
東京都が「動物愛護相談センター」の整備構想について意見を募集中 2月22日まで
東京都福祉保健局は2月9日(木)、「動物愛護相談センター整備基本構想(骨子)」を公開し、2月22日(水)まで都民から意見を募集すると発表しました。集まった意見をもとに年度内を目途に基本構想を策定・公表するとしています。

公開された「動物愛護相談センター整備基本構想(骨子)」は5章に分かれ、基本構想策定の趣旨や近年の状況を踏まえた課題、センターに求められる役割のほか、老朽化する施設の整備の方向性について説明しています。
「動物の引取数・殺処分数について」の項目では、「多くの飼い主の終生飼養が進み、また、飼い主のいない猫対策が進んだことなどにより、センターの引取数、致死処分数は大幅に減少している」と説明。東京都は2015年度の引き取り数が1281で全国40位。殺処分数が418で全国46位となっています(殺処分率は33%で全国41位)。また引き取りの主な要因として「飼い主の高齢化や病気」を挙げ、「社会状況の変化に対応した飼育の継続や新たな飼い主探しのための支援を進めていくことも必要である」としています。
※都道府県ランキングは「犬・猫の引取り状況(都道府県・指定都市・中核市別)」(環境省)を加工して作成。
「今後の動物愛護相談センターの整備の方向性」では、本所・城南島出張所・多摩支所の3施設の老朽化を説明。特に1974年竣工で築40年以上がたつ本所について、「センターに求められる役割を果たしていくための機能強化を図る上で、現地での建替えでは十分な広さを確保できないと考えられることなどから、移転改築を行うことが必要と考えられる」と説明しています。
意見の提出方法はEメール、FAXまたは郵送(当日消印有効)で、電話では受け付けていません。また意見は必ず該当する項目を明示することとしています。
※詳細:「動物愛護相談センター整備基本構想(骨子)に関するご意見を募集します」(東京都福祉保健局)