
アメリカンワイヤーヘアはスチールタワシのような肌触りの毛を持つ、猫の中でもとても珍しい種類です。日本では馴染みの浅い猫種ですが、実は私たちもよく知っているある猫と遺伝子がほとんど同じなんです!今回はアメリカンワイヤーヘアの歴史や特徴について紹介します。
目次
アメリカンワイヤーヘアの基礎知識
アメリカンワイヤーヘアは英語で「American Wirehair」と表記します。名前から少し想像がつくかもしれませんが、毛先がワイヤーのように曲がっている特徴を持つことからこの名前が付けられました。
アメリカンワイヤーヘアの歴史
アメリカンワイヤーヘアの祖先にあたる猫は、ニューヨークの農場で生まれました。親は一般的な猫でしたが、生まれた子猫はなぜかひげも含めて少し変わった毛の特徴を持っていました。近くに住んでいたブリーダーがその猫を大変気に入り、「アダム」と名付けて農場から譲り受けました。
アダムが1歳を過ぎると、そのブリーダーは一般的な猫と同じような毛の特徴を持った猫とアダムを掛け合わせました。すると、子猫の中にアダムと同じような毛の特徴を持つ子が生まれたのです。
ブリーダーは、アダムが少し変わった毛の特徴を持っていることで知られているコーニッシュレックスやデボンレックスと近い関係にあるのではないかと遺伝子検査を行いましたが、アダムそれらの猫種と全く異なる遺伝子構造をしていることが明らかになりました。
一方で、アダムはアメリカンショートヘアと非常に近い遺伝子を持っていることが判明し、アメリカンワイヤーヘアの繁殖において頻繁に用いられることとなりました。
アメリカンワイヤーヘアの性格
家族の人気者になるような明るい性格をしています。アメリカンショートヘアと同じように、成猫になっても遊ぶことが大好きです。基本的にアメリカンワイヤーヘアはオスのほうがメスよりも優しい性格をしています。
狩猟本能が一般的な猫に比べて強く残っているので、窓の外を飛んでいる鳥を観察することが大好きです。
アメリカンワイヤーヘアの特徴
アメリカンワイヤーヘアは、まるで針金を紡いだスチールタワシのような肌触りをしています。また、縮れた被毛も魅力の一つです。基本的にアメリカンショートヘアと毛質以外の特徴は共通しており、少し離れた目やしっかりとした骨を持っています。
アメリカンワイヤーヘアの平均寿命や体重
アメリカンワイヤーヘアの平均寿命は13歳〜15歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なので平均的といえます。アメリカンワイヤーヘアの平均体重はメスが3kg〜6kg、オスが5kg〜7kgです。
アメリカンワイヤーヘアの毛色
アメリカンワイヤーヘアの毛色はアメリカンショートヘアのようなシルバータビーからボンベイ猫のようなブラックまでさまざまです。アメリカンワイヤーヘアがかかりやすい病気
アメリカンワイヤーヘアは絡まりやすい毛を持っていることから、毛球症や皮膚病になりやすい猫種です。こまめにブラッシングをしてあげるように心がけましょう。また、下痢や嘔吐などの症状がみられる場合は、かかりつけの獣医師に相談して指示に従いましょう。
泌尿器疾患
おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。アメリカンワイヤーヘアの迎え方
アメリカンワイヤーヘアの迎え方はさまざまです。猫を迎える際にぜひ参考にしてみてください。保護猫から迎える
保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、血統書のある猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「ペトコトお結び(OMUSUBI)」も、ぜひ覗いてみてください。
ブリーダーやキャッテリーから迎える
血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。
ペットショップから迎える
ペットショップでは血統書付きのアメリカンワイヤーヘアを見つけることができます。アメリカンワイヤーヘアを迎える前に理解を!
アメリカンワイヤーヘアは、日本ではまだまだ珍しい猫です。非常に弾力のある毛を持ち、アメリカンショートヘアと同じように肥満になりやすい体質をしています。家に迎えた際は、健康に過ごすことができるように食生活に気を配ってあげましょう。
なお、本稿は以下を参照して執筆しています。
- 参照:TICA
飼い主の“もしも”に備えて。ペットの未来を考える選択肢
飼い主に万が一のことがあったとき、大切な家族である愛犬・愛猫の暮らしはどうなるのか——。
「みらいの約束」は、そうした不安に向き合いたい方に向けたサービスのひとつです。
「自分に何かあったとき、この子はどうなるのか」。そんな想いを持つ飼い主にとって、ペットのこれからを考えるきっかけのひとつになるはず。サービスの内容や詳細は、以下の公式サイトをご確認ください。