
おうち時間が長い今、膝の上で猫をなでながら(またはなでている妄想をしながら)本を読んでいたいと思う方も多いのではないでしょうか。今回の記事では「猫好き!」「本好き!」という方のために、猫を取り上げた小説から写真集や絵本、ちょっと不思議な猫専門の本屋さんなどを紹介します。
猫が主役の小説・物語7選
活字を頼りに脳内へ物語を映す——読書をしているひとときは至福ですよね。休日に猫をなでながら本を読んだり、通勤通学の途中で「あともう1ページ」と読み進めたり。そんな時間が好きな方へ、猫が主役の小説と物語を紹介します。
通い猫アルフィーの奇跡
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猫のアルフィーの目線で描かれた作品です。アルフィーは飼い主を亡くしたことをきっかけに、複数の家を行き来する「通い猫」として生きることを決意します。
アルフィーが目星をつけた4つの家庭は、それぞれ現代社会の息苦しさや問題を抱えていました。人を愛した猫、猫を愛した人によって起こる奇跡の物語。心を和ませ、ときに笑いを誘う一冊です。
| 著者 | レイチェル・ウェルズ/訳:中西和美 |
|---|---|
| レーベル | ハーパーBOOKS(シリーズ第1弾) |
ポテト・スープが大好きな猫
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村上春樹さんが翻訳を手がけた一冊です。テキサスに住むぶっきらぼうなおじいさんと、我が強くておじいさんが大好きな猫の話。
大きな愛情表現があるわけではないのに、双方が大切に想いあっているのがよく伝わってきます。静かな田舎暮らしと、2人のあいだにある信頼関係に癒やされます。
| 著者 | テリー・ファリッシュ/訳:村上春樹 |
|---|---|
| レーベル | 講談社文庫 |
私の猫がいない日々
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著者の熊井明子さんが体験した、猫たちとの出会いと別れの物語です。
この本の魅力は、何といっても猫を描写する文章にあります。仕草や特徴を表す一文ごとに大きな愛情が詰まっていて、読み手まで登場する猫たちが愛おしくなります。
「私の猫がいない日々……それは私にとって夜だった。しかし、その日々を通して、私は自分を、そして猫をみつめ直すことができたのである。」
| 著者 | 熊井明子 |
|---|
旅猫リポート
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飼い主のサトルと、銀色のワゴンに乗った猫のナナが、新しい飼い主を探して日本各地を旅する物語です。
語り手を務めるナナの軽口がおかしくて、笑いながら読み進めていると、旅の理由が少しずつ明らかになっていきます。終盤は涙なしには読めないという声が多い一冊です。
| 著者 | 有川浩 |
|---|---|
| レーベル | 講談社文庫 |
2018年には実写映画化され、サトル役を福士蒼汰さんが演じました。PETOKOTOでは公開時に福士さんへインタビューをしています。
世界から猫が消えたなら
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余命わずかと告げられた主人公が、1日の命と引き換えに世界から何かを1つ消していく——という設定の物語です。
電話、映画、時計と消していった先に、飼い猫のキャベツが候補に挙がります。猫と暮らす人ほど、読み終わったあとに足元の猫を見る目が変わるはずです。
| 著者 | 川村元気 |
|---|---|
| レーベル | 小学館文庫 |
猫を抱いて象と泳ぐ
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チェスの盤上だけで生きた少年と、彼のそばにいた猫のポーンを描いた長編小説です。
物語のテンポは静かですが、読んでいるあいだずっと柔らかい光に包まれているような感触があります。一人になりたい夜にゆっくり読みたい一冊です。
| 著者 | 小川洋子 |
|---|---|
| レーベル | 文春文庫 |
猫語の教科書
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「人間の家を乗っ取る方法」を猫が猫に向けて指南する、という体裁で書かれた風変わりな一冊です。
甘え方、鳴き方、寝床の確保の仕方まで手取り足取り。読み終わる頃には、うちの猫もこの本を読んだのではないかと疑いたくなります。
| 著者 | ポール・ギャリコ/訳:灰島かり |
|---|---|
| レーベル | ちくま文庫 |
猫が登場する絵本4選
絵本は絵柄も一緒に楽しめるので、子どもと読む時間にぴったりです。子どもの頃はただ楽しんで読んでいた絵本も、大人になってから読み返すとまた違う物語が見えてきます。そのギャップが心に訴えかけるのか、大人になってから絵本にはまる人も少なくありません。
こねこのぴっち
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猫好きから絶大な人気を誇る絵本です。白と黒を基調にしたシンプルな絵で、動物たちの持ち味が生き生きと描かれています。
末っ子のぴっちが、ほかの動物のまねをしようとして失敗を重ねる展開は、子どもから大人まで愛されています。
| 著者 | ハンス・フィッシャー/訳:石井桃子 |
|---|---|
| シリーズ | 岩波の子どもの本 |
100万回生きたねこ
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言わずと知れた名作です。生と死について、どこか哲学的な要素を含んだ絵本で、大人こそ手元に置いておきたくなります。
子どもの頃に読むのと、大人になってから読むのとでは、受け取るものがまったく違います。節目ごとに読み返したくなる一冊です。
| 著者 | 佐野洋子 |
|---|---|
| シリーズ | 講談社の創作絵本 |
ねえ だっこして
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赤ちゃんが生まれたことで、お母さんに甘えるのを我慢しようとしている猫が主人公です。
健気な姿勢と切ない表情に、心をつかまれます。「読んだあと、うちの猫を抱きしめたくなった」という声が続出した絵本です。
| 著者 | 竹下文子/絵:田中清代 |
|---|
ねこのピート だいすきなしろいくつ
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何が起きても動じない、ひたすらに明るい猫のピート。普通なら落ち込んでしまう場面でも、歌いながら前へ進みます。
「前を向く方法はピートに教えてもらいたい」と思える絵本です。シリーズものなので、気に入ったら長く付き合えます。
| 著者 | エリック・リトウィン/絵:ジェームス・ディーン |
|---|---|
| シリーズ | ねこのピート |
猫の写真集3選
猫の写真集はいつだって人気です。そこに一工夫ほどこし、笑いや癒やしを届けてくれる本を紹介します。
人生はニャンとかなる!
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発売と同時に大人気となったシリーズの1冊目です。心にぐっとくる格言と猫たちの写真が、笑いと明るい気分を運んできてくれます。
プレゼントとしても人気で、カレンダーやトランプなどの派生商品も出ています。続編の『人生はもっとニャンとかなる!』もあります。
| 著者 | 水野敬也・長沼直樹 |
|---|
ねこサプリ 人によく効く
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プロ・アマを問わず集められた写真から厳選された、新書サイズの写真集です。
猫たちのさまざまな表情と、添えられた言葉の組み合わせが効きます。じっくり眺める人もいれば、電車のなかでぱらぱらめくる人も。好きな楽しみ方ができる一冊です。
| 判型 | 新書サイズ |
|---|---|
| 収録 | 写真150点 |
ワル猫だもの
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かわいいだけでは物足りない、という人におすすめの一冊です。鋭い表情をした猫たちの「ワルさ」が、かえってキュンとさせてきます。
構図も見事で、猫好きへのプレゼントにも向いています。
| 著者 | 南幅俊輔 |
|---|---|
| シリーズ | SUN-MAGAZINE MOOK |
これから猫を迎える人に読んでほしい本3選
猫を迎えるときは、猫について基本的なことを学んでおきたいもの。相手はミステリアスで繊細な猫です。本や経験者の力を借りて、しっかり準備しておきましょう。
猫を飼う前に読む本 猫専門医が教える
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PETOKOTOの専門家ライターでもある山本宗伸先生が監修した、猫を迎える前に読みたい一冊です。
スタイリッシュなデザインで、写真を多く使った説明がとてもわかりやすくまとまっています。
| 監修 | 山本宗伸(獣医師) |
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0才から2才のネコの育て方
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「猫を飼うのは初めてで、わからないことだらけ」という方には、年齢ごとに区切って書かれた飼い方の本がおすすめです。
飼い主さんが抱きやすい悩みや疑問に対する答えが並んでいます。写真も多いので、初心者の方でも読み進めやすい構成です。
| 著者 | 南部美香 |
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猫の急病対応マニュアル
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猫は体調の悪さが表に出にくく、「様子がおかしい」と気づいたときには状態が進んでいるケースも少なくありません。
PETOKOTOの獣医師ライターである佐藤貴紀先生が執筆した本書には、代表的な46の症状に対して飼い主さんができる対応がまとめられています。
動物病院に着くまでにできることを知っておくと、いざというときに落ち着いて動けます。猫と暮らす家庭に1冊置いておきたい本です。
| 著者 | 佐藤貴紀(獣医師) |
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猫好きによる、猫好きのための本屋さんと図書館
猫を題材にした本はたくさんありますが、「目的の本はないけれど何か読みたい」というとき、1冊ずつ探すのは大変です。猫の本だけを集めた本屋さんや図書館があるのをご存じでしょうか。猫好きにとってのオアシスのような場所を紹介します。
猫本だけのオンライン書店「書肆吾輩堂」
書肆吾輩堂(しょしわがはいどう)は、実店舗を持たないオンライン上の書店です。店主の猫愛がこれでもかと詰まったサイトは、眺めているだけでも猫好きにはたまりません。
絵本から大人向けの小説まで幅広くそろい、アーティストとコラボした猫グッズも販売されています。

猫グッズもたくさん! 本の聖地・神保町の「にゃんこ堂」
神保町にある姉川書店の店内に併設された「猫本専門 神保町にゃんこ堂」。常に多数の猫本を所狭しと並べていて、手に取って選びたい人には最高の書店です。
にゃんこ堂で本を購入するとオリジナルブックカバーをプレゼントしてもらえます。オンラインのサイトもあるので、遠方の方はそちらから覗いてみてください。

司書はモフモフの猫「小さなお庭と猫の図書館」
大阪にある図書館です。猫に関する本がたくさんあり、自習スペースやお庭もある憩いの場になっています。
司書を務めるのは、モフモフの毛並みが特徴的なシュレちゃん。ワークショップや展覧会が開かれることもあります。

ねこ館長がいる公立図書館「猫ノ図書館」(岩手県・奥州市立胆沢図書館)
岩手県奥州市の市立胆沢図書館に、猫の本だけを集めた一角「猫ノ図書館」があります。2019年の開設以来、ねこ館長の「むぎ」くんが毎年辞令を受け取りながら看板役を務めていて、記念イベントや企画展も続いています。
公立の図書館なので、誰でも無料で利用できるのがうれしいところ。開館日や館長の出勤日は変わるので、訪ねる前に公式の案内を確認してみてください。
自分に合った猫本の楽しみ方を見つけよう
ひとくちに猫の本といっても、小説、絵本、写真集、飼い方の入門書と幅広く、足を運べる書店や図書館もあります。
膝の上に猫を乗せて読むもよし、通勤の電車でページをめくるもよし。自分に合った猫本の楽しみ方を見つけてみてください。
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