
猫の座り方で分かる5つの気持ち!座り方が変な場合は病気に注意
猫は「液体なのでは?」と言われるほど体がやわらかい動物。座る姿もさまざまで、愛らしい姿を見せてせてくれますよね。猫の座り方は「香箱座り」や「しっぽ巻き座り」などそれぞれ呼び名が付いていますが、皆さんはいくつ知っていますか? 座り方から猫の気持ちが少しわかるかもしれませんし、体調の変化に気付くことができるかもしれません。今回は、猫の代表的な座り方を6つ紹介します。
猫の座り方の種類(名前)と気持ち
猫は座り方もさまざま。かわいい座り方や面白い座り方など、日常の場面で癒やされることもたくさんありますね。それぞれ紹介します。香箱(こうばこ)座り

筆者的には香箱というより丸いフォルムがおはぎに近いような気もします。英語では香箱座りのことを「catloaf(キャットローフ)」(※ローフは焼いたパンの塊のこと)と呼ぶのですが、猫の香箱座りの様子がパンの塊に似ているからです。確かに、山形食パンを切る前の焼き上がったままの形がそっくりかもしれませんね。
香箱座りをしているときは、手足がお腹や胸の下に折りたたまれた状態なので即座に動くことができません。つまり、猫が香箱座りをしているときは安心してリラックスしている状態です。そのため外にいる猫がこの状態でいることは珍しいといえます。安全なおうちで飼い主さんのそばでゆったりできるからこそ見られる座り方なのですね。ただ、香箱座りはすべての猫がするわけではなく、しない猫もいるようです。筆者は7㎏の愛猫が香箱座りをしているのを見たことがありません。体の大きい子はこの体制をしにくいともいわれています。
スフィンクス座り

スフィンクス座りをしているときは、香箱座りをしているときよりもすぐに動ける体制です。リラックスはしていますが、「すぐ動けるように」という気持ちの表れでもあるでしょう。スフィンクス座りのときもあまり重篤な病気である可能性は低いと思われます。特に頭をしゃんと上げているときは大丈夫でしょう。しかし、頭を下げ(前足に付け)元気がない様子であるときは、どこか体調が悪いこともあるかもしれません。表情や行動に気を付けて観察しましょう。
エジプト座り

エジプト座りはたたんでいるのは後ろ脚だけで、うつ伏せの状態の座り方よりも瞬時に動けますね。警戒レベルはほかの座り方よりも少し高いといっていいでしょう。ちなみに、エジプト座りは別名で「三つ指座り」とも呼ばれます。旅館の女将さんがお客さまを迎えるときに三つ指をついてあいさつをする様子に似ていることからそう呼ばれているようです。
しっぽ巻き座り

足の上にしっぽを置くことから、しっぽを汚したくないという気持ちや、寒いときの防寒の役割をするという意見もあるようです。筆者的にはちょっと緊張しているのできゅっと身を固めているように見えます。
横座り

猫の座り方がおかしいときは病気の可能性も

暗い場所にうずくまっている
猫が薄暗い場所にじっとうずくまっているときは体調が悪いサインかもしれません。猫は自分が具合が悪いことを隠そうする動物です。「猫は死ぬときに身を隠す」と言わるのはこのためでしょう。猫は狭く薄暗い場所に安心感を感じるので、そのような場所に長時間うずくまっているときは、どこか具合が悪いのかもしれません。普段は遊ぶのに全く興味示さない、食欲がないなどほかの様子を合わせて観察し、少しでも体調不良が疑われるときは早期に動物病院に行くようにしてください。
座り方や姿勢が変わる
猫も寝がえりをうったり、座り方を変えたりしますが、それぞれ好みの姿勢を多くとる体勢があります。いつもと違う姿勢をとっているときはどこかが痛いのかもしれません。シニア以上になると関節炎などを発症しやすい傾向がありますが、猫は体調の悪化を隠す動物なので、かなり進行するまで気が付かない場合も多くあります。特にシニア以上になったら日ごろの座り方にも気を配ってあげるといいですね。
スコ座り(おやじ座り)

そのため骨軟骨異形成症による手足の痛みを軽減するため、なるべく足に体重がかからない「スコ座り」をしていると考えられています。スコティッシュフォールド以外でもひんぱんにこの体制をとる場合は、手足や関節の痛みを抱えている可能性がありますので獣医に相談することをおすすめします。
猫の座り方で気持ちや体調を知ろう!
