猫が目を細めるときの5つの意味!嬉しいサインと病気の可能性も解説

猫が目を細めるときの5つの意味!嬉しいサインと病気の可能性も解説

Share!

猫が目を細めるという行為には、どのような意味があるのでしょうか。猫が目を細めているときの気持ちや心理について解説します。また、片目だけ細めていたり閉じていたりする場合は、病気の可能性もあります。そういった際の注意点についても触れていきます。

猫が目を細めるときの5つの意味

猫

「目を細める」とは、人間であれば、愛らしいものを見たときに「かわいい」と感じる気持ちを表現することもありますね。たとえば「孫を見て目を細める」のように使われます。かわいいものを見たときに自然に口角や頬が上がり、目が細くなる状態のことを表現していると考えられます。 猫が目を細めているときも、人間と同じような心理状態なのでしょうか。

1. 好きという気持ち

猫が目を細めているときの表情を見ると、ちょっと眠そうな、穏やかな表情に見えますね。猫が目を細めているときは、相手に敵意がなく、好意を持っていることを表している表情です。 特に飼い主さんを見つめているときは、ゴロゴロ鳴きながら「大好き」という気持ちを表現しているのです。

それとは逆に、猫が目を見開いて相手と視線を合わせるときは、相手に脅威や敵意を感じて威嚇をしているという意味になります。



2. 気分が良くて眠い

気持ちが落ち着いていて、気分が良いと感じているときも猫は目を細めます。飼い主さんの膝の上でまったりしているときにも、目を細めていることがありますね。 大好きな飼い主さんのぬくもりを「気持ち良いなぁ」と感じているのでしょう。

3. リラックスしている

人間もそうですが、猫も目が開かれていてエネルギーにあふれた目つきをしているときは、パワーがみなぎり気分が高揚している証拠です。それとは逆に猫が目を細めているときは、活動的な状態ではなくリラックスしている状態なのです。

4. ご飯がおいしい

おいしいものを食べているとき、猫は目を細めることがあります。猫が食事をしている様子を観察していると、目を細めている、もしくは目を閉じているのではないかと思うような顔をしていることがありますね。これは猫がご飯を「おいしい」と感じているときの表情なのです。

筆者の愛猫たちも、ご飯を食べるときはよく目を細めて食べていますので、おいしいと思ってくれているんだと思います。

5. まぶしい

これは人間も同じですが、まぶしいときも猫は目を細めます。猫の目は、暗い場所にいると光を多く感知します。その状態でいきなりたくさんの光が入ってくると、目が順応できずにまぶしく感じるのです。人間も、まぶしければ反射的に目を細めたりしますね。

筆者の愛猫たちも、筆者が夜に帰宅して電気をつけると、まぶしそうに目を細めています。

猫が目を細めるときはどう接したらいい?

横になる猫

猫が目を細めているときは、飼い主さんはどんなふうに接してあげれば良いのでしょうか。

そっとしておく

猫が目を細めているときは、気持ちが落ち着き穏やかな気分でいるときが多いです。「大好き」という意味もあるので、飼い主さんとしては目を細められると嬉しくなってしまい、構いたくなってしまうかもしれません。しかし猫的には盛り上がっている気分ではないので、そっと見守ってあげるほうが良いでしょう。

猫が膝やベッドの上などで目を細めているときは、ゆっくりと優しく撫でてあげると良いですね。しかし、うるさく構うと嫌がられてしまうので注意してください。猫が構って欲しくないときに飼い主さんが可愛がりすぎると、猫に嫌われる原因になってしまいます。

目を細めて見てあげる

猫が目を見開きじっと相手を見つめるという行為は、相手に敵対心を抱いていることが多いです。猫の目をじっと見つめると、ふっと目を逸らされるという経験がある方もいるのではないでしょうか。

飼い主さんは「かわいいな」と思って見つめているのであっても、猫は目をじっと見つめられると威圧感を感じてしまうのです。 猫が目を細めて見つめてきたら、飼い主さんも目を細めて見つめ返してあげると、気持ちが伝わるでしょう。

猫が目を細めるのは病気のことも

目を細める猫

猫が目を細めているときは、目に異常があるときであることもあるので注意が必要です。猫は菌やウィルスに感染すると目や鼻に異常が出やすく、放置すると悪化してしまうことがほとんどなので、動物病院に早急に連れていってあげましょう。

早く治療をすれば目薬だけで治まることもありますが、重症化すると抗生剤の投与なども必要になってきますので、猫が苦しむだけでなく医療費もかかります。

片目を細めている場合

猫が「大好き」という気持ちや、「気分が良い」と思っているときに目を細める場合は、両眼を細めることがほとんどです。片目だけを細めていたり、片目だけをつぶっていたりするような状態のときは、目に異常がある場合が多いので注意が必要です。

感染症で目に異常がある場合は両目に症状が出ることが多いので、両目を細めることが多いのですが、目に傷がついたり、片目にだけ炎症が起きたりしているときは、片目だけ細めていることもあります。

両眼を細めている

両目を細めているときは、何かしらの感染症にかかっていることが多いです。俗に「猫風邪」と呼ばれるものはすべて菌やウィルスによる感染症ですので、「風邪」という俗称に惑わされずに、動物病院に連れていき治療しましょう。

目の異常を放置して重症化すると、涙や目やにが出続けるなどの異常が長期間続いてしまうこともあり、最悪の場合は失明してしまう恐れもあります。

猫が目を細めるときに疑われる病気

獣医さんに抱かれる猫

猫が目を細めているときに疑われるのは、主に以下の病気です。

結膜炎

目の結膜が炎症を起こしてしまう病気です。結膜は、眼球とまぶたをつなぐ粘膜の部分です。結膜炎は、異物の混入で結膜が傷つくことやウィスルの感染、アレルギーなどで発症し、猫にはよく見られる病気です。

結膜炎になると、以下のような症状が見られます。

  • 目を細めている
  • 目をつぶっている
  • 目を気にしている
  • 目が赤くなっている
  • 目が腫れている
  • 涙や目やにが出ている

角膜炎

目の角膜に炎症が起こる病気です。角膜とは目の表面の部分で、ゴミや遺物が目に入って傷ついたり、ケンカなどで目に傷がついたりすることで発症します。

角膜炎になると、以下のような症状が見られます。

  • 目を細めている
  • 目をつぶっている
  • 目を気にしている
  • 目が赤くなっている
  • 目が腫れている
  • 目やにや涙が出ている

角膜炎は片目だけ発症することも多いので、片目だけ細めている、つぶっているときには異常があるかもしれませんのでよく見てあげてください。

緑内障

緑内障は、眼圧が高くなってしまうことで視神経や網膜に影響を及ぼす、失明の可能性が高い病気です。猫の緑内障は比較的珍しい病気で、目が傷ついたり、目に異常があったりすることにより二次的に引き起こされることが多いようです。

緑内障になると、以下のような症状が見られます。

  • 目が大きくなる
  • 目を細めている
  • 目が痛そうにしている
  • 充血している
  • 食欲減退

筆者は緑内障の猫の世話をしたことがありますが、場合によってはかなりの痛みを伴うため、ご飯を食べなくなってしまうこともあります。

猫の緑内障の発症率は高くはありませんが、ないわけではありません。発症してしまうと失明の可能性が高く、眼球を摘出しなければならないこともあります。異常を感じたら躊躇せずに病院へ連れていきましょう。

猫が目を細めるときは穏やかに接して

リラックス中の猫

猫が目を細めているのは、気持ちが良いと感じているときであり、なおかつ愛情表現でもあることが分かりましたね。このときの猫は穏やかな気持ちでいるので、飼い主さんも構い過ぎずに優しく接してあげましょう。

病気で目を細めていると判断されるときは、早急に病院で診てもらいましょう。猫は目に異常が出やすいです。早く診てもらえば短期間で治る可能性も高まりますし、猫も苦しまずに済みますよ。