新潟県の殺処分数が初めて1000匹以下に 飼育方法の改善や譲渡数の増加が要因

新潟県の殺処分数が初めて1000匹以下に 飼育方法の改善や譲渡数の増加が要因

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新潟県は7日(水)、2016年度の犬と猫の殺処分数が合計944匹(犬11匹、猫933匹)となり、統計が始まった1952年度以降で初めて1000匹を下回ったと発表しました。

新潟県は7日(水)、2016年度の犬と猫の殺処分数が合計944匹(犬11匹、猫933匹)となり、統計が始まった1952年度以降で初めて1000匹を下回ったと発表しました。

新潟県の犬猫の殺処分数の推移

同県では、2012年に「新潟県動物愛護センター」、2013年に「新潟市動物愛護センター」が開所しており、県生活衛生課 動物愛護・衛生係では「積極的な啓発に取り組んだことにより、県民の動物愛護の機運が高まっていることが処分数減少の大きな要因」と分析しています。

県動物愛護センターは、行政が運営している施設にも関わらず土日も開館し、随時譲渡を行っています。多い日には犬猫合わせて10匹ほどの譲渡が行われることもあるそうです。また同センターが特徴的なのは、譲渡後1カ月以内であれば出戻りOKということ。昨年10月に都内で開催されたイベントに登壇した福祉保健部 生活衛生課の遠山潤 衛生係長は、「出戻りがあっても、それは当たり前に起こるものだと思ってもらうことが、結果的に譲渡数の増加につながる」とコメントしています。


新潟県では殺処分ゼロに向けた取り組みとして、飼い主のいない猫の不妊去勢手術に対する補助(オス5000円、メス1万円)を行っているほか、子犬・子猫を自宅で預かり、数時間ごとにミルクを飲ませたり排泄の補助をしたりするミルクボランティアの募集も2016年度から開始。「引き続き、犬猫の殺処分ゼロを目指して動物愛護の取組を進めます」としています。

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