【犬と暮らす住まい】施工事例をご紹介 -秘密基地のような愛犬スペースのあるお家-
家を建てるきっかけやこだわりはご家族によってさまざまです。今回は愛犬家住宅コーディネーターの池田より、オーナーさまとの出会いからおうちのこだわりと完成までの施工事例をご紹介させていただききます。今回ご紹介するお宅のタイトルは「愛犬と上手に暮らす家」。見どころは愛犬の、まるで秘密基地のような専用スペース。愛犬と適度な距離を保ちつつ、おしゃれに上手に住める家を目指しました。
このお家づくりを考え始めたきっかけ
今回のオーナーさまは、もともと土地を所有しており、家が古かったこともあり建て替えをご希望されました。新しく家を建てようと考え、展示場などさまざまなショールームをたくさん回られたそうです。しかしメーカーさんに希望を伝えて回ったものの、予算内では到底収まらない見積もりだったそうです。 希望は、120cmくらい高さのある愛犬のお部屋。天井の高さがそれだけあると、オプションで相当な金額がかかると言われてしまったのだとか。
その中、他のハウスメーカーさんで話が進んでいたのですが、その営業の方がたまたま退社され新しい営業の方に変わられて、対応が今までの担当者さんと大きく違ったのもありなんだか合わない気がされたのだそう。家づくりはとても大切なことだからと家を造る会社さんを一から考え直されました。
オーナーさまとの出会い
オーダーメイドの要望を叶えるにはハウスメーカーだと難しいと感じられて、地元の建築会社(工務店)さんを探そうと思われたそうです。雑誌を見て、いくつか気になる会社をピックアップしてみて、何件かまわられたその中の1件が私の所属する建築プランナーでした。実際に建てられたオーナーさまの実邸をいくつか見ていただいた所、ハウスメーカーにないものを感じ全部良いと言っていただきました。
今まで他の会社さんでいろいろな実邸を見ても、実際行ってみると普通な感じが多いという感想だったそう。初めて建築プランナーの手掛けた実邸を見ていただいたときは、びっくりしていただけました。いろいろお話をさせていただき、今までやりたいことがなかなかうまく伝わらず、「出来ない」と言われていたことが解決し、お家づくりがスタートしました。
ご希望は大きく分けて3点
- 愛犬と暮しやすい住まいにしたい!
- お庭で子どもと犬をのびのび遊ばせたい!
- 新婚旅行で行ったリゾートホテルの雰囲気がお気に入りでリゾート感のある空間にしたい!
設計のポイント
アプローチ・半地下の愛犬スペース
アプローチ計画は玄関を道路に面して設ける場合は直接見えないように工夫が必要ですので、 木格子で直接外が見えないように計画しています。また、外が見えないようにすれば、犬も落ち着いて過ごすことができますし、もし犬が飛び出してしまっても脱走できないように門扉の設置をしています。リビングのすぐ横に愛犬スペースをつくり一緒に過ごせるように計画しました。天井の高さを必要としない愛犬スペースの上にダイニング・キッチンをつくることによって、スペースの有効利用と段差のある面白い開放感スペースのご提案をしております。
半地下の愛犬スペースはリビングのすぐ隣なので犬の様子が見れるので安心です。まるで秘密基地のようなこの空間。きっと犬たちも喜んでくれているはずです。また、犬が苦手な方の来客の時は、扉を閉めることもできるようにしています。
リゾート感のある空間づくり
リビングは天井を高くし、さらに折上げ天井にすることで部屋に奥行を出し、開放感がある空間にしました。また、壁一面を特注の大開口のサッシを設けることで明るくいリビングとお庭とのつながりをだし、広がりのある演出をしております。さらに寝室から衣類室、室内洗濯室、バスルームといった動線も確保し、共働きで毎日お忙しいご夫婦の時短を実現しています。
少しでも家族やご自身の時間をつくることを目指しました。洗面は朝の忙しい時間でも多人数で使えるツーボール洗面にし、水回りのインテリアもリゾート風にしました。
広々快適なお庭
広いお庭で犬もお子さんものびのび遊ぶことができます。ウッドデッキからリビングへ自由に行き来できるので移動も楽ですし目線が届くので安心です。お庭の周りには視界を遮る高さのウッドフェンスを設置し、犬の吠えとプライバシーを確保してます。庭のフェンスの高さも犬種で決めることが大切です。小型犬でも意外とジャンプ力があることもありますので注意しましょう。目が細かいフェンスを選び、体がすり抜けないようにした上で、なおかつ体がぶつかっても倒れない強度を持たせることが必要です。
また、お庭から犬スペースに直接行き来できる専用の扉があります。専用の扉の前にはお散歩や外出から帰ったらさっと洗い流せる水栓設備があり、便利です。蛇口の高さや水栓パンの大きさ深さなどは愛犬に合わせて考えられています。犬スペースには道具一式も収納できるようにしてあります。
左:専用ドア 右:奥がドアと繋がっています
和室兼多目的スペース
リビングの隣にある和室は多目的に使えるスペースです。みんなで寝転んでもいいですし、来客が来た時の寝室としても使えます。段差を付けてメリハリをつけておりますので、犬が上がらないように教えることもしやすいです。こちらの和室は真ん中の畳がはずれるように設計しており、掘りごたつにも早変わりします。
オーナーさまの実際の声
今回、実際にお住まいのオーナーさまよりコメントを頂いたのでご紹介します。お気に入りなところ
おうちのお気に入りは天井を高くした、堀上げ天井です。天井含めて雰囲気を南国リゾートっぽいところや、それに合わせて濃茶色のモダンな畳など南国リゾート感にしっかり和室も入れてくれてるところもポイントです。うちは景観を重視して、東側に建物がたくさんある関係から景色の開けた西向きにわざと建てたのですが、西日が入りこみ過ぎないようにバルコニーを大きめに持ってきています。
また、共働きで忙しいので、2階にバスルームやランドリースペース一式があることで、子供を寝かしつけたあとにササッと家事が楽にできています。リビングに愛犬のスペースも確保しながら、犬が苦手な客さんが来たときは見えないようにできるところも気に入っています。
住み心地
住み始めた時は、愛犬2匹と1人目が産まれたばかりでしたが、だんだん家族が増えても、居場所がたくさんあってリラックスできるのでとても住み心地がいいです。今では子どものお友達もたくさん遊びに来て、集まる場所になっています。リビングからその様子を見られるので安心です。また、なんといっても片づけがしやすいのがうれしい! 急な来客時でも、ささっと片付けるだけでカバーできるほど収納設計がいいです。愛犬2匹も自分たちの広い居場所もでき、共働きで家を空ける時は広いお部屋に入っているので(以前はケージ)ストレスもたまらずお互い過ごしやすくなったと思っています♪
快適なお家づくり
オーダーメイドのお家を造るときは家族の個性や愛犬の性格や犬種に合わせた家づくりを心掛けることで、 住みやすく、暮らしやすく、お気に入りの空間を創ることができます。飼い主が楽しく暮らしていれば、犬もリラックスできます。愛犬がその環境を楽しんで満足していれば、飼い主も幸せを感じます。家での時間が楽しく、住まいの愛着がさらに深まっていくと思います。
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