猫が集まっているのはなぜ? 猫の集会について解説

猫が集まっているのはなぜ? 猫の集会について解説

猫の集会という言葉を聞いたことがあるでしょうか? その言葉のとおり、猫が1カ所に集まっている様子を表現したものです。いつもは別々に暮らしている猫たちが1カ所に集まっている様子は可愛らしいですが、ちょっと不思議ですね。猫はなぜ集会を開くのでしょうか。

猫の集会とは

猫の集会とは、猫が駐車場や空き地等に集まっている様子を表現した言葉です。猫は普段は単独で暮らす動物なのに、1カ所に集まっている姿は珍しいので、「猫の集会」という呼び名がついたのでしょう。

猫の集会では、10~20匹程度の猫が集まって、のんびりと過ごす様子が見られます。喧嘩をしたり争いことをする様子はなく、お互いに適度な距離を保ってひなたぼっこをしたり、グルーミングをしたりしているようです。

猫の集会はいつ、どこで開催される?

野良猫たち

猫の集会が開催される時間や場所には決まりがあるのでしょうか?

いつ開催される?

猫の集会が開催される時間は必ずしも決まっているものではありませんが、夏から秋にかけての夕方以降に開催されることが多いようです。

猫は、昼間は寝て過ごすことが多く、夕方は活動時間帯に入ります。昼寝から目覚めて活動時間帯に入った猫たちが集まってくるのではないかと推測されます。

また夏から秋にかけての季節は、繁殖時期とも重なっておらず、比較的猫同士が平和に過ごせる季節です。

寒い季節に外で過ごすのは厳しいですが、夏の夕方や秋は猫が過ごしやすい季節でもあるので、集会に来てのんびり過ごすことは可能ですね。猫の集会は暑さや寒さが厳しくなく天候が良い、猫たちが過ごしやすい日に開催されるようです。

どこで開催される?

猫の集会が開催される場所も決まっているわけではありませんが、その地域に暮らす猫の縄張りが重なる場所にある、駐車場や公園、神社などが開催場所になるようです。

猫には大まかに分けて2つのテリトリーがあり、ホーム・テリトリーと呼ばれる他の猫の侵入を許さないごく個人的なテリトリーと、ハンティング・テリトリーと呼ばれる他の猫と共有するテリトリーがあります。

猫の集会の開催場所はハンティング・テリトリーの重なる場所で開催されていると推測されます。

参加資格はあるの?

猫の集会の参加資格は、唯一、「その集会場所がある地域に住む猫である」ということだけのようです。オスもメスも子供も大人も参加しています。

最近では猫の安全と近隣への迷惑にならないようにするために完全室内飼育が推奨されていますが、放し飼いにされている猫であれば飼い猫も参加するようです。

なぜ猫の集会は開催されるの?

猫

集会といっても人間の集会のように何かを相談したり、決めたりするわけではありませんね。もちろんおしゃべりをするわけでもありません。

あまり近づきすぎない適度な距離を保って、思い思いに過ごしているように見えます。猫は集会に行って何をしているのでしょうか。

同じ地域の猫の存在確認

前述したとおり、猫の集会が開かれる場所は、その地域に住む猫たちの共通のテリトリー内のようです。そのため、猫の集会の目的は同じ地域に住む猫同士の顔合わせや、存在確認であるという説があります。

知らない猫同士が出会ってしまうとケンカになってしまうことは珍しくないのですが、猫の集会ではケンカをしたり、争ったりしません。

お互いの顔や匂いを確認して、自分が暮らす地域にどんな猫がいるのか把握し、むだな争いをしたり、ケンカでケガをしたりするようなことを防いでいるのかもしれませんね。

お見合い

猫の集会は、お見合いパーティーや合コンのような目的、つまりパートナーを探すためではないかという説もあります。オスもメスも参加しますし、繁殖期に備えて相性の会うパートナーを探しているのかもしれません。

情報交換

特に野良猫や地域猫として暮らす子にとっては、情報交換の場になっているかもしれません。地域猫は、野良猫に避妊・去勢手術を施した後に、地域のボランティアからエサをもらいながら暮らすのですが、そこに新しい猫が現れることもありますし、元からいた猫が新入りを連れてくることもあります。

もしかしたら、猫の集会でエサ場の情報などを交換しているのかもしれません。

夕涼み

猫の集会は夏から秋にかけての夕方あたりに開催されることが多く、そこでのんびり過ごしている様子は、夕涼みをしているようにも見えます。

猫の祖先は砂漠出身なので寒い季節は苦手ですから、冬にはのんびり集会を開いている場合ではありませんし、春は繁殖や出産で集会に参加している余裕はないでしょう。

繁殖期も一段落し、猫が比較的余裕を持って暮らせる季節は夏ですが、夏の昼間に広場で集会を開くのは暑さに比較的強い猫でも心地よくはないでしょう。

日が陰ってきて少し涼しくなった夏の夕方に、気持ちよくなった猫たちが夕涼みをするために安全に過ごせると思われる場所に集まってきているのかもしれませんね。

ご飯待ち

野良猫や地域猫にとって毎日の食べ物を確保することは、生きるために大事なことです。ご飯をくれるボランティアさんやエサをくれる人が来る場所やその近くで、ご飯を待っている姿が「猫の集会」といわれるものかもしれません。

筆者の経験では、「ご飯待ち」の可能性が一番高いのではと思います。夢がない話かもしれませんが、現実に外で暮らす猫は、飼い猫のように必ずしもご飯が食べられるとは限りません。

1食、1食が彼らにとってはとても重要です。そのため食事を逃さないために、ご飯の時間近くになると猫たちが集まって待っているのです。

筆者が見かけた猫の集会と思われるものは、ほとんどがこのパターンです。子猫は遊びながら待っているし、大人の猫はひなたぼっこしながら待っていたりします。

共同で子育て

猫は仲の良いメス同士で協力して子育てをすることがあります。通常、猫は大人になるとひとり立ちし、親とは別々に暮らすのですが、メス猫の中にはずっと親子でいたり、姉妹で一緒にいたりすることがあります。

母猫と娘猫でそれぞれ子供を産んで一緒の場所で子育てをすることがあり、姉妹でもそのようにして暮らすことがあります。

実際に筆者は姉妹と思われる親猫が子猫たちを育てている現場に行き、保護活動をしたことがあります。このように複数の猫が同じ場所にいる様子が「猫の集会」として見られている可能性もあります。

特別な理由はない

「猫の集会」と呼ばれる猫の集まりですが、「理由があるのでは?」と思うのは人間の勝手な思い込みで、特に理由はないという意見もあるようです。

たまたま猫が集まってきてしまったという偶然が見せる現象という意見です。たしかに、猫が気持ち良いと感じる時間帯や場所に猫が自然と集まってくるだけということも考えられますね。

人間も参加できる?

猫

猫好きな方であれば、猫の集会に参加してみたいなと思うかもしれませんが、人間は残念ながら多くの場合、参加できません。

気配を殺して、遠くから見つめていることはできるかもしれませんが、猫の集会には色々な猫が参加しているので、人間が来ることによって立ち去ってしまう子もいるでしょう。

猫の集会に招待されたという人もいるようですが、たいていの場合は歓迎されませんので、猫ちゃんたちの邪魔にならないように見守ってあげるのがベストでしょう。

本当の理由は謎

猫

本来は群れる習性のないはずの猫が、たくさん集まって平和に過ごしている「猫の集会」は不思議で、猫好きさんなら心和む光景ですね。

「何か理由があるのでは?」と思いますが、実は本当の開催理由は謎です。猫の集会について研究した学者もいたようですが、開催場所や時期の傾向は分かったものの、なぜ開催されるのかの本当の理由は分からなかったようです。

猫が集会を開く理由とされるものを紹介してみましたが、筆者としては、「ご飯待ち」「育児の協力」の信憑性が高いのではと思います。

そして、猫は群れで暮らす動物ではないのですが、親子、兄妹はずっと仲が良かったりしますし、必ずしもずっと一人きりが好きということではないように感じます。外で暮らす猫もときどき、ひとりではない時間を過ごせるほうが安心できるのかもしれません。

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