猫の命を脅かす天敵たち カラスなど家の外は危険がいっぱい

猫の命を脅かす天敵たち カラスなど家の外は危険がいっぱい

肉食獣である猫はもともと小動物などを狩る習性を持っていますが、実は捕食される側になってしまうこともあります。例えば人間を攻撃することもあるカラスは猫を攻撃することもあり、特に子猫にとっては最も注意が必要な天敵です。猫は室内飼いが原則ですが、今回はその理由の一つでもある猫の命を脅かす天敵について解説します。

猫には天敵がいる?

猫の天敵

天敵とは、ある特定の生き物を捕食したり駆逐してしまう動物や生物のことです。猫にも天敵となるような動物がいるのでしょうか。

猫は肉食獣だが捕食される側になることも

現在ペットとして暮らしている猫の祖先は、リビアヤマネコという野生種の猫です。リビアヤマネコは現在でも中東からアフリカにかけての砂漠地帯に生息している、外見がキジトラ猫にそっくりな肉食獣です。肉食獣ですので小さな動物や爬虫類、鳥や虫などを捕食します。それらの生き物にとって猫は天敵となり得るのですが、猫にもまた天敵が存在します。

猫は鋭い爪と牙、優れた運動神経を持っているものの、体の大きさは成猫になってもせいぜい3~5㎏程度しかありません。特に子猫のときに他の動物に捕食されるリスクはとても高く、人間の庇護下で生きられない場合は、ほとんどの子猫が死んでしまうことも珍しくありません。


猫を襲う天敵

猫の天敵カラス

猫を襲う天敵となり得る生物は実は身近にたくさんいます。

カラス

日本中どこにでもいるカラス。雑食なので動物の肉も食べますし、小さな動物であれば襲って殺し、食べてしまうことは珍しいことではありません。大人になった猫はカラスに対抗する力を持っていますし、よほど病気で弱っていたり、動けないといった状態でなければ生きている状態で襲われることはないでしょう。

しかし生後4カ月程度までの子猫は、カラスに襲われる可能性は低くはありません。子猫を外に出すということはカラスに襲われる危険が非常に高いです。

ハクビシン

ハクビシンは近年数が増えてきた野生動物の一種です。ハクビシンはよく農作物を荒らすこと知られていますが、雑食の動物なので動物の肉も食べます。ハクビシンは山奥深くに生息しているのではなく人家の近く、ときには家の中にまで巣を作って住んでしまいます。そのため猫の暮らす環境とバッティングしてしまい、猫が放し飼いにされていた場合はハクビシンに遭遇する可能性は低くはありません。

ハクビシンは攻撃性が高い動物なので、猫の反撃にもひるまず猫を殺してしまうことはたびたびあります。また子猫を狙って捕食することも珍しくありません。実際に筆者は猫を放し飼いにしていた人が、ハクビシンと思われる動物に殺されたということ例を何件も知っていますし、子猫がハクビシンと思われる動物に食べられてしまったという事例も知っています。

ハクビシンは田舎にいるものと思っている方もいるかもしれませんが、人里を好んで生活する動物なので、実は都会でも見かけることはあります。新宿での目撃情報もあるほど、都会で生きる術を身に着けています。

蛇も猫の天敵とされています。一時期きゅうりに驚く猫が話題となりましたが、驚く理由は「きゅうりが蛇に似ているからだ」といわれたことありました。確かに大きな蛇であれば猫を捕食することもあるでしょうし、捕食しなくても毒蛇であれば噛まれたら猫は死んでしまいます。

アライグマ

近年、日本でもペットから野生化したアライグマが問題になっていますね。アライグマはアニメの影響などで可愛らしい動物だと思っている方が多いですが、実はかなり気性が激しく飼育が困難な動物です。現在は法律で飼育を禁止されていますが、過去にブームに乗ってペットとして飼ったものの飼育しきれず、捨てられたアライグマが日本でも野生化して増えています。

アライグマは雑食性ですので、動物の肉も食べます。さらに攻撃性も高いので猫を殺すことがあります。カナダなど海外でも、アライグマは警戒心が低いことからで街の中によく現れ、猫を殺す動物として知られています。

犬はきちんとしつけを受け、猫を家族として認識すれば猫と仲良くすることもできますが、そうでなければ猫を攻撃してしまいます。現在ペットとして飼われている犬が猫を食べることはないでしょうが、襲うことは十分に考えられます。筆者は野良猫の子猫が、猟犬に襲われてしまった場面に遭遇したことがあります。飼い主に協力してもらいなんとか犬から子猫を引き離しましたが、残念ながら助かりませんでした。

また悲しいことに、犬を飼っている人が猫に対して犬をけしかけることもあるようです。これは動物愛護法に反することなので絶対してはいけないことですが、犬は猫を攻撃することがあるので、家族として暮らしている犬以外には、近づけないようにしなくてはいけませんね。

猛禽類

人間の居住地域でも、ハヤブサやチョウゲンボウ、ノスリ、トビ等の猛禽類を見かけることがあります。猛禽類はカラスに比べると警戒心が強いので、人間が暮らす地域で猫が襲われる件数は少ないですが、全くないというわけではありません。特に子猫の場合は要注意です。

猫を襲う可能性がある動物

猫の天敵きつね

猫を襲ったという実際の話はほとんど聞きませんが、可能性が無いとは言えない動物たちもいます。

タヌキ

タヌキは警戒心が薄く、人里によく現れる動物であるために猫と鉢合わせする機会はあると考えられます。実際、筆者も春先や秋にはタヌキの姿を見かけることもあります。タヌキも雑食性の動物ですがハクビシンやアライグマのようにあまり攻撃的な性格ではないので、タヌキが猫を襲ったという話は聞いたことがありません。ただし、やはり雑食の動物ではあるので、特に子猫は注意が必要でしょう。

猿も雑食性の動物ですが、木の実などの植物性のものを多く食べます。しかし、猿は食べるためではなく、遊びで小さな動物や鳥を殺してしまうことがあるようですし、サルがライチョウを殺したという報告があります。成猫が襲われる心配はあまりないでしょうが、子猫はやはり注意が必要でしょう。

狐は日本中どこにでもいる動物で、食性は肉食に強い雑食です。そのため主に小さな動物や鳥などを狩って生きています。小さな子猫であれば狐に襲われて、食べられるリスクはあるでしょう。ただし狐は、ときどき人里に降りてくるものの、ハクビシンやタヌキのように警戒心が薄いわけではないので、めったに人里に降りてくることはなく、猫と鉢合うことは少ないと考えられます。

イタチ

イタチは日本に広く生息している肉食獣です。体重が2㎏以下の小さな動物ですが、攻撃力は高いです。ネズミや鳥などを捕食するために人里に降りてくることも珍しくありません。

猫は完全室内飼育をしましょう

紹介してきた通り、実は身の回りには猫の天敵や天敵となり得る動物はたくさん存在しています。近年よく耳にするのは、カラスとハクビシンが猫を襲うという事例で、筆者の身の回りでも何回も起きています。特にハクビシンは人間の近くに住んでいますし、体も大きく攻撃力が高いので大人の猫でも殺してしまいます。

猫を天敵から守るには完全室内飼育をすることが一番です。天敵に襲われると、たとえ命を取り留めたとしても、大きなけがを負ってしまったり、生涯にわたり障害を負うことになってしまうかもしれません。

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