高齢者に贈るペットの癒やし 米国タイガープレイスの取り組みとは

高齢者に贈るペットの癒やし 米国タイガープレイスの取り組みとは

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動物と触れ合うことで、心理的な安心や精神的な健康を回復させる「アニマルセラピー」。健康寿命が伸びる秘密は、「介護を必要としない自立した状態でいられるか」ということ。つまり、ペットのお世話をすることで自分も心身ともに健康でいられるというわけです。そこで注目されているのが、ペットと一緒に暮らせる高齢者施設。今回はアメリカにある高齢者向け住宅「タイガープレイス」をご紹介します。

ペットと一緒に暮らせる高齢者施設が誕生

ペットと共に老後の生活を過ごしたい。そんな願いに応えるべく設立されたアメリカのミズーリ州にある「タイガープレイス」は、ペット飼育を全面的に推奨している少し珍しい高齢者向け住宅です。

タイガープレイスに住む高齢者は、介助や介護、またはその両方が必要になった人々。手厚いサービスを充実させながら、できるだけ一人ひとりの自立の機能を保持させることで、老後の生活を快適にできるような施設です。

獣医や動物訪問など、きめ細やかなサービスも

タイガープレイスではペットのお世話は基本的に自分で行いますが、「TiPPI(タイガープレイス・ペット・イニシアチブ)」という、ペット入手や飼育のお手伝いのサービスが充実しているため、万が一のことがあっても安心。他にもさまざまな種類の動物訪問や毎月の獣医による健康チェックまで、ペットを飼うには十分な環境が整っています。

そして一番気になることは、飼い主が先に亡くなってしまった場合のこと。タイガープレイスでは、遺されたペットは最後まで施設が面倒を見てくれるため、安心して飼うことができるのです。

そういった「ペットと共に住み良い環境づくり」が、タイガープレイスが話題になっている理由と言えるでしょう。高齢者住宅にとって、階段の上り下りをしなくてもいい平屋構造や共有部分にアクセスしやすい部屋づくりは必須。しかしそれにプラスしてペット飼育に特化した施設もこれから日本で増えてくるかもしれませんね。