最後の家族に出会ったお結びストーリー|背中に傷を負った15歳の保護犬らんちゃん【お結びレポート】

最後の家族に出会ったお結びストーリー|背中に傷を負った15歳の保護犬らんちゃん【お結びレポート】

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保護犬・保護猫とペットを迎えたい人を結ぶサイト「OMUSUBI(お結び)」を通して結ばれたご家族を紹介する「お結びレポート」。今回は、15歳のシニア犬を迎えた柴田さんにお話を伺いました。シニア犬の譲渡は難しいとされる中でなぜシニア犬だったのか、そこに迷いはなかったのでしょうか──。ぜひ動画をご覧ください。



2022年8月、炎天下の中をさまよっている1匹の犬が発見され、愛護センターへ保護。その後、OMUSUBI登録の保護団体「Wonderful Dogs」さんのもとで「桜花爛漫」(おうからんまん)と名付けられ、大切にケアをされました。

桜花爛漫(以下、らんちゃん)のお世話係をしていたスタッフさんへ当時の様子を教えていただきました。

保護当時は重度の熱中症でした。

らんちゃんは愛護センターで保護しました。8月の炎天下の中を放浪中、センターに推定15歳で収容され、重度の熱中症で、危険な状態でした。

センターへレスキューに行き、出会ったらんちゃんは背中にある傷のために包帯が巻かれ、 フラフラしながら何度も硬い柵に身体のあちこちをぶつけて、ただただぐるぐると回っていました。

シェルターから持参したおやつをあげると、凄い勢いで食べ始めた直後に急に苦しそうにもがきはじめ、嘔吐。

余語さん一家

食べる事の楽しみさえ苦しみになっていたらんちゃんの表情はもう、いっその事殺してくれと言っているようでした。

少しでも触れようと手を出すと、パニックに。

シェルターに来た当初、真っ白な体は排泄物で汚れていて凄い強烈な匂い。少しでもらんちゃんに触れようと手を出すと、パニックになって倒れてしまったり、ただただ不安な表情をしていました。

余語さん一家

そして何よりもまずごはんの問題がありました。何なら吐かずに食べられるのか、一刻も早く栄養を摂ってもらわなければいけなかったので、本当に本当に悩みました。

毎日1日6回に分けてあげてみたり、少しずつ少しずつ1回の量を増やしたりしながら何なら食べられるのかを毎日必死に探りました。

徐々に食べられる量、種類も増えていって、らんちゃんもごはんの気配が分かると表情が変わってきました。らんちゃんの中の食に対する印象が「楽しい」に変わってきたのを感じた時は、涙が出るほど嬉しかったです。

体力が少しずつ戻ってくると、お散歩に出てみたりもしました。お散歩はとっても大好きなようで、シェルターに来て初めて笑ってくれたのが、初めてのお散歩に出た時でした。

余語さん一家

途中大きく体調を崩してしまう事や、食欲が急に落ちてしまったり、お腹を壊してしまったこともありました。悪戦苦闘しながらも日に日に表情が豊かになっていき、抱っこなど出来なかった事ができてきたり、気づいたらスタッフについてきて甘えてくれたりするようになりました。

レスキュー当初は傷だらけだった顔や背中も、気づいたら真っ白な毛が生えて無くなっていました。

1番の笑顔を見せてくれた最後の日

譲渡当日のらんちゃんは、緊張と喜びと不安とお別れの寂しさとで涙が止まらない私と打って変わって、いつも嫌がる体ふきふきも上手にさせてくれて、らんちゃん本人はいつでも準備OKです!といった感じでした。

最後、シェルターから出発する時に里親さまに抱っこをしていただいた時の笑顔は、今までらんちゃんを見てきた中で1番の笑顔でした。

余語さん一家

らんちゃんの保護当時の様子はWonderful Dogsの保護犬情報ブログでお読みいただけます。



2023年3月、1件の問合せにより、らんちゃんの運命が動きはじめます。



ここから先は、らんちゃんの映像とともに、里親になられた柴田さんのインタビュー動画をご覧ください。





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