ロンドンの広大な公園で愛犬と楽しむチャリティーイベント「The Great Rescue Ramble 」現地レポ

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今年10月、イギリスのロンドン北部に位置する大自然あふれる公園で、ロンドンの動物保護団体が主催するチャリティーイベント「The Great Rescue Ramble 2018」(ザ・グレイト・レスキュー・ランブル)が開催されました。カラッとしたお天気に恵まれ、フード・ドリンクやペットブランドの出店もにぎわい、たくさんの人が立ち寄っていました。今回はイベントの様子を役者の齋藤莉奈が紹介します。

イギリスで毎年開催されるチャリティーイベント

The great rescue ramble 2018
Photo by brittpflugerさん Thanks!

よく晴れた日の午前、イギリスの最も活動的な保護団体の一つ「Mayhew」(メイヒュー)が主催するレジャーチャリティーイベント「The Great Rescue Ramble 2018」(直訳で、「偉大なる救助の闊歩者」)が開催されました。このイベントは毎年開催されている動物福祉の啓発を目的とした人気のイベントで、「Adopt Don’t Shop」(直訳で、「迎えよう。買わないで」)というメッセージが掲げられています。

会場は自然あふれる公園

The great rescue ramble 2018

イベント会場はロンドン近郊に位置するイギリスで有名な公園の一つ「Hampstead Heath」(ハムステッドヒース)です。その面積は320ヘクタールと、東京ドーム約68個分の大きさがあり、愛犬が目いっぱい駆け回れる自然芝の美しい丘が広がります。晴れた日にはピクニックや日光浴に来るたくさんの人でにぎわいます。

愛犬や仲間たちと新鮮な空気を楽しみながら運動

ザ・グレイト・レスキュー・ランブルのメインイベントは、緑豊かな公園を愛犬と参加者みんなでウォーキングするというもの。3キロか5キロのウォーキングコースを選択し、参加費は主催団体への支援として寄付されます。

リボンカットをきっかけに犬も大人も子どもも、いっせいにウォーキングスタート! 仲間とじゃれ合ったりみどりの匂いを嗅いだりしながら、ゴールを目指して進んでいきます。飼い主同士の会話にも花が咲き、楽しい雰囲気の中、てくてく、トコトコ。コースは山あり谷ありなので、意外としっかり運動になりそうです。

参加した犬にはイベント特製のオレンジのスカーフがプレゼントされます。首元に着けて、大きな池や原生林の美しい風景の中を興味津々に歩く犬たちの姿はとても愛らしかったです。

The great rescue ramble 2018
Photo by eastendmollyさん Thanks!

メインイベントの他にも、ベース地点にはミニゲームや写真スポットなど、飼い主にとっても嬉しいアクティビティーが充実。主催団体がオリジナルグッズを販売したり、団体を支援する企業のブースが軒を連ねたりしていました。

The great rescue ramble 2018

The great rescue ramble 2018

今年は約200人がイベントに集まり、ペットを連れていなくてもアクティビティーとして友達や家族と参加したり、お祭りのような雰囲気に立ち寄ったりする人たちが見受けられました。

The great rescue ramble 2018

国際的に活躍の場を広げる保護団体「メイヒュー」

The great rescue ramble 2018

このイベントを主催しているのは、「メイヒュー」という民間の動物保護団体です。犬や猫のレスキューから譲渡、終生飼育をする保護施設の運営をはじめとし、なんとイギリスにとどまらずアフガニスタンやロシアなど4カ国で野良犬・野良猫やペットの飼い主さんのケアといった活動をしています。

若い世代へのペットに関する教育プログラムも実施しており、学生向けの施設ツアーや自治体の青年会での講演など、精力的に活動の幅を広げています。

イベント後にメイヒューから届いたメールには、今回のイベントへの参加費やスポンサーからの支援など合わせて£3000(日本円にして約45万円)の寄付金が集まったと書かれていました。メイヒューの保護施設では、1匹の犬の1カ月間の保護費用が£200(約3万円)とされています。単純計算で、今回の4時間のイベントによって新たに15匹が1カ月間、充分なケアを受けられるというのはうれしいですね。

各地から集まったサポーターと愛犬たち

ウォーキング後には屋台のカフェラテでほっと一息つきながら、販売スタッフの方や飼い主さん、その愉快な愛犬たちとふれあいを楽しみました。お話を伺った皆さんは、それぞれ想いを持って今回のイベントに参加されている方たちでした。

元保護犬「ブルーウィ」

The great rescue ramble 2018

ロンドン市内からきたケリー・ブルー・テリアのブルーウィは、メイヒューを通して家族に迎えられた元保護犬です。わんぱくで、人間が大好きな男の子です。

台湾生まれの「フレッド」

The great rescue ramble 2018

パライアドッグのフレッドはロンドン在住ですが、飼い主のお二人とは台湾で出会いました。お話し中、私には脇目も振れずお二人にべったりな様子。

元保護犬「メジー&ルビー&ジョディ」

The great rescue ramble 2018

ロンドン郊外在住のメジー、ルビー、 ジョディ(前から)は車で1時間半かけてやって来ました。3匹はメイヒューとは別の保護施設出身。飼い主さんにぴったりとくっついて、お利口さんでした。飼い主さんはメイヒューで数年間、ボランティア活動をしていたそうです。

イベントをサポートする人たち

The great rescue ramble 2018

オーガニックフード「エドガード・クーパー」のネイサンさんは、サンプルを配布していました。

お話を伺うと、「チャリティーが実を結び、イングランドで子犬や子猫の店頭販売禁止の方針が出たことは喜ばしい。でも、オンラインやブリーダーから容易に命を購入できる現状について、これからもっとフォーカスしていくべき」と話してくれました。

お話を伺ったペットオーナーの方々やメイヒューをサポートしているショップの方々はみんな、参加したのはひとえに動物福祉に活動的に貢献しているメイヒューをサポートしたいからと話していました。

アクティビティーとして「楽しめるチャリティーイベント」

ロンドンでは毎月のように「The Great Rescue Ramble」のような支援イベントが開催されています。マラソンやウォーキングなどのレジャーやフェスティバルなど、どれも魅力的で誰でも参加できるイベントがたくさん。今回のように動物福祉に焦点をあてたイベントもあれば、さまざまな活動をしている団体が一挙に集まるイベントもあります。参加費をどの団体に寄付するかを選ぶことができるので、イベントを通してコミュニティーが広がるのもうれしいですね。


先日はサンタのコスチュームでロンドンの街をランニングする注目の「サンタ・イン・ザ・シティ 2018」(Santa in the City 2018)が開かれ、このイベントにはメイヒューも登録されていました。ワクワクするような誰でも気軽に参加できるチャリティーイベント。今年も残りわずかですが、私も友達と一緒に、できる限りたくさんの「支援につながる楽しいアクティビティー」に参加していこうと思います。