犬が高いところに登りたがる理由とは?自分が偉いと思う説について解説

犬が高いところに登りたがる理由とは?自分が偉いと思う説について解説

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犬はソファーやベッドなど、なぜか高いところに登りたがります。犬は高い場所が好きでそのような場所に登っているのでしょうか?それとも、自分が優位に立ちたいからという理由で登るのでしょうか?今回は犬が高いところに登る理由を解説します。

犬は高いところが好き?

高いところにいる犬

犬が登りたがる高い場所といえば、ソファーやベッドが多いかと思いますが、登りたがる理由は「高いが所が好きだから」ではありません。

むしろ、犬は高い場所が苦手なことが多いでしょう。

ソファーやベッドは犬が飛び乗れるくらいの高さであることが多く、恐怖心なく飛び乗りますが、それ以上の高さになると恐怖を覚える犬のほうが多いです。

犬が高いところに行く理由

椅子の上にいる犬

犬が居心地がいい場所が好き

犬も固い場所より柔らかい場所が好きです。犬がソファーやベッドに乗りたがるのは「居心地が良いから」という可能性が高いでしょう。

また、夏場は涼を求めてフローリングの床に寝ることも多い犬ですが、冬場など寒い時期にはフワフワで温かいベッドやソファで寝たいと思うのではないでしょうか。

大好きな飼い主の匂いがする

ソファーやベッドを好む理由として、飼い主の匂いがするというのもあるでしょう。

ベッドはもちろんのこと、飼い主の匂いがたくさんついている場所で、飼い主の匂いに包まれて過ごしたいと思っているのかもしれません。

犬が高いところから落ちる危険性

ソファの上にいる犬

飛び降りるのに適した体のつくりではない

運動神経の良い中型犬や大型犬であっても、飼い主に置いていかれると焦ったり、どうしても降りたい理由があったりして、飛び降りたら危険な高さからダイブすることがまれにあります。

犬は猫のように受け身ができませんし、体も柔らかくありません。高い場所から飛び降りるのに適した体のつくりではないため、ケガを負う恐れがあります。

腰に負担がかかる

犬は人間と違って四つ足で歩き、階段を降りるときは高い場所から頭をかなりの急角度で下に向けながら降りてこなければならず、慣れないうちは恐怖心を感じるようです。

しかし、胴長犬種などは腰に負担がかかる行為でもあるため、無理に階段を上り下りさせるのはやめましょう。

骨折する可能性

小型犬や子犬、老犬は骨が細くもろい場合がありますので、ちょっとした段差でも骨折する可能性もあります。

階段はもちろん、ソファーやベッドに乗っている際は飛び降りないよう注意してください。

犬は高いところに登ると偉いと勘違いする?

ソファーに寝転がる犬

高いところに登りたがるのは「犬が自分が偉いと思っているから」「高い場所に登らせると犬を人間よりも優位にさせてしまう」という説がありますが、結論からいうと迷信です。

犬の祖先からの習性を考えても「高い場所=優位」というわけではなく、高い場所に安心感や優位を覚える猫とはまったく異なります。

犬は飼い主と一緒にいたい動物です。飼い主さんのそばにいられるソファーやベッドは、信頼感と安心感を築くことはあっても、犬がわがままになったり、自分が優位に立とうとしたりする原因にはなり得ません。

犬が高いところが好きではありません

ソファーにいる犬

犬がソファーやベッドに乗るのは居心地が良いから
犬は高いところが苦手なことが多い
特に小型犬、子犬、老犬や落下や怪我の危険性があるため要注意
特にシニア期になると昇り降りは関節炎の悪化の原因にもなりますので、どうしてもソファーやベッドへの乗り降りをやめてくれない場合は、ドッグステップを設置するなど段差を少なくする工夫をしてあげましょう。