猫が猫団子になるのはなぜ? 3つの理由と見られやすい環境とは

猫が猫団子になるのはなぜ? 3つの理由と見られやすい環境とは

2匹以上の猫を飼っていると、くっついて眠っている姿を見かけることがありますね。その状態を「猫団子」と呼びます。猫団子になっている猫たちはとても可愛らしいものです。しかし、本来は単独で生活する習性のある猫たちが、猫団子になるのはなぜなのでしょうか?

猫団子ってなに?

重なる子猫

「猫団子」とは、複数の猫がくっついている様子を表した言葉です。丸まってくっついている様子は、まさにお団子のようですね。しかし、いつも丸まってくっついているというわけではなく、丸くなっていなくてもくっついていたり、何匹もの猫がひとかたまりになっていたりする様子も含めて「猫団子」と表現されます。

英語ではなんていう?

猫団子という表現は、「お団子」を連想させることでとても可愛らしい表現となっていますが、では英語ではなんというのでしょうか。

そもそも英語には「お団子」に該当する言葉はありません。お団子は日本特有の食べ物ですね。それになぞらえて猫の様子を言い表しているので、「猫団子」は日本特有の呼び方です。英語では、「The cats are cuddling(猫がくっついてる)」などと表現されることが多く、そのままの様子を表現しています。

猫が団子になるのはなぜ?

子猫団子

寒いから

猫の祖先はリビアヤマネコであることがわかっています。リビアヤマネコは、現在でも中東からエジプトにかけての砂漠地帯に生息している、野生の小型の肉食獣です。砂漠地帯に生息しているため、寒さには弱い動物です。

猫がペットとして飼われるようになり、世界中に広まったことで、寒さにも対応できる体を持つようになった猫種もいます。しかし、猫の特徴として「寒さに弱い」という点は今でも変わりません。そのため、寒さをしのぐために猫団子になって温め合っているのです。 猫団子になっている猫たちの様子が見られるのは、主に秋から冬にかけてです。夏にはほとんど見られないでしょう。


くっつきたいから

猫はふわふわしたものが好きです。猫が寝床に選ぶ場所は、ふわふわの毛布が敷いてあるところが多いです。猫ベッドも、ふわふわした素材のものを好む子が多いでしょう。

猫がふわふわしたものが好きな理由は、もちろん触り心地が良いということもあるでしょうが、ふわふわしたものは母猫の温かさを思い出させてくれるからなのでしょう。特に、早期に母猫から引き離されてしまった猫たちは、大人になっても毛布などふわふわしたものをモミモミして吸うような仕草を見せるものです。 猫同士でくっつきあって、ふわふわしたものに包まれている幸せな気分を堪能しているのでしょう。

フレンドリーになったから

猫はそもそも単体で暮らす動物であり、犬のように群れで暮らすという習性はありません。それなのに他の猫と好んでくっつきたがるという様子が見られるのは、人と一緒に暮らすようになり、他の猫やペットと触れ合う機会が増えたことで、他の存在を受け入れやすくなったと考えられます。

つまり猫は、人と一緒に暮らすことでフレンドリーな性格になったので、他の猫と団子になってくっつくことができるようになったのです。もちろん猫それぞれの個性や性格の違いもありますから、猫全員が猫団子が好きなわけではありません。

どんな猫が猫団子をする?

猫団子

フレンドリーな子が猫団子しやすい

ものすごく寒いというような厳しい環境にいない限り、猫団子をするかしないかはその子の性格によるところが大きいです。そのため、フレンドリーな性格の子が好んで猫団子をする傾向があるようです。また、あまりフレンドリーな性格でなかったとしても、他の猫や動物と暮らすことに慣れている子は猫団子をしやすいでしょう。

人間のことはあまり好きではなくても、猫のことは好きという猫もときどきいます。そのような子が猫団子をしている姿は、よく見かけます。

子猫

子猫は、猫団子をすることが多いです。特に生後5カ月くらいまでの、本当なら親と一緒にいるべき月齢の子は、母親のぬくもりを求めるかのように他の猫にくっついていくことが多いです。

また、子猫は警戒心が薄いので猫団子をすることにも躊躇しないのでしょう。 子猫は兄弟同士だと、たいてい一塊の猫団子になって眠っています。

兄弟や親子

血が繋がっている兄弟や親子は、生涯仲が良いことが多いです。猫団子は仲が良い猫同士ですることが多いので、親子・兄弟で一緒に飼っていると、その子たちが猫団子をする姿を頻繁に見かけることができます。

仲良しの子同士

猫同士にも、相性が良い・悪いということはあります。仲が良い猫同士は、猫団子をすることが多いようです。 反対に、仲が悪ければ猫団子はしません。

おおらかな性格の子

おおらかな性格の猫は、他の猫からモテモテです。人間と同じように、他の猫の気を引きたくてちょっかいを出すような子はモテません。おおらかで優しい性格の子は大人の猫からも子猫からも人気なので、自らがくっついていかなくても、他の猫たちがそばに寄ってきて猫団子になることが多いようです。

筆者の愛猫も大柄な男の子なのですが、とても穏やかな子なので、いつも誰かにくっつかれています。

寒がりの子

猫は一般的に寒がりなのですが、その中でも特に寒がりで、始終ヒーターの前にいたり、こたつに入り浸っていたりするような子もいます。そのような子は、少しでも涼しさを感じると他の猫にくっついて猫団子をしようとするようです。

猫団子が見られやすい環境

猫団子

暖かい場所

猫は、日向の暖かい場所が大好き。そのような場所はみんなが大好きなので、自然とその場所に猫たちが集まってきて、猫団子状態になります。ヒーターの前やこたつの中も同じですね。

筆者の家では、冬の朝はヒーターの前に大きな猫団子ができていて、筆者はヒーターにあたることができないということがしばしば起きます。

居心地が良い場所

ふわふわの猫ベッドや、猫が好むような柔らかい毛布が敷いてあるような場所には猫が集まってくるので、猫団子が発生しやすくなります。毛布の上で気持ちよさそうに猫団子をしている様子には、とても癒されますね。

箱の中

ダンボール箱の中なども、猫団子ができやすい場所です。猫はダンボールに入るのが大好きですね。一つのダンボールに二匹以上の猫が入って昼寝をしているということも珍しくありません。ダンボールも猫が集まりやすい場所なので、猫団子を見ることが多いです。

寒い時期

気温が低いということは、猫団子ができる要因の1つです。猫は寒いのが苦手なので、少しでも「寒い」と感じると猫同士が寄り添って温めあおうとするのです。猫がヘソ天になって寝るような夏の暑い時期は、猫団子はほぼ見かけないでしょう。

猫が気持ち良いと感じる温度は、25~28℃程度とされています。 筆者が観察したところでは、だいたい23℃程度になると、猫はヘソ天ではなく丸くなって寝ることが多くなります。そして気温が20℃以下になると、猫団子をする姿をよく見かけるようになります。

猫団子をしている姿はかわいいものですが、「寒い」と感じて猫団子をしているのであれば、ちょっとかわいそうですね。その場合は暖かくしてあげましょう。

猫団子をしない子もいる

すべての猫が猫団子をするわけではありません。かなり寒くても絶対に猫団子をしない子もいます。筆者は保護活動をしているのでたくさんの猫と暮らしており、これまでに100匹以上の猫と触れ合ってきましたが、絶対に他の猫と猫団子をしない子が何匹かいました。

筆者は、猫はすべて完全室内飼育にしているので、厳寒の状況ではどうなのかということは分かりません。しかし家の中でいつも一緒に生活していたとしても、他の猫と猫団子をしようとしない子もいます。 猫はもともと単体で暮らす習性があるので、他の猫の存在を受け入れがたい子もいますし、受け入れていたとしても猫団子をすること自体が嫌いな子もいるのです。

猫団子が見たいなら兄弟で飼うのがおすすめ

猫団子

猫団子は、猫好きさんの間で人気な光景ですね。猫が丸くなり、お団子のように寝ている姿やくっつきあって寝ている姿はほほえましく感じますし、見ているこちらの心が和みます。

猫団子をしやすい猫や、猫団子ができる条件などをご紹介しましたが、高確率で猫団子を見ることができるのは、やはり血が繋がった兄弟・姉妹で飼うことです。他にたくさんの猫がいても、血の繋がりがある猫同士で猫団子をしていることはとても多いです。猫団子をしている姿が見たいなと思ったら、兄弟・姉妹で飼うことがおすすめですよ。
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