パピヨンのおすすめカット集!頻度や料金、自宅カットの方法をトリマーが解説
パピヨンは、蝶々のような耳の飾り毛が特徴の犬種です。お手入れは清潔を保つ意味でも大切ですし、いろいろなカットスタイルを試しながら、改めて可愛さを感じることもできますよね♪ 実は、犬種特徴に合ったカットスタイルもあるんです。今回は、パピヨンの特徴に合ったカットスタイルを、トリマーの大森が画像を紹介しながら解説します。
パピヨンにカットは必要?毛の種類やカットの頻度
パピヨンはトリミング犬種ではないので、基本的には毎日のブラッシングが大切です。その上で、カットをお好みでしてみてもいいでしょう。
パピヨンの被毛
パピヨンはシングルコートです。アンダーコート(オーバーコートの下にある毛)を持たず、オーバーコート(犬の体の表面にある毛)だけの被毛のことをシングルコートと言います。換毛期がないので抜け毛が少なく、さらさらヘアーで毛が薄いです。抜け毛は少なくても爪が伸びたり、肛門線が溜まったりするので、月に一度のグルーミングは大切です。パピヨンのカットの頻度
本来パピヨンはトリミング犬種ではなく、グルーミング犬種と呼ばれ、足先周りを整える程度でカットをしなくても良い犬種です。そのため、カットの頻度としては、月に一度程度、シャンプーに合わせて行ってあげると良いでしょう。パピヨンのカット料金とかかる時間
地域によってさまざまですが、シャンプーコースが3000円~5500円で、トリミングコースは4000円~8000円>が目安です。時間はシャンプーコースが1~2時間で、カットコースは1.5時間~3時間が目安です。
パピヨンのパピー(子犬)のカットについて
ワクチンプログラムが終了してから2週間から1カ月後にシャンプー、カットのトリミングができます。免疫力や体力の点で安全にトリミングができる状態にするためです。ワクチンプログラムが終了するまでは、ブラッシングをしたり爪切りなど、簡単にできるお手入れをして清潔に保つことが大切です。パピヨンのシニア犬(老犬)のカットについて
お手入れや汚れやすい箇所があれば、毛を短くして清潔に保つようにしましょう。シニア犬はトリミングをすることが負担になるため、こまめにはせず、普段からブラッシングをしたりグルーミングスプレーなどで拭いてあげたりしましょう。もしシャンプーをする場合は、ぬるま湯で洗ってあげてください。パピヨンのカットスタイル
飾り毛カットでさっぱりと!
Photo by papilaviさん Thanks!
特徴の耳の飾り毛を短くカットして、体全体の飾り毛も短くスッキリすることで、エレガントからかわいい雰囲気のパピヨンになります!耳毛をカットするだけでも雰囲気も変わりますよね。
パピヨンだってまんまるカット
Photo by manami_sora8739さん Thanks!
パピヨンの毛量が多い子にオススメ!耳の飾り毛からお顔周りも丸くカットすることでテディベアカットの様になります。毛量が多くないと出来ないカットなので「うちの子は毛量が多い!」と言う方はぜひカットに挑戦してみて下さい。
特徴生かして!サマーカット
パピヨンの特徴といえばやっぱり耳ですよね。耳の飾り毛を残してサマーカットにすることも出来るんです。体だけ短くしたいという時にオススメです!
体は短くバリカン仕上げです。バリカンで全身カットする場合もありますが、バリカンを入れることにより毛が生えなくなったり、毛質が変わったり「バリカン後脱毛症」になってしまうことがあります。ポメラニアンに発症しやすいと言われていますが、パピヨンも発症する可能性があります。
この「バリカン後脱毛症」は、バリカン後に脱毛を起こす疾患群を総称して言いますが、実際のところ基礎疾患となる別の病気が関連している場合があります。年齢や既往歴、検査データなどなどを元に原因や治療を考えます。体にバリカンを入れてカットする場合はトリマーに相談の上、行ってください。
※短すぎると、夏は紫外線で皮膚が刺激されてしまい炎症を起こすこともあります。また熱中症にもなりやすいので注意してください。夏は通気性のいい洋服を着せてあげるなどで体温調節や熱中症対策をしてください。
お手入れ楽チン、部分カット
全体の飾り毛は残したまま、でも汚れやすい部分は清潔にしたい時にオススメのカット!お尻は桃尻カットで。お尻の飾り毛だけ短くすることによって汚れやすいところが短いとお手入れも楽チンですよね。
本来の飾り毛を生かして!
Photo by days_photoさん Thanks!
本来のカットしていない状態のパピヨンです。とっても素敵な飾り毛で、カットしないとエレガントな感じです。その名の通り蝶々のような耳ですね!
自宅でできるパピヨンのカットのコツ・方法
自宅でのトリミングは怪我をさせやすかったり、綺麗にカットができなくて失敗してしまうケースもあるため、基本はトリミングサロンでカットをすることをおすすめします。その上で、最低限の家での簡単なお手入れを紹介します。
<用意するもの>
- コーム
- スキバサミ
- バリカン
もしワンちゃんが動いてしまう時は、落ち着いてからハサミを小さく開いてカットをするようにしてください。
足裏(パット)
足裏のカットは、バリカンを使うようにしましょう。ハサミは足が動きやすく危ないため、バリカンを使うことをオススメします。バリカンの刃の短いミリ数で足裏に対して平行に小さい肉球から大きい肉球に向かって、ゆっくりと足裏から出ている毛を刈っていきます。バリカンを常にONにしたままだと怪我をさせてしまう可能性があるため、バリカンを使う時のみスイッチをONにしてあげましょう。また、ONにしたまま使用するとバリカンの刃が熱くなりやすく、ヤケドしてしまうことがあるので注意しましょう。
失敗しないカットの仕方
お家で少しだけ気になるところをカットしたい時の失敗しない方法は、できるだけスキバサミを使用するといいでしょう。毛並みの方向にハサミを向けてカットすることによって、カットした時にハサミの跡がつきづらいです。注意すること
必ず皮膚を確認することです。ハサミは刃物です。少し刃先が皮膚に当たっただけで怪我をしてしまうので、注意しましょう。被毛をかき分け皮膚を確認してから気になるところをカットして下さい。基本的にはカットはトリミングサロンでお願いすることをおすすめします。まとめ
パピヨンはカットしなくても良い犬種
毎日のブラッシングが大事
月1のグルーミングを忘れずに