運命の名前で結ばれた保護猫 譲渡会に参加した夫婦との出会いとは【お結びレポート】

保護犬・保護猫とペットを飼いたい人を結ぶ場「OMUSUBI」を通じて結ばれたご家族を紹介する「お結びレポート」第3回目は、連載初となる保護猫を迎えた深海(ふかみ)さん夫妻のお話を紹介します。

実はその保護猫「小太郎くん」と深海さん夫妻の出会いは、OMUSUBIがホームセンターの島忠で開催している譲渡会「OMUSUBI Live 保護犬猫ふれあい会」がきっかけでした。今回は、お二人が小太郎くんを迎えるまでの心温まるお話です。

様子見で参加したはずの譲渡会で……

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深海太郎さん(左)と靖子さん

    太郎さん:一目惚れっていうか、名前に運命を感じたというか……。保護犬を迎えるつもりで、「まずは譲渡会というものを見学に行こうか」くらいの気持ちで参加したはずが、その日のうちにもうトライアル(※)することを決めてました(笑)。
※保護犬猫を迎える際は「トライアル」と呼ばれる1〜2週間ほどの試し飼い期間があり、家族との相性や先住犬猫との相性、飼育環境の確認などが行われるのが一般的です。

そんな風に笑いながら「小太郎くん」とのなれ初めを話し始めてくれたのが、神奈川にお住いの深海太郎さんです。

奥さまの靖子さんは、子どもの頃から犬と過ごしてきたこともあって大の犬好き。しかし結婚後は旦那さんの仕事の関係でいわゆる転勤族になり、賃貸住まいということもあって飼いたくても飼えない状況が何年も続いていました。そして昨年、旦那さんの本社勤務をきっかけにマイホームを建て、念願のペットと暮らせる環境になったのです。

    靖子さん:もともと姉が動物病院で働いていて、保護活動などを行っているのも見てきていたから、「次に飼うときは保護犬を」と考えていました。近くで開催している譲渡会をネットで検索して、たまたま見つけたのが東戸塚の島忠でやっていたのがOMUSUBI主催の譲渡会でした。そもそも譲渡会に参加したことがなかったので、柴犬なんかもかわいいよね~、なんて言いながらまずは様子見のつもりで参加したんです。時間ぴったりに行ったらものすごい人数で驚きました。

    太郎さん:僕はいろいろ比較した上で意思決定したいタイプなので、1回目でトライアルに申し込むつもりはまったくなかったんです。でも気付いたら妻が2匹の猫を抱えてどちらの子を迎えるかで悩んでいて(※)。「あ、トライアルする気なんだ……」って(笑)。

    彼女の動物を飼いたい気持ちはよくわかっていたので、そこまで乗り気なのであれば僕もいいかなと思い話を聞いていくと、一方の猫の名前が「小太郎」だったんです。僕、名前が「太郎」なので「迎え入れるなら小太郎しかない」と思いました。

※OMUSUBIスタッフ注:正確にはどちらかではなく、2匹同時か1匹かで迷われていました。

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譲渡会当日の深海さん夫妻と小太郎くん

小太郎くんはもともと一人暮らしのお婆ちゃんの元で飼われていた子猫でした。しかし、そのやんちゃっぷりもあってお婆ちゃんが世話をするのが困難に。お婆ちゃんは昨年6月に開催されていた譲渡会を訪れ、保護団体のスタッフに相談しました。

団体スタッフはまずお婆ちゃんの親族で代わりに飼える人がいないかを模索したものの、残念ながら見つからず……。新しい家族を探しましょうとなり、OMUSUBI主催の譲渡会に参加することになったのです。

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譲渡会で新しい家族を待つ小太郎くん

深海さん夫妻が譲渡会に参加したのは小太郎くんが参加して2回目のこと。そこで運命的な出会いをした深海夫妻と小太郎くんですが、実はすんなりトライアルに進めたわけではありませんでした。事件はトライアル開始の直前に起こります。

胸を躍らせながら小太郎くんの到着を待っていた深海さんご夫妻のもとに、保護団体のスタッフから「お婆ちゃんの家から小太郎くんがいなくなりました」と連絡があったのです。

    太郎さん:正直、どう受け止めたら良いのかわからなかったです。「お婆さんのもとから離れたくないのかな」とか、「今回はご縁がなかったのかな」とかいろんな思いが駆け巡りました。

お婆ちゃんと団体スタッフの必死の捜索のかいもあり、1週間後にお婆ちゃんのおうちの近くで無事に保護された小太郎くん。深海さんのもとにも団体スタッフから連絡が入ります。

    靖子さん:もしかしたら死んでしまってるかもしれないし、野良猫になってるかもしれない。縁が無かったと思っても、心配する気持ちは消えませんでした。それで見つかったという連絡があり、「トライアルどうしますか?」と聞かれて。「見つかったならぜひ!」という感じで年明け早々にトライアルを開始しました。

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「知らない人キタ!」と警戒しながらも興味津々

家族だから、お互いが過ごしやすい方法を考える

もともとやんちゃ過ぎてお婆ちゃんが飼うには難しいということで保護された小太郎くん。深海さん夫妻もどれくらいやんちゃなのかまったく想像がつかず、受け入れ前は不安だったそうです。

    靖子さん:家の構造上、仕切りがあまりないのですが、小太郎は一度行方不明になってしまったこともあったので、とにかくうっかり家の外にでてしまうことがないよう気を付けました。

    太郎さん:やんちゃと聞いていたので、それなりの覚悟をしていたのですが初日はずっと奥の方にいて出てこなくて。この状態がずっと続いたらどうしようと心配していました。でも二日目からは名前を呼ぶと来るようになって、ご飯も手渡ししたら食べてくれるようになり安心しました。

    ソファで爪をといだり、棚や壁に立てかけてた鏡を倒したり、ということはありましたが、ソファには爪とぎ防止の布をかけ、棚は配置を変えるなど、その都度対策を講じながらお互い過ごしやすい環境を作っていければ良いのかなと。これが賃貸だったら、「現状復帰にいくらかかるんだろう……」と心配していたかもしれませんが、自分の家なので何も気にならないですね(笑)。

    靖子さん:トライアル期間は延長できるのですが、二日目以降はまったく変わらず懐いてくれていたので、延長せずに1週間で正式に小太郎を迎えることを決めました。初日の感じがずっと続いていたら心配だったと思うので、そういう意味でもトライアルをやって良かったです。

初日こそ警戒心丸出しだった小太郎くんですが、今ではずっと深海さん夫妻にべったりで、ソファに座ると膝の上で足をふみふみしてくれるそうです。

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靖子さんの膝の上で甘える小太郎くん

ちなみにもともと犬を飼うつもりだった深海夫妻ですが、家を建てる時に大工さんから「後から穴を開けるのは大変だから、最初から開けておきますか?」と言われ、なんと梁(はり)を活用したキャットウォークも作っていました。「こんなに早くキャットウォークを使う日が来るとは思ってませんでした」と笑いながらも、うれしそうに小太郎くんがキャットウォークを歩く動画を見せてくれたのが印象的でした。

キャットウォークをトコトコする小太郎くん

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