【獣医師監修】スフィンクス猫ってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

ペトコト編集部

【獣医師監修】スフィンクス猫ってどんな猫?性格・体重・寿命の特徴・迎え方

スフィンクス猫は毛や髭の無いことが特徴的な猫です。スフィンクス猫の一般的な猫とは違った容姿は、スピルバーグ監督の人気SF映画『E.T.』に出てくる宇宙人のモデルになったともいわれています。スフィンクス猫の誕生背景はどのようなものだったのでしょうか?今回はスフィンクス猫の歴史や性格、寿命、病気、値段、里親やブリーダーからの迎え方まで紹介します。

目次
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スフィンクス猫の基礎知識

スフィンクス猫は英語で「Sphynx cat」と表記します。

名前の由来は諸説ありますが「エジプトにあるスフィンクス像に似ているからその名前が付けられた」という説が有力です。かつては「カナディアン・ヘアレス」とも呼ばれていました。

スフィンクス猫の歴史

1966年カナダのトロントにおいて毛が普通に生えている親猫から、毛の生えていない猫が1匹だけ突然変異で生まれてきました。

現在のスフィンクス猫の基礎となるその猫は「プルーン」と名付けられました。プルーンは子供を生むことができる歳になると、プルーンを産んだ親猫と交配をさせられ、毛のない子どもを数匹生みました。

子どもたちは北アメリカやヨーロッパに住むブリーダーたちの元へ渡りました。ブリーダーたちは遺伝子の多様性を高めるため、プルーンの子どもを基礎にさまざまな猫と掛け合わせ、10年以上かけて現在のスフィンクス猫を完成させました。

スフィンクス猫の性格

スフィンクス猫は好奇心旺盛でやんちゃな猫です。

寛容な性格をしているため、来客が多い家や小さな子どもがいる家にも適しています。ただし毛があまりない上に皮膚が弱いため、少しでも他の犬や猫とじゃれて遊ぶと、生傷を作る原因となってしまいます。

スフィンクス猫を家に迎える場合は必ず1匹飼いにしましょう。

スフィンクス猫の特徴

スフィンクス猫は毛が生えないツルツルな猫と思っている人も多いと思いますが、そうではありません。

スフィンクス猫の中にはうぶ毛が生えています。また、その生え具合は猫によってさまざまです。

個体差はありますが、皮膚がきれいなピンク色をしているため別名「温かい桃」と呼ばれています。特にブラッシングの必要はありませんが、皮膚のしわの間に汚れがたまりやすいので、お気に入りの家具が皮脂で汚れてしまうこともあります。定期的に濡れタオルなどで拭いてあげましょう。

「冬になると、スフィンクス猫は寒くないの?」と疑問に思うに人は少なくないと思います。温度の感じ方は私たちと同じです。

冬に私たちが服を着ていても寒いと感じる時、スフィンクス猫は私たち以上に寒いと感じています。スフィンクス猫を家に迎えた際は猫用のベッドなどを用意して、温度調節には入念に気を配ってあげてください。

猫アレルギーでも育てられる?

スフィンクス猫は短毛種のため毛が抜けにくく舞いにくいため、長毛の猫に比べれば猫アレルギーが出にくいです。

ただ、猫アレルギーは猫の皮膚から出るFeld1(セレクトグロビン)や唾液に含まれるアレルギー物質が毛づくろいによって体全体にいき渡り、毛だけでなくフケに付着して空気中に飛散することが原因とされています。短毛種だから猫アレルギーが出ないというわけではありません。

スフィンクス猫の平均寿命や体重

スフィンクス猫の平均寿命は12歳〜14歳といわれており、一般的な猫の平均寿命が15歳前後なのに比べて少し短いです。

スフィンクス猫の平均体重はメスが3kg〜5.5kg、オスが4kg〜6.5kgとされています。基本的に猫は1歳の頃の体重が適正な重さだといわれています。健康に過ごせるように、こまめに体重チェックをしてあげましょう。

スフィンクス猫の毛色

スフィンクス猫のうぶ毛の色はバリエーションが豊富です。

ブルー

ホワイト

スフィンクス猫の写真

ブラック

スフィンクス猫のかかりやすい病気

スフィンクス猫は耳疥癬症(みみかいせんしょう)や皮膚病、肥大型心筋症になりやすいといわれています。

耳疥癬症(みみかいせんしょう)

ミミヒゼンダニというダニの一種が猫の耳の中に寄生する病気です。

スフィンクス猫が耳を痒そうにしている時は、耳疥癬症の可能性が極めて高いです。耳を引っ掻いてしまうと、傷ができてしまうので逆効果です。

皮膚病

皮膚病の症状は、皮膚のただれや大量のフケの発生などさまざまです。皮膚を清潔に保つためにも、こまめに濡れたタオルなどで拭いてあげましょう。

肥大型心筋症

心臓の筋肉が厚くなってしまう病気です。進行すると、歩き方がおかしくなったり、呼吸を苦しそうにしたりします。

猫は病気を隠す習性があり、飼い主が気付いた時には手遅れだったというケースが少なくありません。定期健診は怠らないようにしてください。

少しでも愛猫に異常が見られた場合は、すぐにかかりつけの獣医師に相談して、指示に従いましょう。

泌尿器疾患

おしっこの病気が猫に一番多い病気です。多飲多尿でないか、尿の回数は少なくなっていないかなど、こまめにチェックしてあげてください。

スフィンクス猫の迎え方

保護猫から迎える

保護犬猫マッチングサイトのOMUSUBI

保護され、里親を探している猫は雑種だけでなく、血統書のある猫も多くいます。PETOKOTO代表・大久保の愛犬コルクも、もともと足が内股という理由でペットショップの競り市で捨てられていた元保護犬でした。

ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「ペトコトお結び(OMUSUBI)」も、ぜひ覗いてみてください。

ブリーダー・キャッテリーから迎える

血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際にブリーダーの元へ見学に行くことで、育った環境を実際に知ることができます。

また、育てる上でのアドバイスを聞くこともできます。ブリーダーさんから探してみると見つかるかもしれません。

ペットショップから迎える

ペットショップでは血統書付きのスフィンクス猫を見つけることができます。

デリケートなお肌のスフィンクス猫

魅力がいっぱいのスフィンクス猫ですが、皮膚のお手入れは入念にしてあげる必要があります。

スフィンクス猫に限らず、猫を家に迎える場合は「可愛いから」という理由だけでなく、きちんと一生お世話をするということを再確認してから家に迎えましょう。

参考文献

愛犬・愛猫のもしもの時に備えていますか?

ペトコト保険

ペットも突然病気やケガをすることがあり、その際には高額な治療費がかかることがあります。そんな時に役立つ保険の一例が、ペトコト保険です。

ペトコト保険は、ペトコトお結び(OMUSUBI)の運営や登録保護団体への寄付・支援にも活用されており、保護犬・保護猫の未来を守る取り組みにもつながっています。

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