歌舞伎町の野良猫が新しい家族のもとへ キャッチコピーで生まれた出逢いとは【お結びレポート】

歌舞伎町の野良猫が新しい家族のもとへ キャッチコピーで生まれた出逢いとは【お結びレポート】

保護犬・保護猫とペットを飼いたい人を結ぶ場所「OMUSUBI」を通じて結ばれたご家族を紹介する「お結びレポート」第7回は、歌舞伎町の野良猫だった7歳の保護猫「ツンちゃん」を迎えたご家族のお話を紹介します。保護されてから2年間お声が掛からなかったツンちゃんですが、OMUSUBIの募集ページに書かれたキャッチコピーがきっかけで新しい家族に出会うことができました。ペットを飼いたいと考えている方は、ぜひ参考にして保護犬・保護猫から迎える選択肢を検討してみてください。OMUSUBIで運命の出逢いがあるかもしれませんよ♪

野良猫を卒業して、新しい家族のもとへ

――ツンちゃんは保護される前、野良猫だったそうですね。

奥さま(以下、奥):そうなんです。もともと新宿にいた野良猫で、歌舞伎町にある中華料理屋さんのママさんが保護してくれたそうです。当時は痩せてガリガリで体の毛も汚れてて。毛って汚れるとツンツン尖るじゃないですか。それでママさんが「この子はツンちゃんネ」って呼んでたみたいです(笑)。

それから保護団体さんのところに行っても「ツンちゃん」って呼ばれてて、本人も呼ぶと自分の名前をわかってるみたいだったから、そのままでいいかなって。うちに来てもツンちゃんのままです。

旦那さま(以下、旦):栄養がちゃんと摂れてなくて体の状態が悪かったみたいですね。歯がグラグラで抜けたりもしてたみたいで。

奥:歯は保護された時に全部抜いたって聞きました。かなり状態が悪かったんじゃないですかね。保護団体の方も、「今はその時から体重が倍ぐらいになった」って仰ってました。

保護猫出身のツンちゃん

――保護猫を迎えようと思ったきっかけを教えてください。

奥:実は前に飼っていた猫がいて、その子が亡くなってからしばらくは「次の子を飼おう」って気持ちになれなかったんです。でも1年半くらいたったときに「そろそろ……」と思って。

飼うなら保護猫からと決めていたのでOMUSUBIを見ていたら、「顔は渋いが甘えん坊のツンちゃん」っていうキャッチコピーが目に止まったんです。前の子はとにかく愛想のない子だったんですけど、甘えん坊だったので、「顔は渋いが甘えん坊」ってどんな子だろうと思って。でも、ツンちゃんのほうが全然穏やかだよね。

旦:極端なくらい正反対だね(笑)。

保護猫出身のツンちゃん
左は奥さまがフェルトで自作された先代猫のまるちゃん


子猫の元気さより、穏やかな子が良かった

――保護団体から迎えるというのに不安はありませんでしたか?

奥:猫のことしか頭になかったので何の先入観もなかったですね。保護されている場所に行ったとき、こんなにたくさんの猫を保護してどうやって運営されてるんだろうって興味を持ったくらいです(笑)。

ただ、OMUSUBIを見ていたらほとんどの子の条件に「高齢不可」って書いてあって。「高齢っていくつだろう?」と思って見たら、55歳以上って書いてあったんですね(※)。うちは夫婦で60歳を超えているので、「ダメじゃん」と思って。でも、ツンちゃんは大丈夫だったんです。子猫の元気さより、穏やかにいる子のほうがいいなと思っていたので、ちょうど良かったです。

※高齢の基準や譲渡条件は保護団体によって異なります。

――旦那さんは「次に飼うならこういう子」というのはありましたか?

旦:特になかったですね。僕には選択権ないですから(笑)。それに、僕は子どもの頃に犬を飼ってて、犬派なんです。ただ、マンションに住んでいて散歩に連れて行かないといけないとなると、仕事もあって難しい。動物は嫌いじゃないから猫なら猫で。

奥:実は「次の子を飼う」って言ったら反対するかなって思ったんです。でも「いいんじゃない」って言ってくれたから。やっぱり、2人だけだと会話も無くなるので、間に猫がいるとね。生き物が動いてるっていいですね。

キャットタワーに興味がない猫!?

保護猫出身のツンちゃん

――初めて会って、どんな印象でしたか?

奥:顔は写真で見たほどは「渋い」とは思わなかったです。ただ、ずいぶんおとなしい子だなと思って。保護団体の方から渡された「ちゅ~る」をあげようとしても、後ろのほうに控えてて。みんなが食べ終わってから、のそのそっと来て「いいかしら?」って感じで(笑)。

12月28日に応募をして、1月6日にそのお見合いをしてトライアル(※)をすることになったんですけど、まあその時から飼おうと思ってました。トライアルまでにケージが必要とのことだったのでメルカリで買って、保護団体の方に連れて来ていただいたのが1月24日でした。

※保護犬・保護猫を迎える際は、事前に「トライアル」と呼ばれる1〜2週間ほどの試し飼い期間があり、家族との相性や先住犬猫との相性、飼育環境の確認などが行われるのが一般的です。

旦:来てから1カ月くらいはケージから出なかったでしょ。たまに出てるんだけど人の顔を見てスーッて一目散にケージに戻ってましたね。

奥:慣れるまでは2カ月かかったかな。3カ月もするとソファーにいて、頭を撫でろって甘えるようになりましたね。

保護猫出身のツンちゃん

――1週間のトライアル期間にずっとケージにいて心配しませんでしたか?

奥:心配はなかったね。

旦:ご飯は食べてたからね。

奥:ご飯は食べてたし、私たちに対してシャーとも言わないし。場所が変わって慣れてないんだろうと思ってました。前の子もここに越して来たときは2日くらい戸棚の後ろから出て来ませんでしたから。

――実際に迎えてみていかがでしたか?

奥:やっぱり世話とか考えると、これくらい落ち着いてると手が掛からないのでいいですね。日中は寝てて、夜はウェットフードを一口あげるので、私が台所にいると「それくれ」ってニャーニャー鳴くんです。遊んでて「もう寝るよ」って言うと「何?」って感じで、怒って走ってくこともありますね。



旦:この子は上に行こうとしないんですよ。キャットタワーもあるのに全然使わなくて、ソファーに上るが精一杯。それもお気に入りの座布団がないと上がらない。

奥:保護団体の方も椅子くらいしか高いところに上ってるの見たことがないって仰ってましたね。うちに来てガラス越しに外を見てたので、見えにくいだろうと思ってキャットタワーに乗せてあげたら、驚いて飛び降りたんです。骨折するんじゃないかと思って、それ以来乗せてないんですけど、とにかく興味を示さず。1段も上がらないですね(笑)。

旦:逃げる時の姿は野良猫っぽさが残ってるね。

保護猫出身のツンちゃん

実は先代猫も保護猫出身でした

――先代猫はどんな子でしたか?

奥:「まる」っていう女の子だったんですけど、とにかく変わった子でしたね。高いところが大好きで、しょっちゅう上からみんなを見下ろしてました。

旦:沸点が低い子でしたね。噛み付いたり引っ掻いたり。追っかけてくるし(笑)。

奥:とにかくシャーシャー言って、噛むんですよ。同じ猫ちゃんでもこんなに違うんだと思うくらいツンちゃんはおとなしい子です。

先代猫のまるちゃん
先代猫のまるちゃん


――まるちゃんはどうやって迎えたんですか?

奥:猫を2匹飼ってる友達がいて、「保護した子猫がいるんだけどどう?」って言われたので見に行ったら、あまりにもかわいいので連れてきちゃった。

旦:あの性格だから(友達が)飼ってたら苦労したと思うよ。

奥:まあね。撫でようとすると突然牙をむくっていう具合で。でも初めて飼った猫だったので、猫のことがわかってなくて、朝の4時から走り回って「猫ってこんな大変なんだ!」って思いましたね。

ガリガリだった野良猫が、今では愛情を独り占め

先代猫のまるちゃん

――ツンちゃんを迎えて周りの反応はいかがでしたか?

奥:近所にも保護猫を飼っている方がいるので、意外と「そうなんだー」って反応です。

ご縁なんだと思いますね。最初からこの子って選ばずに保護団体さんのところに行ったら、猫がいっぱいいる中でどの子選んだかわからないですよね。他に三毛猫の長毛の女の子がいたんですけど、それがまた臆病で。隅っこからチラッと見てて、呼んでも出ててこないっていう……。私ちょっとそういう変わった子が好きなのかも(笑)。ツンちゃんも保護団体の方が2年保護してて、譲渡会とかにも連れてってたのに1回も声が掛からなかったそうなので。

OMUSUBIは今も見てますよ。7歳だ10歳だって子がいっぱいいるから、迎えてくれるおうちがあったらいいなって思いますよね。ツンちゃん本当に一人でいいのかなって思うこともあるんです。でも、保護団体の方が、「おもちゃで遊んでて他の子に取られても取り返さない子だったから、絶対に一人で愛情を独り占めにしたほうがいい」って仰ってて。ツンちゃんの気ままにさせてあげようと思ってます。

――ありがとうございました。


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