老人ホーム「ソノラス・コート油壺」にペット専用フロアオープン 飼い主が亡くなってもピースワンコがサポ

老人ホーム「ソノラス・コート油壺」にペット専用フロアオープン 飼い主が亡くなってもピースワンコがサポ

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いつまでも愛犬と一緒に――介護付き有料老人ホーム「ソノラス・コート油壺」(神奈川県三浦市)を運営するソノラスは26日(水)、同施設を改装し、11月中旬からペット専用フロアをオープンさせると発表しました。専用フロアへの入居は、通常の入居費に加えて月額2万8000円が必要です。

ソノラス・コート油壺の外観

専用フロアは1階にあり、ウッドチップを敷いた小庭や滑りにくい床、入り口の脱走防止柵、臭いが付きにくい壁など室内外の設備のほか、敷地内にドッグランを設けます。またトリミングが必要になったり犬が病気になったりした際は、提携したトリミングサロンや動物病院から施設まで迎えが来てくれます。施設スタッフもペットの飼養を学び、ワクチン接種の時期を教えてくれるなどサポートします。

ソノラス・コート油壺のドッグラン

入居している際は設備やサービスに安心できますが、同施設に入居する際の平均年齢は80歳で、平均年齢15歳ほどの犬を終生飼養できるかは不安が残ります。そこで、入居時にあらかじめ終生飼養にかかる費用を算定し、生命保険から遺産として相当額が残される仕組みが作られました。

ソノラス・コート油壺の内観イメージ

さらに、親族など愛犬の引き取り手が無い場合は、NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」のプロジェクト「ピースワンコ・ジャパン」に費用が寄付金として支払われ、新しい飼い主への譲渡活動と、見つかるまでのシェルターでの飼養が保証されます。

施設の運営を行うソノラスによると、「ソノラス・コート油壺」は都心の老人ホームに比べて規模が大きく、その利点を生かした「ペット共生型」が付加価値になると考えたそうです。犬だけでなく、猫と住める専用フロアも検討しています。