
パピヨンってどんな性格?特徴・寿命・ケア・しつけ方などをトレーナーが解説
パピヨンはフランス語で「蝶」という意味を持ち、大きな耳から風になびく毛が蝶のようにかわいい犬種です。上品な印象が強いパピヨンですが、とても賢く、頭を使った遊びや運動が好きな一面もあります。パピヨンの性格や毛色、寿命や気をつけたい病気、歴史などについて詳しく紹介します。
パピヨンの基礎知識

英語表記 | Papillon |
---|---|
原産国 | フランス |
サイズ | 小型犬 |
体高 | 約20~26センチメートル |
体重 | 約4~4.5キログラム |
寿命 | 約13~15年 |
パピヨンは英語で「Papillon」と表記します。
パピヨンとはフランス語で「蝶」という意味で、毛で飾られた大きな耳が蝶に似ていることからついた名前です。
パピヨンの歴史

パピヨンはフランス、ベルギーが原産の犬種です。
16世紀の小型のスパニエルとして知られていた犬種に改良が加えられ、現在の姿になりました。蝶の羽に見えることから「バタフライ・スパニエル」とも呼ばれています。
その優雅な姿が上流階級の人たちに大人気となり、イタリア地方で多く繁殖され、高額で売り買いされていたといわれています。貴婦人たちの間では、自身の肖像画に一緒に描くのが流行したようです。
パピヨンの特徴
.jpg)
パピヨンは体が小さくて線が細い犬種です。
華奢な印象に反し身体能力は高いため、アジリティなどエネルギッシュな遊びが好きな子も多いです。
名前の由来となった蝶のような大きな耳と、ふさふさと長くまっすぐで絹のような光沢ある毛並みが特徴です。特に、胸と尻尾の被毛は羽のように軽く豊かで美しいです。
パピヨンの種類
Photo by pokastagram39さん Thanks!
パピヨンの特徴のである蝶のような立ち耳ですが、実は垂れ耳のパピヨンもいます。
垂れ耳のパピヨンは「ファーレン」または「ファレーヌ」と呼ばれ「蛾」という意味を持っています。垂れ耳のパピヨンもまた、立ち耳とは異なるかわいさがあります。
また、スタンダードのパピヨンはオーバーコート(太くて固い毛)のみのシングルコートですが、スウェーデン系のパピヨンはオーバーコートとアンダーコート(細くて柔らかい毛)のダブルコートの子もいるようです。
パピヨンの毛色の種類
パピヨンの毛色は、白地にブラックまたはブラウンの斑のブラック&ホワイト(黒白)、レッドホワイト(茶白)、セーブル、トライカラーなどがあります。レッド&ホワイト

ブラック&ホワイト

セーブル

地の毛色に黒が混ざった毛色のことをいいます。
トライカラー
Photo by azusa1129kurataさん Thanks!
ブラック、タン(黄褐色)、ホワイトの3色の毛色です。
パピヨンの育て方
.jpg)
小型犬ですが、体力があり活発のため、家の中で遊ぶだけでは満足してくれません。30分程度の散歩を2回行ってあげるのが理想です。
運動不足ストレスが溜まってしまうと「無駄吠え」や「咬みつき」などの問題行動が出やすくなります。
パピヨンのしつけ方
子犬の頃から「良いこと」と「悪いこと」を教えてあげることが大切です。パピヨンは賢いので正しくしつけをすれば従順で、飼い主の言うことを覚えてくれます。しかし賢いがゆえに一度甘やかしただけでも「吠えたらおやつがもらえた」と物事を関連付けて学習していきます。
特に家族で飼う時には、家族内でしっかりルールを決めて統一することが大切です。
パピヨンのケア・カット
パピヨンは毛の長い犬種ですが、トリミングをする必要はない犬種です。暑そうだからとサマーカットをすると、体温調節が上手くできなかったり、毛質が変わったりしてしまうこともあります。
カットよりも、毎日ブラッシングしてあげることが大切です。
パピヨンがかかりやすい病気

パピヨンは目の病気が多く「白内障」や瞼が内側にめくれ角膜に刺激を与え炎症が起きる「眼瞼内反症(逆さまつ毛)」、光を感じる網膜が正常に働かなくなる「進行性網膜萎縮」といった目の病気にかかりやすいです。
また、後ろ脚の膝蓋骨が正常な位置から内外に外れてしまう「膝蓋骨脱臼」といった病気もかかりやすく注意が必要です。
パピヨンの迎え方

一度家族に迎えたら、子犬から老犬になっても大切に、命に責任を持ちましょう。
白髪も生えれば、病気にもかかるかもしれません。お金がかかるのは家族に迎える時だけではないことを踏まえ、もう一度考えた上で迎えることを検討してください。
保護犬から迎える

保護され、里親を探している犬は雑種だけでなく、血統書のある犬も多くいます。
ペトコトの姉妹サイトである保護犬・保護猫マッチングサイト「OMUSUBI(お結び)」も、ぜひ覗いてみてください。
OMUSUBIで保護犬猫を探す
ブリーダーから迎える
好きな毛色や、血統など気にするのであれば信頼できるブリーダーから迎えるという方法もあります。実際に見学に行き、どんな環境で飼育されているのかを確認することも必要ですが、飼う上でのアドバイスも直接聞くことができます。ペットショップから迎える
ペットショップでは生後2~3カ月ごろの販売が多く、4カ月を過ぎてくると値段がだんだんと下がってくることがほとんどです。一般的な価格の相場は10~30万円ほどですが、迎え方や血統、パピヨンの毛色によっても値段が変わってきます。