小型の猫ってどんな種類がいるの?マンチカンなど大きくなりにくい猫を紹介

犬は大型犬になると50㎏以上の体重の種類もあり、大型犬と小型犬ではかなり体格差がありますね。猫は犬と比べると大型から小型まで体格差があまり大きく感じられませんが比較的、小型の猫も存在しています。今回は、一般的に飼いやすいとされるマンチカンやシンガプーラなど小型の猫の種類や、飼育する際の注意点を解説します。

小型の猫の特徴

猫

一般的に小型の猫といわれる猫の特徴をご紹介します。

体の大きさ

一般的な中型の猫のサイズが3~5㎏の体重であるのに対して、小型の猫の体重はそれよりも少なく、2~3㎏ほどです。一般的な中型の猫でもオス猫は、5~6㎏ほどになることは珍しいことではないので、小型の猫はその約半分の体重ということになります。

体重が3㎏ほどというと、一般的な猫ではちょうど生後4ヶ月から半年くらいまでの猫のサイズとほぼ同等です。一般的な中型の猫の成猫のサイズよりも、一回りほど体が小さいのが大型の猫の特徴です。

長毛の小型の猫もいる?

純血種の小型の猫はほとんど短毛種ですが、小型の猫種として分類されているマンチカンには長毛の子もいます。また、雑種の猫で体重が2~3㎏ほどの小さい子の中にもときどき長毛の子がいます。

小型の猫の種類

猫

小型の純血種の猫は、あまり種類は多くありません。小型の猫にはどんな種類の猫がいるのでしょうか。

自然発生の純血種の猫

小型の猫として最も有名なのは「シンガプーラ」ですね。人間の手によって人工的に産出されたのではなく、自然発生した純血種の猫としては世界最小の猫であるとされています。シンガプーラの原産国はシンガポールで、標準的な体重は2~3㎏。もともとシンガポールの下水溝でネズミを獲って暮らしていたので、活発で運動神経は抜群です。

「シンガプーラ」として猫種の登録されたのは1980年前後で、固有の猫種として認識されたのは最近のことです。なんと、もともとは動物保護団体に保護された猫であったようで、小さな体と美しい毛色、そして人懐こい性格に魅了されたアメリカ人夫妻が育種を始め、固有種として確立されました。

人為的に産出された純血種の猫

人間によって小さい体の猫としてつくられた種類の猫です。

マンチカン

小型の猫で日本でもたまに見かけるのが「マンチカン」です。マンチカンとは「小さい人」を意味しており、足が短いのが特徴ですね。体重は2~4㎏程度です。体つきはがっしりとしていますが、足が短いので運動が苦手なことが多いです。筆者の知っているマンチカンは40cmの柵を超えることができません。運動が苦手であっても肥満等の病気の原因になるので、適切な運動や食事は大切になってきます。

スキフトイボブテイル

「スキフトイボブテイル」は人為的に作られた猫種で、2011年にドイツで猫種として認められた世界最小の猫です。「トイボブ」とも呼ばれています。体重は成猫のオスでも2㎏程度までにしかならず、メスは1.7㎏ほどにしかならず、かなり小さな猫です。スキフトイボブテイルの起源はシャム猫なので、見た目はシャム猫にそっくりで、顔や耳、手足の部分にカラーが入っています。性格は人懐っこく、小さいので俊敏に動き、活発な遊び好きな猫とされています。

雑種の小型の猫

雑種の猫にも体の小さい子はいます。親の体の大きさを受け継いだ場合もありますし、兄弟が多く、体が小さく生まれてしまう子もいます。筆者は毎年たくさんの子猫を保護するので、中には体がとても小さい子も毎年何匹かいます。体が小さい子は捨てられてしまうと生き延びるのが難しく、体長の回復が遅かったり人間が育てるのが難しかったりする場合もあるのですが、それを乗り越えて成長できれば他の猫達と変わらずに生活できます。

体が小さい猫と一般的な大きさの猫を同時に育てみて感じることは、小さい子はやはりそれなりに気をつけてあげなければいけないことが多いということです。そのため筆者は、「大きくなれ」と念じながら育てますが、小さい猫でも充分注意して猫が安全に暮らせるようにしてあげさえすれば、いつまでも子猫のようなかわいい姿を見せてくれます。

小型の猫は飼いやすい?

猫

いつまでも子猫のような体格の小型の猫ですが、体が小さいことで飼育する際のメリットはあるのでしょうか。

エサが少なくて済む

体が小さいということは食べる量も一般的な大きさの猫や大型の猫に比べると少なくて済みます。ただし、健康を維持してあげるためには高タンパク・低カロリーの品質の良いフードを与えてあげる必要はありますね。

音が小さい

体重の重い猫に比べて体重の軽い猫は高いところから飛び降りたり、走り回ったりする際の音が小さくて済みますね。音が周囲に響くことが気になる集合住宅などでは、小さい猫の方が近隣に気兼ねなく飼育することができるかもしれません。

小さい猫は声も小さいのでその点でも飼いやすいという方もいますが、これは必ずしもどの猫にも当てはまるわけではないので注意が必要です。声が小さいとか、おとなしいとかいわれている猫でも、その子の性格によっては大きい声で鳴いたり、おしゃべりが好きな子もいるからです。猫に声を出すなというのはあまりにも酷な話ですし、無理なことなので、猫の鳴き声を気にしなければならないような環境での飼育は控えた方が良いでしょう。

小型の猫を飼育するときの注意点

猫
小型の猫は飼育する際にはいろいろな注意点もあります。命に関わることも多いので十分に注意して飼育してあげたいですね。

潰さないように気をつける

人間は小型の猫よりも何十倍も大きいうえに体重も重く、猫から見れば巨人のような存在です。そのため体の小さい猫と暮らす際には、猫を踏んでしまったり、一緒に寝ているときにつぶしてしまったりしまわないようにするなど気をつける必要があるでしょう。

また室内で本などの何か重い物が落ちてきた際、体の小さい猫は潰されてしまう危険性も高いです。猫の安全には十分な注意を払って飼育してあげることが大切になってきます。

ドアに挟まないように気をつける

猫は音もなく飼い主さんの後をついてまわることが多いのですが、飼い主さんがそれに気づかずにドアに挟んでしまうという事故も発生しています。実際に下半身が不随になってしまったという事例もありますし、細い首の部分が運悪くドアに挟まってしまえば命の危険もありますので、十分な注意が必要でしょう。

完全室内飼育をする

体の小さい猫はそれだけ外敵に狙われやすくなります。ガラスやハクビシンなど市街地にも出没し、猫を襲うことがある動物は少なくありません。また自然発生の猫種であるシンガプーラは運動神経が良いですが、人間に人工的に産出された猫種は運動が得意でない場合も少なくありません。外で暮らすことには向いていないでしょう。完全室内飼育をしてあげてください。

運動は必要

完全室内飼育であっても遊んだり、運動したりする場所や時間は設けてあげましょう。特にシンガプーラはもともと活発な猫で遊びも好きですので、いっしょに遊んであげる時間を充分にとってあげるといいですね。また室内の生活でもストレスを感じないようにキャットタワーなど高い場所に登れるようにしてあげましょう。

ただしマンチカンなど運動が苦手な子は、キャットタワーから落ちてしまうことも考えられるので、低いキャットタワーを用意してあげたり、キャットタワーの周りにマットを敷いてあげたりするなどしてケガ予防の対策を講じるようにすると良いでしょう。

肥満に注意

小型の猫は骨格も小さく骨も細いです。体重が増えると関節等に負荷がかかってしまいますので適正な体重を保つようにしてあげましょう。世界最小といわれるシンガプーラですが、最近では体が大きくなってしまう子もいるようです。現在では室内飼育用の体重管理に適したフード等も販売されているので、それらを上手に利用しましょう。

寒さ対策

猫はもともと寒さにはあまり強くない動物です。その上体が小さいということは体温の維持が体の大きな子たちよりも難しいということになります。特にシンガプーラは、もともとがシンガポールという熱い国の出身で毛も短いので寒さには強くありません。冬場には暖房を絶やさないようにして、室内の温度を23~25℃に保つようにすると良いでしょう。

小型の猫は健康管理をしっかりと

筆者はこれまで成猫になっても体重が3㎏程度の小さな子の面倒も見てきました。そういう子は体調が悪くなったときも、大きい種類の猫に比べて血管も細いので採血が難しくなってきます。またちょっとした出血なども命に関わることがありますので注意が必要です。体が小さいということは、病気になった際の採血や手術等もより難しくなりますし、体力ももちません。

小さい猫はまるでいつまでも子猫の様なのでとても可愛いですが、気をつけてあげなければならないことは一般的な大きさの猫よりも多いかもしれません。小型の猫を飼育する際には健康管理をしっかりとしてあげることがとても大切になってきますね。