【滝川クリステル×ローラ】深刻ではなくハッピーに♪ 保護犬猫プロジェクトに懸ける2人の想い

【滝川クリステル×ローラ】深刻ではなくハッピーに♪ 保護犬猫プロジェクトに懸ける2人の想い

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滝川クリステルさんが保護犬猫の認知拡大と譲渡促進を目的とした新プロジェクト「Panel for Life」をスタート。発表会では、自身も同様に「UNI project」を進めるローラさんがサポーターとして登壇しました。ペトことでは、お二人に独占インタビューを実施し、プロジェクトに懸ける想いや滝川さんがローラさんに期待すること、動物愛護管理法の改正についてもお聞きしました。

滝川さんがローラさんに期待すること

――ローラさんが「Panel for Life」のサポーターになった経緯を教えてください。

滝川:ネットで彼女が保護猫ちゃんを引き取ったというニュースを見て、「あー、嬉しい。声を上げてくれる人が増えて、もっと関心が広まるな。一度会ってお話ししたいな」と思っていたら、違う縁で「彼女の方も会いたがってる」という話が来て、すごくタイミングが良かったんです。

ローラ:そうなの。動物の殺処分のことがどんどん気になっちゃって。「これはもっとみんなに伝えなくちゃ。変えていかなきゃ」って思っていたときに、相談した方がたまたま滝川さんと知り合いだったんですよ。「滝川さんも実はこういうプロジェクトもやってるんだよー。いつかつなげようか」って言ってくれて。「えー、そうなんだー。ぜひ会いたいですー」って。それで会ったんだよね。

滝川:このプロジェクトのことを考えてて一緒に声を上げてくれる人を探してたから、お願いしたら、「やるよー」って。何のちゅうちょも無く「なんでもやるよー」って(笑)。それぐらい熱があったので、ありがたかった。

滝川クリステルさんとローラさん

――ローラさんにはどんな役割を期待されていますか?

滝川:彼女はSNSとかで広げる力を持っていますので、アメリカに住んでいるからこそわかる実情であったり、彼女が肌で感じていることを伝えてもらいたいです。もちろん私も伝えていきますけど、例えば向こうで撮ってきたシェルターの写真を紹介して、「アメリカではこうだよー」とか。実際に住んでいるからこその説得力で説明できると思うんですね。

それから、ローラちゃんは「ワンちゃんネコちゃんはかわいいけど、飾り物じゃない」っていう感覚を持っているのがすごく良くて。彼女の世代はファッションが大好きな女の子とか多いと思うんですけど、そういった子たちにすごく影響を与えると思うんです。「こういう選択をすることがカッコいい」って思ってもらえるような価値観に移行していける人だと思うので、私はそれを期待したいです。

ローラ:私はずっと動物と生きてきたから、ロサンゼルスに住んでからもネコちゃんを探しに行きたいなって思って。そしたらロサンゼルスにペットショップはあるんですけど実は日本みたいなペットショップではなくて、保護されたワンちゃんネコちゃんがいるんです。ちゃんと綺麗にされてて、「(ロサンゼルスでは)こんなに進んでるんだ」っていうのを知って。

滝川:ペットショップだけでなく、アニマル・ウェルフェアに配慮された「お手本となるシェルター」っていうのをもっと発信してもらいたいなって思います。私も教えてもらって、みんなに共有するとか、そういう連携プレーができると思います。いろんな世代の方が表に出て発信してもらいたいです。

10年前は、この問題について「何やってんの?」みたいな感じで思われて、なかなか声を上げてくれる人がいなかったので、今やっとこうやって受け入れやすくなってきて。今後もどういう方が声を上げてくれるか期待したいなと思っています。


街中のあらゆる場に置くことが大事

――そろそろ「アニマル・ウェルフェア サミット」の時期かと思いますが、どのように企画されていますか?

滝川:実は今年は開催しないことに決めました。スタッフも限られているので、今年は「Panel for Life」に注力しようと考えていて。

――今回のプロジェクトを優先するのにはどういった意図があるのでしょうか。

滝川:視点が全く違って、「アニマル・ウェルフェア サミット」はすでにこういった問題を知っている方がより知識を増やす、深めてもらうためのアカデミックな勉強会です。今回は全国で広めて、もっと一般の方や企業などに問題を知ってもらいたいという意図があります。

滝川クリステル

――「Panel for Life」の第1弾ではIKEAや羽田空港での展示を行いましたが、今後はどのような場所で展示していく予定でしょうか。

滝川:AGATHA(アガタ)」さんや「ホテルオークラ東京」さん、「Stella McCartney(ステラ マッカートニー)」さん、「テラスモール湘南」さんで展示を予定していて、さらにご協力していただける施設をお待ちしているという感じです。2020年まで時間はもうほとんど無いので、もっと東京から地方へ広めたいという気持ちがあります。

街中のあらゆる場に置いていくのが大事だと思うので、レストランとか、例えば病院で待っている時間とか。

ローラ:病院とかいい! 私もいろいろ聞いて、どんどん協力しよう。


法改正に期待するのは蛇口を閉めること

――動物愛護管理法の改正が検討されていますが、滝川さんはどのような考えをお持ちでしょうか。

滝川:さまざまな案が出されていると聞いていますが、私が法改正に期待するのは蛇口を閉めることです。保護団体の皆さんが頑張って保護してくださっていますが、自治体に収容される犬猫が減らない限りはアニマル・ウェルフェアにのっとった殺処分ゼロは達成できません。また、ブリーダーをはじめとするペット流通の適正化にもつながってほしいと願っています。

あとは、動物虐待にもっと関心を持っていただきたいと思います。動物虐待が対人暴力につながるという関連性を考えると、犬や猫が好きではない皆さんにも大きく関わる問題ですから。これは強く言いたいです。

ローラ:声帯を切るなんて禁止しなくちゃ。それが当たり前のようにあるから。

滝川:アメリカの方が、動物虐待を許さないという気風が強いのであれば、それをどのように日本に広められるのか。ローラちゃんと今後も一緒に取り組みたいと思います。

ローラ:頑張る!


深刻にはせず、ハッピーに伝えていきたい

――最後に、「Panel for Life」への意気込みをお願いします。

滝川:私はこのプロジェクトを大きく広めていくと自分の中で確信しています。いろんな方を巻き込んでやらせてもらっているので、それくらいの覚悟を持ってやっています。あまり深刻にはせずに、パネルを見ていただければわかるんですけど、保護された犬たち、猫たちを身近に思ってもらいたいです。

一歩踏み出せない人たちの一助になればと思って、QRコードをスマホで読み取るとたくさんの保護犬・保護猫が見られる簡単なシステムにしました。これでダメだったら本当に……。

ローラ:諦めない!

滝川:諦めないよ(笑)。

ローラ:私も一緒に頑張る。

滝川:お願いね。そうやって広めていきたいと思いますので、これを読んでいる方も、自分が勤めている企業の上司に掛け合って受付とかに置いてもらってもいいし、教育機関とかカフェとか。いろいろな人の目に触れるところでの設置に協力してもらえたらいいなと思います。

ローラ:日本には優しい人がたくさんいるから、現実を知ったら協力してくれるって信じてる。知らない人がたくさんいるから、どんどん知らせてく。それも「重たく」じゃなくて、「ハッピー」に。人も動物も同じ命。一緒だから、みんな人のことも愛せる、動物のことも愛せるって信じてます。私も頑張ります!

ローラ