猫ははちみつを食べて大丈夫? 与える際の注意点や与え方など解説

猫ははちみつを食べて大丈夫? 与える際の注意点や与え方など解説

甘くて香りがいいはちみつ。最近ではマヌカハニーも、健康的な食品として注目されています。そんなはちみつは、猫が食べても大丈夫です。しかし、ボツリヌス菌や歯周病には注意が必要です。今回は、はちみつの栄養素や猫に与える効果、与える際の注意点などを説明します。

猫ははちみつを食べても大丈夫! でも歯周病には注意

はちみつ

猫もはちみつを食べても大丈夫です。ただし、過剰な摂取は肥満などにつながるため、与えすぎは注意が必要です。少量だけ与えてあげましょう。また、糖質の摂取は歯周病など歯の病気につながります。与えた後は、歯磨きをできるだけするようにしてあげるとよいでしょう。

肉食動物の猫は甘味を感じる味蕾(みらい)がありませんので、甘いから喜んで食べているということはありません。猫は舌触りを気にする動物なので、ねっとりした粘り気が好きな理由かもしれません。


がんや咳に効果があるかは謎

猫にはちみつを与えると、がんや咳、てんかん、腎臓病を改善する、薬に効果があるといった説がありますが、信頼される論文などのデータは発表されていないのが現状です。


はちみつの栄養素について学ぼう!

はちみつ

はちみつは、ミツバチが花の蜜を巣に持ち帰り、口の酸化酵素の働きで糖質(グルコース&フルクトース)に変化してできたものです。

ビタミンやミネラルが豊富に含まれた天然甘味料

はちみつには、タンパク質、ビタミン、カルシウム、カリウム、鉄、ミネラルが含まれています。それらの成分は体内に吸収されやすいイオンの形ではちみつに含まれています。

カロリーは抑え目

はちみつは砂糖の1/3の量でも同じ甘さがあるため、砂糖よりもカロリーは控え目です。食べ過ぎは良くありませんが、ダイエットにも効果的です。消化吸収に優れているため、疲れた時やエネルギー補給にも適しています。

はちみつの与え方

はちみつ

意識的に与える食材ではないため、はちみつを毎日与える必要はありません。与え過ぎは過剰な糖分の摂取にもなり、肥満や歯周病になる可能性があります。与える場合は指につけて舐めさせてあげる程度にしてあげましょう。

はちみつ与える際に気を付けたい注意点

はちみつ

猫にはちみつを与える場合、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。

アレルギー

アレルギーを持っている子もいるので、最初は少量を食べさせることからスタートしましょう。アレルギー症状の中には、下痢なども含まれていますが、必ずしもアレルギーが原因ではない場合もあります。しかし、下記のような症状が出たらすぐに獣医さんに相談するようにしましょう。

  • 下痢や嘔吐
  • 皮膚をかゆがる
  • 元気がなくなる
  • 目の充血

ボツリヌス菌

人間の赤ちゃんでも話題になりましたが、はちみつに含まれやすいボツリヌス菌の「芽胞(がほう)」と呼ばれる菌の卵・種のようなものが腸の中に入ると、発育・増殖して毒素を出すことでボツリヌス症が引き起こされます。

ボツリヌス菌自体は、大人でも激しい食中毒症状を引き起こす原因菌です。子猫のようにまだ消化器官が成長していない場合は注意が必要です。症状として便秘や元気消失が考えられます。そのため、子猫の頃からの与え過ぎには要注意です。

はちみつに限らず、猫にとって初めての食べ物を与えるのは、摂取後はしばらく様子を見られる時にしましょう。食べさせた後に一緒にいられない場合は、その後の様子を観察することができないので、試す機会をずらした方が適当です。もし、はちみつを食べて体調を崩した場合の対処法は、早めに動物病院に連絡をすることが懸命です。その際に、どの程度、いつ食べたかをきちんと説明するようにしましょう。

※関連リンク:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。(厚生労働省)

マヌカハニーは猫にも効果的?

ねこ

昨今、健康食品の一つとして話題の「マヌカハニー」。マヌカハニーは、ニュージーランドに生息するマヌカ(学名:ギョリュウバイ)の花の蜜から作られたはちみつです。マヌカハニーには特別な殺菌成分が含まれ、大腸菌やピロリ菌の抑制や殺菌などの治療に高い効果があることが分かっています。

マヌカハニー研究の第一人者であるニュージーランド国立ワイカト大学、ピーター・モラン博士が、はちみつには含まれない「食品メチルグリオキサール」と呼ばれた非過酸化水素という殺菌成分が含まれることを発見しました。この成分が、はちみつよりも高い殺菌効果を発揮すると検証されています。それだけでなく、高い抗ウイルス性効果を持つため、歯石や歯肉炎の減少による歯周病の防止に効果的だと発表されています。

猫において、マヌカハニーの効果が執筆された論文はまだ確認できていませんが、人間と同じく、一般的なはちみつよりも整腸作用や歯周病の予防につながることが期待できるかもしれません。

はちみつは積極的に与えなくて大丈夫

猫の横顔

薬を飲んでくれない場合ははちみつなど粘り気のあるものと一緒に与えてあげると猫は喜んで飲んでくれるかもしれません。ただし、はちみつの与えすぎは猫にとってよくありません。

最終的には愛猫の健康は飼い主さん次第です。そのため、きちんと正しい情報を理解した上で、愛猫がずっと健康で長生きできるように大切に育ててあげてくださいね!

※本記事は猫にはちみつを積極的に食べさせることを推奨するものではありません。猫に健康的な食べ物は、栄養がバランス良く摂れるように配合された総合栄養食としてのキャットフードです。雑食動物の人と違って猫は肉食動物です。人の体に良いからといって猫にも良いとは限りません。逆に悪影響となったり、必要な栄養の吸収を阻害したりすることもあります。

ただ、食事は飼い主と愛猫の絆を強くする大切な時間でもあります。同じものを食べたいと思ったり、欲しそうにしている愛猫に少しわけてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんなときは必ず与えても大丈夫なのかを調べ、適切な与え方や量(あくまでおやつとして)を守り、様子を見ながら与えるようにしてください。

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