた」という回答もありました。
1. JR中央線・総武線「飯田橋駅」
2. JR山手線・中央線「新宿駅」
3. JR山手線「渋谷駅」
4. JR総武線・中央線「御茶ノ水駅」
5. 小田急線「新宿駅」
そのほか、「工事のためにホーム上にラバー状の物が張られており点字ブロックが区別しづらい」「点字ブロック傍の柱から顔の高さに突き出得るようにして非常停止ボタンのようなものがある」、柵が有る線と無い線が混在する駅では「錯覚で柵があるものだと勘違いするので怖い」といった健常者が見落としている視覚障害者にとって危険な点も挙げられました。

「ホームドアを設置してほしい」
危険な体験として最も多く挙げられたのはホームからの転落で、視覚障害者55人(全盲・弱視)のうち、4割の22人が転落したことがあると回答しました。そのほか「白杖を蹴られたり、白杖を飛ばされた」「荷物が置かれていたため、点字ブロックに気づかずに危険な思いをした」といった回答もありました。
鉄道会社への要望としては「ホームドアを設置してほしい」という回答が最も多く、「駅監視員の増員」「ホームのアナウンスをわかりやすくしてほしい」と続きました。
アンケートは8月31日から9月5日の間に日盲連のニュース購読者とホームページ閲覧者、都盲協のメーリングリスト加入者を対象に行われ、57人が回答。盲導犬使用者3人からも回答がありました。
