ペットを健康診断に連れて行かないのは「料金が高いから」 定期健診に行く・行かないで2極化

ペットを健康診断に連れて行かないのは「料金が高いから」 定期健診に行く・行かないで2極化

自身のペットは「健康だと思う」が8割以上――マーケティングリサーチ会社のシタシオンジャパンが犬や猫の飼い主1236人にアンケート調査を行ったところ、39%の飼い主が半年に1回以上のペースで健康診断へ連れて行く一方、36%のペットオーナーが「定期的には行かない」または「全く行かない/行ったことがない」と回答したことがわかりました。

健康診断は「料金が高い」

健康診断へ連れて行かない理由として最も多かった回答は「料金が高いから(42%)」でした。料金は動物病院によって異なりますが、問診・触診・血液検査・検便・検尿など全身の簡単な検査が1万円弱。レントゲンや心電図、超音波検査も付けると3万円前後になるのが一般的なようです。

そのほか多かった回答は、以下のようになりました。
  • 自身のペットがとにかく健康だから(29%)
  • 保険がきかないから/保険に入っていないから(27%)
  • ペットが嫌がるから(19%)
  • お金と時間がかかるわりに効果が分かりにくいから(12%)
  • ペットの健康診断が出来る動物病院が近くにないから(8%)
  • 単に面倒くさいから(5%)

  • 健康診断へ連れて行かない理由

    狂犬病の予防接種は義務

    一方、予防接種についてペットフード協会が発表した「平成27年全国犬・猫飼育実態調査結果」によると、犬の場合1年以内の実施状況が狂犬病85%、混合ワクチン68%、フィラリア73%、ノミ・ダニ予防48%でした。

    狂犬病の予防接種は1年に1回受けることが義務付けられ(狂犬病予防法第5条)、受けさせなかったり注射済票を付けなかった場合は20万円以下の罰金が科せられる場合があります。
    狂犬病の犬


    敬遠されない健康管理システムの構築を

    シタシオンジャパンの調査を受け、東京大学大学院農学生命科学研究科の日下部守昭特任教授は次のようにコメントしました。

    「ペットを健康診断に連れて行く傾向は、定期的に健康診断に連れていく飼い主とまったく連れて行かない飼い主で、2極化状態にあるようです。定期的に健康診断に行かない第一の理由が、お金が高いからというのは、否めない事実でしょう。人間ドックのように高度な技術を駆使したペットの定期健康診断は、大きな疾病がない限り必要ないと思います。

    しかし、ほとんどの飼い主さんが、ペットの健康を気にして いる以上、日常の健康管理と健康相談など専門家である獣医師に意見を聞くことは必要かと思います。その獣医師の意見は大変重要であり、飼い主さんに安心を与えてくれます。問診、相談、簡単な血液 検査だけでなく、健康を担保できる有効な検査を定期的に受けてもらうことは大切です。

    従って獣医師の皆様には、高価であるがゆえに敬遠されない健康管理システムの構築とその提供を望むところです。特にペットの年齢に適した健康管理を行うためには、大変重要なことであると考えています」

    犬の健康診断

    今回の調査は、2016年6月10日から6月11日にインターネットで全国の20代から70代以上の犬・猫の飼い主1236を対象に行われました。

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