猫の座り方で気持ちが分かる? 香箱やしっぽ巻き、病気の可能性がある座り方まで紹介

猫の座り方で気持ちが分かる? 香箱やしっぽ巻き、病気の可能性がある座り方まで紹介

猫は「液体なのでは?」と言われるほど体がやわらかい動物。座る姿もさまざまで、愛らしい姿を見せてせてくれますよね。猫の座り方は「香箱座り」や「しっぽ巻き座り」などそれぞれ呼び名が付いていますが、皆さんはいくつ知っていますか? 座り方から猫の気持ちが少しわかるかもしれませんし、体調の変化に気付くことができるかもしれません。今回は、猫の代表的な座り方を6つ紹介します。


猫の座り方の種類(名前)と気持ち

猫は座り方もさまざま。かわいい座り方や面白い座り方など、日常の場面で癒やされることもたくさんありますね。それぞれ紹介します。

香箱(こうばこ)座り

猫の香箱座り
猫の座り方で最も知られているのが「香箱座り」ではないでしょうか。香箱とはお香などを入れておく箱のことで、四角や長方形の形をしています。香箱座りとは、猫が後ろ脚と前足をお腹側に折り込んでうつぶせの状態でいることを言いますが、このきちんと四角くまとまった状態が香箱に似ていることからそう呼ばれるようになりました。
筆者的には香箱というより丸いフォルムがおはぎに近いような気もします。英語では香箱座りのことを「catloaf(キャットローフ)」(※ローフは焼いたパンの塊のこと)と呼ぶのですが、猫の香箱座りの様子がパンの塊に似ているからです。確かに、山形食パンを切る前の焼き上がったままの形がそっくりかもしれませんね。
香箱座りをしているときは、手足がお腹や胸の下に折りたたまれた状態なので即座に動くことができません。つまり、猫が香箱座りをしているときは安心してリラックスしている状態です。そのため外にいる猫がこの状態でいることは珍しいといえます。安全なおうちで飼い主さんのそばでゆったりできるからこそ見られる座り方なのですね。ただ、香箱座りはすべての猫がするわけではなく、しない猫もいるようです。筆者は7㎏の愛猫が香箱座りをしているのを見たことがありません。体の大きい子はこの体制をしにくいともいわれています。
香箱座りをしているときはリラックスしているときですので、体調面でも良好であることが多いでしょう。しかし香箱座りをしているから必ずしも健康とは限りません。先日、筆者宅の終生保護猫が長時間の間、香箱座りをしてしました。眠いのかと思いましたが、遊んだり走ったりする姿がほとんどなく、表情もなんとなくどんよりした様子。いつも完食のご飯を残し、ウンチもかなり固く量が少なかったので病院へ行きました。結果、季節の変化に伴う体調不良ということで、整腸剤や便を柔らかくする薬を処方していただき、現在は復活しました。香箱座りをしているから必ずしも健康そのものというわけではないときもあるかもしれません。愛猫の普段の様子をよく観察することが大切ですね。

スフィンクス座り

猫のスフィンクス座り
スフィンクス座りとは、後ろ足をたたんでお腹を床に付け、前足は前方に伸ばしたままの座り方のことです。犬はよくこの座り方をよくしていますよね。その名の通り、エジプトのスフィンクスに似ているのでこう呼ばれています。スフィンクスは顔は人間で体はライオンという想像上の生き物ですが、確かに前足を伸ばして頭を上げて座っている姿はスフィンクスそのものに見えます。
スフィンクス座りをしているときは、香箱座りをしているときよりもすぐに動ける体制です。リラックスはしていますが、「すぐ動けるように」という気持ちの表れでもあるでしょう。スフィンクス座りのときもあまり重篤な病気である可能性は低いと思われます。特に頭をしゃんと上げているときは大丈夫でしょう。しかし、頭を下げ(前足に付け)元気がない様子であるときは、どこか体調が悪いこともあるかもしれません。表情や行動に気を付けて観察しましょう。

エジプト座り

猫のエジプト座り
後ろ脚を折りたたんでお尻を付け、前足を顔の下あたりにそろえておく座り方を「エジプト座り」といいます。犬の「お座り」に似ていますね。犬がする場合は前足は広がっていますが、猫は両方の前足をぴったりとくっ付けて座ります。この座り方はエジプトの猫の女神であるバステトが猫の姿をとったときの座り方に似ていることからそう呼ばれるようになりました。
エジプト座りはたたんでいるのは後ろ脚だけで、うつ伏せの状態の座り方よりも瞬時に動けますね。警戒レベルはほかの座り方よりも少し高いといっていいでしょう。ちなみに、エジプト座りは別名で「三つ指座り」とも呼ばれます。旅館の女将さんがお客さまを迎えるときに三つ指をついてあいさつをする様子に似ていることからそう呼ばれているようです。

しっぽ巻き座り

猫のしっぽ巻き座り
しっぽ巻き座りは、エジプト座りからさらにしっぽを前足に巻き付けている座り方のことです。しっぽを脚に巻き付けているのは警戒をしている気持ちの表れと言われています。たしかにきちんと座ってしっぽまで巻き付けているときの猫の表情は少し緊張気味のときが多いように見受けられます。あまり見慣れないものを見るときなど、ちょっと不思議そうにこの座り方で見ているときがあります。
足の上にしっぽを置くことから、しっぽを汚したくないという気持ちや、寒いときの防寒の役割をするという意見もあるようです。筆者的にはちょっと緊張しているのできゅっと身を固めているように見えます。

横座り

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横座りとは、前足はスフィンクス座りのように前方に伸ばしておき、お腹から後ろの部分が横になり後ろ脚も横に投げ出す座り方を言います。足を片側に投げ出して座る様子から名付けられ、また女性の正座が片側にずれた座り方にも似ていることから「女座り」とも呼ばれています。この座り方のときは比較的リラックスしていると言えるでしょう。

猫の座り方がおかしいときは病気の可能性も

猫の座り方がいつもと違う、一般的な猫と少し違って「おかしいかも?」と思う場合は病気の可能性もあります。

暗い場所にうずくまっている

猫が薄暗い場所にじっとうずくまっているときは体調が悪いサインかもしれません。猫は自分が具合が悪いことを隠そうする動物です。「猫は死ぬときに身を隠す」と言わるのはこのためでしょう。猫は狭く薄暗い場所に安心感を感じるので、そのような場所に長時間うずくまっているときは、どこか具合が悪いのかもしれません。普段は遊ぶのに全く興味示さない、食欲がないなどほかの様子を合わせて観察し、少しでも体調不良が疑われるときは早期に動物病院に行くようにしてください。

座り方や姿勢が変わる

猫も寝がえりをうったり、座り方を変えたりしますが、それぞれ好みの姿勢を多くとる体勢があります。いつもと違う姿勢をとっているときはどこかが痛いのかもしれません。シニア以上になると関節炎などを発症しやすい傾向がありますが、猫は体調の悪化を隠す動物なので、かなり進行するまで気が付かない場合も多くあります。特にシニア以上になったら日ごろの座り方にも気を配ってあげるといいですね。

スコ座り(おやじ座り)

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インターネット上でもかわいいと人気の「スコ座り(おやじ座り)」ですが、この座り方をするときは病気の可能性があります。主にスコティッシュホールドがする座り方なので「スコ座り」と呼ばれます。スコティッシュフォールドは耳が曲がった姿が特徴的ですが、これは障害(病気)を固定化したものです。耳が折れる原因となっているのが骨軟骨異形成症を引き起こす遺伝子。これは耳だけでなく他の部位にも発症する危険性があります。
そのため骨軟骨異形成症による手足の痛みを軽減するため、なるべく足に体重がかからない「スコ座り」をしていると考えられています。スコティッシュフォールド以外でもひんぱんにこの体制をとる場合は、手足や関節の痛みを抱えている可能性がありますので獣医に相談することをおすすめします。

猫の座り方で気持ちや体調を知ろう

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猫はそのときの気持ちによっても座り方を変えることがあります。体調悪化のサインである場合もありますので、普段の様子をよく観察しておくことが大切です。猫は人間の言葉を話せませんし、病気であることを隠す動物です。飼い主さんが細かな点に気を配ってあげたいですね。
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